【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期の東京メトロ半蔵門線 (渋谷駅～押上駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は145万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +6.5％( +8.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 283 件(１年前(2024年)に比べて -75.4％( -867件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.8年(昨年 22.7年から +9.3 ％増)。平均専有面積は 54.5 ㎡ (昨年 50.3 ㎡から +8.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。永田町駅、九段下駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは永田町駅で昨年に比べ +65.2 ％、単価は 274 万円/㎡となった。
上位 2 駅(永田町駅、九段下駅)は +46.3 ％(単価 +75.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(半蔵門駅、押上駅)は -7.2 ％(単価 -10.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 7.0 ％ → 2025年 8.9 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.4 ％ → 2025年 13.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.7 ％ → 2025年 27.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.1 ％ → 2025年 30.1 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった永田町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は274万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +65.2％( +108.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった押上駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は91.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -6.1％( -6.0万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 36 件(１年前(2024年)に比べて -70.7％( -87件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 東京メトロ半蔵門線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 渋谷駅 | 231万/㎡ (18.3年/56.1㎡) | 194万/㎡ (24.9年/49.1㎡) | 151万/㎡ (28.5年/54.4㎡) |
| 表参道駅 | 218万/㎡ (28.2年/65.0㎡) | 186万/㎡ (27.6年/63.2㎡) | 166万/㎡ (30.0年/67.9㎡) |
| 青山一丁目駅 | 211万/㎡ (35.0年/65.0㎡) | 203万/㎡ (33.0年/52.8㎡) | 199万/㎡ (32.1年/64.5㎡) |
| 永田町駅 | 274万/㎡ (31.5年/82.5㎡) | 166万/㎡ (29.3年/44.2㎡) | 167万/㎡ (30.0年/61.4㎡) |
| 半蔵門駅 | 175万/㎡ (40.0年/72.1㎡) | 191万/㎡ (31.6年/66.4㎡) | 178万/㎡ (28.8年/75.5㎡) |
| 九段下駅 | 199万/㎡ (24.8年/57.5㎡) | 156万/㎡ (24.0年/46.2㎡) | 155万/㎡ (22.8年/51.7㎡) |
| 神保町駅 | 226万/㎡ (14.0年/50.0㎡) | 204万/㎡ (17.9年/54.6㎡) | 174万/㎡ (14.8年/48.6㎡) |
| 大手町駅 | 214万/㎡ (6.5年/47.0㎡) | 210万/㎡ (8.6年/43.8㎡) | 171万/㎡ (7.0年/46.1㎡) |
| 三越前駅 | - | 120万/㎡ (19.1年/32.5㎡) | 145万/㎡ (12.5年/48.9㎡) |
| 水天宮前駅 | 129万/㎡ (22.8年/41.5㎡) | 122万/㎡ (22.5年/40.3㎡) | 116万/㎡ (22.0年/43.5㎡) |
| 清澄白河駅 | 119万/㎡ (23.2年/61.4㎡) | 112万/㎡ (22.1年/56.2㎡) | 104万/㎡ (21.9年/59.8㎡) |
| 住吉駅 | 105万/㎡ (25.2年/59.0㎡) | 100万/㎡ (19.6年/56.2㎡) | 98.3万/㎡ (16.2年/60.9㎡) |
| 錦糸町駅 | 95.8万/㎡ (28.4年/50.0㎡) | 102万/㎡ (20.9年/46.1㎡) | 91.2万/㎡ (24.1年/45.6㎡) |
| 押上駅 | 91.8万/㎡ (23.7年/44.4㎡) | 97.9万/㎡ (19.0年/42.0㎡) | 95.0万/㎡ (16.9年/43.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
永田町駅 274.3 万/㎡(昨年同期比 +65.2 ％)
永田町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は274万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +65.2％( +108.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.5年(昨年 29.3年から +7.7 ％増)。平均専有面積は 82.5 ㎡ (昨年 44.2 ㎡から +86.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 3.2 分 → 2025年 2.0 分、-36.8 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.7 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 83.3 ％ → 2025年 50.0 ％)
九段下駅 199.1 万/㎡(昨年同期比 +27.4 ％)
九段下駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は199万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +27.4％( +42.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -86.2％( -25件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.8年(昨年 24.0年から +3.1 ％増)。平均専有面積は 57.5 ㎡ (昨年 46.2 ㎡から +24.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 24.1 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 57.1 ％ → 2025年 100.0 ％)
半蔵門駅 175.3 万/㎡(昨年同期比 -8.3 ％)
半蔵門駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は175万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -8.3％( -15.8万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 14 件(１年前(2024年)に比べて -74.1％( -40件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.0年(昨年 31.6年から +26.8 ％増)。平均専有面積は 72.1 ㎡ (昨年 66.4 ㎡から +8.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 40.7 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 31.6 年 → 2025年 40.0 年、+26.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.9 ％ → 2025年 71.4 ％)
押上駅 91.8 万/㎡(昨年同期比 -6.1 ％)
押上駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は91.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -6.1％( -6.0万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 36 件(１年前(2024年)に比べて -70.7％( -87件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.7年(昨年 19.0年から +25.0 ％増)。平均専有面積は 44.4 ㎡ (昨年 42.0 ㎡から +5.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 7.3 ％ → 2025年 20.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 26.0 ％ → 2025年 19.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 19.0 年 → 2025年 23.7 年、+25.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.5 ％ → 2025年 22.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 27.6 ％ → 2025年 11.8 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示