【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期の京王井の頭線 (渋谷駅～吉祥寺駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は130万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +7.2％( +8.7万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 432 件(１年前(2024年)に比べて -45.7％( -363件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 25.2年から +1.1 ％増)。平均専有面積は 59.3 ㎡ (昨年 58.0 ㎡から +2.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。全体的に上昇基調。新代田駅、井の頭公園駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは井の頭公園駅で昨年に比べ +31.1 ％、単価は 118 万円/㎡となった。
上位 2 駅(井の頭公園駅、新代田駅)は +28.0 ％(単価 +25.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(下北沢駅、富士見ケ丘駅)は -7.8 ％(単価 -8.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.8 ％ → 2025年 6.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.9 ％ → 2025年 26.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 36.5 ％ → 2025年 40.9 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 22.1 ％ → 2025年 23.0 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった渋谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は227万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +17.2％( +33.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 78 件(１年前(2024年)に比べて -46.9％( -69件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった久我山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は78.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +7.7％( +5.7万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 15 件(１年前(2024年)に比べて -70.6％( -36件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 京王井の頭線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 渋谷駅 | 227万/㎡ (20.9年/62.2㎡) | 194万/㎡ (24.9年/49.1㎡) | 151万/㎡ (28.5年/54.4㎡) |
| 神泉駅 | 143万/㎡ (28.4年/46.5㎡) | 133万/㎡ (29.2年/45.1㎡) | 129万/㎡ (25.5年/41.8㎡) |
| 駒場東大前駅 | 149万/㎡ (23.3年/65.7㎡) | 142万/㎡ (21.7年/70.2㎡) | 121万/㎡ (22.9年/56.0㎡) |
| 池ノ上駅 | 131万/㎡ (28.3年/46.2㎡) | 138万/㎡ (21.9年/75.3㎡) | 125万/㎡ (17.4年/66.7㎡) |
| 下北沢駅 | 113万/㎡ (32.6年/47.8㎡) | 125万/㎡ (23.1年/51.6㎡) | 129万/㎡ (28.5年/55.8㎡) |
| 新代田駅 | 115万/㎡ (27.0年/20.0㎡) | 92.0万/㎡ (28.2年/39.4㎡) | 85.7万/㎡ (29.7年/45.9㎡) |
| 東松原駅 | 94.4万/㎡ (30.2年/60.0㎡) | 91.9万/㎡ (25.2年/77.5㎡) | 92.2万/㎡ (19.9年/61.7㎡) |
| 明大前駅 | 104万/㎡ (29.7年/36.2㎡) | 88.5万/㎡ (32.9年/38.2㎡) | 98.4万/㎡ (26.2年/41.1㎡) |
| 永福町駅 | 107万/㎡ (22.6年/63.4㎡) | 94.4万/㎡ (26.1年/50.3㎡) | 94.7万/㎡ (22.7年/47.5㎡) |
| 西永福駅 | 96.4万/㎡ (25.8年/62.8㎡) | 101万/㎡ (21.6年/82.6㎡) | 92.7万/㎡ (20.0年/67.1㎡) |
| 浜田山駅 | 146万/㎡ (19.5年/89.0㎡) | 135万/㎡ (22.4年/79.1㎡) | 110万/㎡ (19.5年/75.1㎡) |
| 高井戸駅 | 90.6万/㎡ (24.0年/51.5㎡) | 95.6万/㎡ (22.7年/57.5㎡) | 89.8万/㎡ (22.1年/55.4㎡) |
| 富士見ケ丘駅 | 80.3万/㎡ (23.9年/56.1㎡) | 85.4万/㎡ (25.8年/52.6㎡) | 88.3万/㎡ (24.3年/64.1㎡) |
| 久我山駅 | 78.9万/㎡ (33.2年/56.0㎡) | 73.2万/㎡ (32.1年/58.0㎡) | 77.8万/㎡ (23.3年/61.8㎡) |
| 三鷹台駅 | 95.9万/㎡ (18.0年/61.2㎡) | 85.9万/㎡ (20.5年/65.0㎡) | 87.1万/㎡ (15.0年/52.7㎡) |
| 井の頭公園駅 | 118万/㎡ (10.3年/65.0㎡) | 90.3万/㎡ (13.2年/75.0㎡) | 112万/㎡ (8.5年/65.0㎡) |
| 吉祥寺駅 | 93.7万/㎡ (27.9年/63.5㎡) | 96.7万/㎡ (24.2年/62.8㎡) | 87.7万/㎡ (25.1年/60.4㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
井の頭公園駅 118.5 万/㎡(昨年同期比 +31.1 ％)
井の頭公園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は118万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +31.1％( +28.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -80.0％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.3年(昨年 13.2年から -22.0 ％減)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から -13.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 13.2 年 → 2025年 10.3 年、-22.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 18.0 分 → 2025年 14.0 分、-22.2 ％と大きく減少)
新代田駅 115.0 万/㎡(昨年同期比 +24.9 ％)
新代田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は115万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +24.9％( +23.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -87.5％( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.0年(昨年 28.2年から -4.1 ％減)。平均専有面積は 20.0 ㎡ (昨年 39.4 ㎡から -49.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 3.4 分 → 2025年 2.0 分、-40.7 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 71.4 ％ → 2025年 100.0 ％)
下北沢駅 112.9 万/㎡(昨年同期比 -9.6 ％)
下北沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は113万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -9.6％( -12.1万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 18 件(１年前(2024年)に比べて -5.3％( -1件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 32.6年(昨年 23.1年から +41.3 ％増)。平均専有面積は 47.8 ㎡ (昨年 51.6 ㎡から -7.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 6.2 分 → 2025年 5.2 分、-16.8 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 15.8 ％ → 2025年 27.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 26.3 ％ → 2025年 22.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 23.1 年 → 2025年 32.6 年、+41.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 31.6 ％ → 2025年 50.0 ％)
富士見ケ丘駅 80.3 万/㎡(昨年同期比 -5.9 ％)
富士見ケ丘駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は80.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -5.9％( -5.1万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて -47.1％( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.9年(昨年 25.8年から -7.4 ％減)。平均専有面積は 56.1 ㎡ (昨年 52.6 ㎡から +6.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.9 ％ → 2025年 22.2 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 7.5 分 → 2025年 9.0 分、+19.5 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 29.4 ％ → 2025年 66.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示