物件種別
対象路線
調査期間
中古マンション
2025年第2四半期
2025年4月6月

この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古マンション相場の概況

2025年4月〜6月期の京王井の頭線 (渋谷駅吉祥寺駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は127万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +7.0%( +8.3万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 199 件(1年前(2024年)に比べて -3.9%( -8件/㎡)と小幅に減少しています。)。

平均築年数は 27.1年(昨年 24.9年から +8.6 %増)。平均専有面積は 59.5 ㎡ (昨年 56.8 ㎡から +4.7 %増)。

近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が小幅増加。

値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。渋谷駅永福町駅浜田山駅三鷹台駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは浜田山駅で昨年に比べ +40.0 %、単価は 156 万円/㎡となった。

上位 2 駅(浜田山駅永福町駅)は +36.6 %(単価 +34.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(吉祥寺駅下北沢駅)は -10.5 %(単価 -11.3 万円/㎡)の下落。

価格上昇要因

  • 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.1 % → 2025年 7.4 %)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 39.2 % → 2025年 38.4 %)

価格下落要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.1 % → 2025年 27.8 %)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.9 % → 2025年 3.0 %)

駅ごとの中古マンション相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった渋谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は238万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +21.8%( +42.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 33 件(1年前(2024年)に比べて -8.3%( -3件/㎡)と弱含みに推移しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった久我山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は73.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +3.0%( +2.1万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2024年)に比べて -42.9%( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。

京王井の頭線(沿線・駅ごとの中古マンションについて)
京王井の頭線現状(2025)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
渋谷駅238万/㎡
(22.2年/60.9㎡)
196万/㎡
(22.0年/48.9㎡)
144万/㎡
(27.7年/48.6㎡)
神泉駅133万/㎡
(31.1年/47.1㎡)
128万/㎡
(29.8年/46.9㎡)
134万/㎡
(24.9年/40.2㎡)
駒場東大前駅146万/㎡
(25.5年/60.6㎡)
146万/㎡
(22.3年/67.2㎡)
112万/㎡
(21.6年/64.2㎡)
池ノ上駅157万/㎡
(3.3年/35.0㎡)
142万/㎡
(18.6年/73.3㎡)
126万/㎡
(17.3年/66.7㎡)
下北沢駅106万/㎡
(38.5年/46.2㎡)
117万/㎡
(19.8年/62.5㎡)
148万/㎡
(22.9年/66.9㎡)
新代田駅-87.3万/㎡
(39.8年/55.0㎡)
66.0万/㎡
(49.3年/50.0㎡)
東松原駅83.2万/㎡
(35.3年/65.0㎡)
84.2万/㎡
(23.9年/103㎡)
-
明大前駅93.0万/㎡
(36.9年/37.1㎡)
79.9万/㎡
(36.3年/35.8㎡)
95.8万/㎡
(28.6年/35.0㎡)
永福町駅97.9万/㎡
(25.6年/54.2㎡)
73.5万/㎡
(23.5年/53.8㎡)
88.1万/㎡
(26.8年/47.5㎡)
西永福駅109万/㎡
(21.6年/70.8㎡)
104万/㎡
(21.6年/83.3㎡)
85.8万/㎡
(22.1年/58.1㎡)
浜田山駅156万/㎡
(15.8年/85.9㎡)
111万/㎡
(23.3年/72.5㎡)
110万/㎡
(20.6年/78.0㎡)
高井戸駅87.3万/㎡
(27.2年/58.9㎡)
92.2万/㎡
(22.7年/54.1㎡)
88.8万/㎡
(21.4年/48.8㎡)
富士見ケ丘駅90.1万/㎡
(20.3年/68.3㎡)
89.5万/㎡
(22.3年/61.7㎡)
130万/㎡
(24.3年/65.0㎡)
久我山駅73.0万/㎡
(35.8年/51.9㎡)
70.9万/㎡
(30.3年/49.6㎡)
82.1万/㎡
(18.3年/71.2㎡)
三鷹台駅114万/㎡
(10.8年/70.0㎡)
94.3万/㎡
(22.0年/60.6㎡)
111万/㎡
(7.5年/55.0㎡)
井の頭公園駅118万/㎡
(10.3年/65.0㎡)
--
吉祥寺駅89.7万/㎡
(28.4年/64.1㎡)
102万/㎡
(23.8年/62.3㎡)
94.3万/㎡
(23.8年/59.5㎡)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。

価格変動が大きかった駅について

浜田山駅155.8 万/㎡(昨年同期比 +40.0 %)

浜田山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は156万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +40.0%( +44.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2024年)に比べて -8.3%( -1件/㎡)と弱含みに推移しています。)。

平均築年数は 15.8年(昨年 23.3年から -32.1 %減)。平均専有面積は 85.9 ㎡ (昨年 72.5 ㎡から +18.5 %増)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2024年 23.3 年 → 2025年 15.8 年、-32.1 %と大きく減少)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 5.2 分 → 2025年 7.2 分、+39.0 %と大きく増加)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.7 % → 2025年 36.4 %)

永福町駅97.9 万/㎡(昨年同期比 +33.3 %)

永福町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は97.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +33.3%( +24.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2024年)に比べて +50.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 25.6年(昨年 23.5年から +8.9 %増)。平均専有面積は 54.2 ㎡ (昨年 53.8 ㎡から +0.8 %増)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 5.2 分 → 2025年 4.2 分、-20.6 %と大きく減少)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 75.0 % → 2025年 83.3 %)

吉祥寺駅89.7 万/㎡(昨年同期比 -12.2 %)

吉祥寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は89.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -12.2%( -12.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 55 件(1年前(2024年)に比べて +19.6%( +9件/㎡)と好調に推移しています。)。

平均築年数は 28.4年(昨年 23.8年から +19.2 %増)。平均専有面積は 64.1 ㎡ (昨年 62.3 ㎡から +2.9 %増)。

価格上昇要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 % → 2025年 34.5 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が増加(2024年 23.8 年 → 2025年 28.4 年、+19.2 %と増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 % → 2025年 32.7 %)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 34.3 % → 2025年 25.0 %)

下北沢駅106.4 万/㎡(昨年同期比 -8.7 %)

下北沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は106万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -8.7%( -10.2万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 8 件(1年前(2024年)に比べて +100.0%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 38.5年(昨年 19.8年から +94.9 %増)。平均専有面積は 46.2 ㎡ (昨年 62.5 ㎡から -26.0 %減)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が減少(2024年 6.5 分 → 2025年 5.2 分、-19.2 %と減少)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 % → 2025年 25.0 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2024年 19.8 年 → 2025年 38.5 年、+94.9 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 % → 2025年 62.5 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

※転載・利用時にはURL(https://utinokati.com/)を明記してください(事前許諾等は原則不要)
データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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