【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期の京浜急行本線 (泉岳寺駅～六郷土手駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は107万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +1.7％( +1.8万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 515 件(１年前(2024年)に比べて -51.8％( -554件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.9年(昨年 24.2年から +7.1 ％増)。平均専有面積は 53.2 ㎡ (昨年 49.8 ㎡から +6.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。京急蒲田駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは京急蒲田駅で昨年に比べ +17.3 ％、単価は 118 万円/㎡となった。
上位 2 駅(京急蒲田駅、鮫洲駅)は +13.4 ％(単価 +13.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(大森町駅、平和島駅)は -11.8 ％(単価 -11.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.6 ％ → 2025年 10.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.8 ％ → 2025年 26.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 29.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった品川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は177万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +7.9％( +13.0万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 87 件(１年前(2024年)に比べて -46.6％( -76件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった雑色駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は73.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +1.7％( +1.3万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 40 件(１年前(2024年)に比べて -62.6％( -67件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 京浜急行本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 泉岳寺駅 | 134万/㎡ (34.4年/49.0㎡) | 128万/㎡ (36.0年/53.7㎡) | 129万/㎡ (30.9年/54.2㎡) |
| 品川駅 | 177万/㎡ (21.1年/76.1㎡) | 164万/㎡ (20.3年/71.2㎡) | 138万/㎡ (19.3年/74.8㎡) |
| 北品川駅 | 112万/㎡ (32.3年/44.7㎡) | 120万/㎡ (28.5年/53.4㎡) | 115万/㎡ (24.1年/46.3㎡) |
| 新馬場駅 | 103万/㎡ (28.0年/43.6㎡) | 101万/㎡ (28.1年/48.2㎡) | 99.0万/㎡ (21.0年/48.9㎡) |
| 青物横丁駅 | 87.9万/㎡ (38.9年/62.3㎡) | 93.1万/㎡ (29.7年/54.4㎡) | 91.6万/㎡ (28.6年/55.3㎡) |
| 鮫洲駅 | 118万/㎡ (23.5年/59.2㎡) | 108万/㎡ (23.8年/55.5㎡) | 99.9万/㎡ (19.4年/55.8㎡) |
| 立会川駅 | 92.2万/㎡ (25.3年/42.6㎡) | 97.9万/㎡ (22.3年/46.2㎡) | 101万/㎡ (18.7年/45.9㎡) |
| 大森海岸駅 | 88.0万/㎡ (31.7年/46.5㎡) | 95.1万/㎡ (27.3年/43.7㎡) | 90.7万/㎡ (28.6年/44.0㎡) |
| 平和島駅 | 78.9万/㎡ (28.8年/37.9㎡) | 87.2万/㎡ (25.0年/34.8㎡) | 85.8万/㎡ (23.1年/31.3㎡) |
| 大森町駅 | 82.7万/㎡ (23.3年/39.8㎡) | 96.3万/㎡ (19.1年/35.5㎡) | 84.5万/㎡ (19.0年/42.0㎡) |
| 梅屋敷駅 | 84.4万/㎡ (19.4年/53.8㎡) | 86.4万/㎡ (20.0年/38.7㎡) | 87.5万/㎡ (16.2年/39.7㎡) |
| 京急蒲田駅 | 118万/㎡ (14.2年/49.8㎡) | 100万/㎡ (18.8年/41.1㎡) | 106万/㎡ (15.3年/37.6㎡) |
| 雑色駅 | 73.6万/㎡ (31.0年/56.6㎡) | 72.3万/㎡ (27.4年/50.6㎡) | 70.8万/㎡ (25.9年/52.2㎡) |
| 六郷土手駅 | 83.6万/㎡ (18.9年/61.7㎡) | 78.3万/㎡ (18.1年/60.6㎡) | 75.2万/㎡ (18.8年/60.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
京急蒲田駅 117.8 万/㎡(昨年同期比 +17.3 ％)
京急蒲田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は118万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +17.3％( +17.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 32 件(１年前(2024年)に比べて -53.6％( -37件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.2年(昨年 18.8年から -24.6 ％減)。平均専有面積は 49.8 ㎡ (昨年 41.1 ㎡から +21.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 18.8 年 → 2025年 14.2 年、-24.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 5.3 分 → 2025年 4.5 分、-14.7 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.5 ％ → 2025年 12.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 34.8 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 17.6 ％ → 2025年 21.9 ％)
鮫洲駅 117.8 万/㎡(昨年同期比 +9.4 ％)
鮫洲駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は118万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +9.4％( +10.1万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -70.0％( -14件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.5年(昨年 23.8年から -1.5 ％減)。平均専有面積は 59.2 ㎡ (昨年 55.5 ㎡から +6.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 6.1 分 → 2025年 3.5 分、-42.6 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.0 ％ → 2025年 83.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 66.7 ％)
大森町駅 82.7 万/㎡(昨年同期比 -14.1 ％)
大森町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は82.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -14.1％( -13.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 49 件(１年前(2024年)に比べて -53.8％( -57件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 19.1年から +21.8 ％増)。平均専有面積は 39.8 ㎡ (昨年 35.5 ㎡から +12.0 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 8.5 ％ → 2025年 8.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 19.1 年 → 2025年 23.3 年、+21.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 6.7 分 → 2025年 7.7 分、+13.6 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 45.3 ％ → 2025年 32.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 34.9 ％ → 2025年 40.8 ％)
平和島駅 78.9 万/㎡(昨年同期比 -9.6 ％)
平和島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は78.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -9.6％( -8.4万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 46 件(１年前(2024年)に比べて -37.0％( -27件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.8年(昨年 25.0年から +15.1 ％増)。平均専有面積は 37.9 ㎡ (昨年 34.8 ㎡から +9.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.8 ％ → 2025年 11.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.4 ％ → 2025年 2.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 25.0 年 → 2025年 28.8 年、+15.1 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 19.2 ％ → 2025年 30.4 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 26.0 ％ → 2025年 32.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示