【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年4月〜6月期の都電荒川線 (三ノ輪橋駅～早稲田駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は99.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +6.9％( +6.5万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 38 件(１年前(2023年)に比べて -36.7％( -22件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 23.5年から -9.9 ％減)。平均専有面積は 53.9 ㎡ (昨年 43.3 ㎡から +24.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 0 駅。ほとんどの駅において下落した。東尾久三丁目駅、小台駅、面影橋駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東尾久三丁目駅で昨年に比べ +91.6 ％、単価は 109 万円/㎡となった。
上位 2 駅(東尾久三丁目駅、小台駅)は +78.8 ％(単価 +40.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(梶原駅、早稲田駅)は +7.3 ％(単価 +6.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 5.8 分 → 2024年 4.7 分、-18.8 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 36.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.4 ％ → 2024年 7.9 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 38.3 ％ → 2024年 34.2 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった面影橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は120万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +36.4％( +32.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった小台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は72.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +65.9％( +28.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 都電荒川線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 三ノ輪橋駅 | - | - | 104万/㎡ (5.3年/37.5㎡) |
| 荒川一中前駅 | - | - | - |
| 荒川区役所前駅 | 78.8万/㎡ (22.6年/63.3㎡) | 70.2万/㎡ (25.3年/42.5㎡) | - |
| 荒川二丁目駅 | 49.3万/㎡ (23.3年/75.0㎡) | - | 68.6万/㎡ (21.3年/70.0㎡) |
| 荒川七丁目駅 | - | - | - |
| 町屋駅前駅 | - | - | - |
| 町屋二丁目駅 | - | - | - |
| 東尾久三丁目駅 | 109万/㎡ (4.3年/35.0㎡) | 56.7万/㎡ (16.3年/30.0㎡) | - |
| 熊野前駅 | 75.7万/㎡ (14.9年/56.7㎡) | 68.8万/㎡ (12.8年/50.0㎡) | 79.8万/㎡ (8.9年/49.2㎡) |
| 宮ノ前駅 | - | - | - |
| 小台駅 | 72.5万/㎡ (30.3年/40.0㎡) | 43.7万/㎡ (19.3年/66.7㎡) | 48.0万/㎡ (16.3年/75.0㎡) |
| 荒川遊園地前駅 | - | - | - |
| 荒川車庫前駅 | - | 100万/㎡ (7.3年/25.0㎡) | - |
| 梶原駅 | 87.8万/㎡ (11.9年/51.7㎡) | 82.0万/㎡ (18.0年/52.5㎡) | - |
| 栄町駅 | - | - | - |
| 飛鳥山駅 | 143万/㎡ (5.3年/30.0㎡) | - | - |
| 滝野川一丁目駅 | 89.7万/㎡ (23.8年/82.5㎡) | - | - |
| 西ケ原四丁目駅 | 97.4万/㎡ (7.3年/52.5㎡) | - | 94.0万/㎡ (5.3年/55.0㎡) |
| 新庚申塚駅 | - | - | - |
| 庚申塚駅 | 96.0万/㎡ (17.3年/75.0㎡) | - | - |
| 巣鴨新田駅 | - | - | - |
| 向原駅 | - | 72.3万/㎡ (36.3年/65.0㎡) | - |
| 都電雑司ケ谷駅 | 118万/㎡ (30.3年/55.0㎡) | - | - |
| 鬼子母神前駅 | - | - | - |
| 学習院下駅 | - | - | - |
| 面影橋駅 | 120万/㎡ (20.3年/40.0㎡) | 88.0万/㎡ (23.3年/25.0㎡) | 103万/㎡ (30.3年/70.0㎡) |
| 早稲田駅 | 110万/㎡ (25.8年/50.8㎡) | 102万/㎡ (25.5年/40.9㎡) | 95.9万/㎡ (23.7年/48.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東尾久三丁目駅 108.6 万/㎡(昨年同期比 +91.6 ％)
東尾久三丁目駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は109万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +91.6％( +51.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 4.3年(昨年 16.3年から -73.8 ％減)。平均専有面積は 35.0 ㎡ (昨年 30.0 ㎡から +16.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 16.3 年 → 2024年 4.3 年、-73.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 9.0 分 → 2024年 2.0 分、-77.8 ％と大きく減少)
小台駅 72.5 万/㎡(昨年同期比 +65.9 ％)
小台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は72.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +65.9％( +28.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.3年(昨年 19.3年から +57.2 ％増)。平均専有面積は 40.0 ㎡ (昨年 66.7 ㎡から -40.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 14.0 分 → 2024年 2.0 分、-85.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.3 年 → 2024年 30.3 年、+57.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 100.0 ％)
梶原駅 87.8 万/㎡(昨年同期比 +7.1 ％)
梶原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は87.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +7.1％( +5.8万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -25.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.9年(昨年 18.0年から -33.8 ％減)。平均専有面積は 51.7 ㎡ (昨年 52.5 ㎡から -1.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 18.0 年 → 2024年 11.9 年、-33.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 4.2 分 → 2024年 3.7 分、-13.7 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 66.7 ％)
早稲田駅 110.2 万/㎡(昨年同期比 +7.5 ％)
早稲田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は110万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +7.5％( +7.7万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 18 件(１年前(2023年)に比べて -58.1％( -25件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.8年(昨年 25.5年から +0.9 ％増)。平均専有面積は 50.8 ㎡ (昨年 40.9 ㎡から +24.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 37.2 ％ → 2024年 44.4 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 19.0 ％ → 2024年 16.7 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 18.6 ％ → 2024年 11.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 ％ → 2024年 44.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示