この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年7月〜9月期の日暮里・舎人ライナー (日暮里駅～見沼代親水公園駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は78.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +4.3％( +3.3万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 63 件(１年前(2023年)に比べて -12.5％( -9件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 20.3年(昨年 17.1年から +19.0 ％増)。平均専有面積は 56.0 ㎡ (昨年 58.1 ㎡から -3.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。舎人駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは舎人駅で昨年に比べ +21.8 ％、単価は 49.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(舎人駅、江北駅)は +20.7 ％(単価 +8.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(見沼代親水公園駅、赤土小学校前駅)は -20.4 ％(単価 -15.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.9 ％ → 2024年 19.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 9.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 17.1 年 → 2024年 20.3 年、+19.0 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 23.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 8.3 ％ → 2024年 6.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった日暮里駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は111万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +6.3％( +6.5万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 20 件(１年前(2023年)に比べて -4.8％( -1件/㎡)と小幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった谷在家駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -11.3％( -5.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 日暮里・舎人ライナー | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 日暮里駅 | 111万/㎡ (21.4年/55.5㎡) | 104万/㎡ (18.6年/59.5㎡) | 88.2万/㎡ (19.3年/47.5㎡) |
| 西日暮里駅 | 92.6万/㎡ (24.0年/46.5㎡) | 90.9万/㎡ (15.1年/51.5㎡) | 90.6万/㎡ (22.5年/49.7㎡) |
| 赤土小学校前駅 | 79.3万/㎡ (17.5年/63.3㎡) | 92.0万/㎡ (8.2年/38.3㎡) | 82.9万/㎡ (23.3年/42.5㎡) |
| 熊野前駅 | 69.4万/㎡ (17.3年/57.5㎡) | 60.8万/㎡ (16.2年/48.3㎡) | 68.2万/㎡ (21.0年/42.5㎡) |
| 足立小台駅 | 46.6万/㎡ (27.0年/60.0㎡) | 51.5万/㎡ (24.5年/68.8㎡) | 43.6万/㎡ (25.9年/67.1㎡) |
| 扇大橋駅 | 48.5万/㎡ (13.0年/72.5㎡) | 51.8万/㎡ (11.8年/68.9㎡) | 45.7万/㎡ (20.5年/73.3㎡) |
| 高野駅 | 41.4万/㎡ (17.5年/70.0㎡) | - | 47.4万/㎡ (12.5年/65.0㎡) |
| 江北駅 | 51.8万/㎡ (19.2年/51.7㎡) | 43.3万/㎡ (33.3年/66.2㎡) | 59.2万/㎡ (11.5年/53.8㎡) |
| 西新井大師西駅 | 48.6万/㎡ (19.7年/51.4㎡) | 45.0万/㎡ (33.5年/60.0㎡) | 54.5万/㎡ (25.9年/56.4㎡) |
| 谷在家駅 | 41.9万/㎡ (33.0年/52.5㎡) | 47.3万/㎡ (15.0年/67.5㎡) | 44.6万/㎡ (15.5年/57.5㎡) |
| 舎人公園駅 | - | - | - |
| 舎人駅 | 49.7万/㎡ (9.5年/62.5㎡) | 40.8万/㎡ (15.0年/60.0㎡) | 73.3万/㎡ (5.5年/30.0㎡) |
| 見沼代親水公園駅 | 47.1万/㎡ (15.5年/67.0㎡) | 64.5万/㎡ (12.3年/38.8㎡) | 65.5万/㎡ (9.8年/56.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
舎人駅 49.7 万/㎡(昨年同期比 +21.8 ％)
舎人駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は49.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +21.8％( +8.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 9.5年(昨年 15.0年から -36.6 ％減)。平均専有面積は 62.5 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から +4.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 15.0 年 → 2024年 9.5 年、-36.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 11.3 分 → 2024年 4.5 分、-60.3 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 100.0 ％)
江北駅 51.8 万/㎡(昨年同期比 +19.6 ％)
江北駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +19.6％( +8.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -25.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.2年(昨年 33.3年から -42.4 ％減)。平均専有面積は 51.7 ㎡ (昨年 66.2 ㎡から -22.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 33.3 年 → 2024年 19.2 年、-42.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.0 分 → 2024年 6.7 分、+33.3 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 75.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
見沼代親水公園駅 47.1 万/㎡(昨年同期比 -27.0 ％)
見沼代親水公園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は47.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -27.0％( -17.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +25.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.5年(昨年 12.3年から +26.5 ％増)。平均専有面積は 67.0 ㎡ (昨年 38.8 ㎡から +72.9 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 12.3 年 → 2024年 15.5 年、+26.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 3.8 分 → 2024年 6.6 分、+76.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 75.0 ％ → 2024年 20.0 ％)
赤土小学校前駅 79.3 万/㎡(昨年同期比 -13.8 ％)
赤土小学校前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は79.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -13.8％( -12.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 17.5年(昨年 8.2年から +114.3 ％増)。平均専有面積は 63.3 ㎡ (昨年 38.3 ㎡から +65.2 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 8.2 年 → 2024年 17.5 年、+114.3 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示