【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜12月期のJR呉線 (三原駅～広島駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +15.5％( +5.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 394 件(１年前(2023年)に比べて -9.2％( -40件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 23.6年(昨年 24.1年から -2.1 ％減)。平均専有面積は 68.9 ㎡ (昨年 71.3 ㎡から -3.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。竹原駅、新広駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは竹原駅で昨年に比べ +90.0 ％、単価は 25.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(竹原駅、新広駅)は +64.3 ％(単価 +9.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(川原石駅、坂駅)は -47.3 ％(単価 -13.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.5 ％ → 2024年 13.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 17.8 ％ → 2024年 14.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 39.7 ％ → 2024年 42.5 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 1.6 ％ → 2024年 1.1 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった広島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は47.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +18.1％( +7.2万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 254 件(１年前(2023年)に比べて -1.6％( -4件/㎡)と僅かに減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった天応駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は7.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -22.9％( -2.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
| JR呉線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 三原駅 | 26.1万/㎡ (20.2年/75.3㎡) | 29.3万/㎡ (15.2年/77.5㎡) | 26.0万/㎡ (15.3年/71.2㎡) |
| 竹原駅 | 25.3万/㎡ (25.5年/75.0㎡) | 13.3万/㎡ (24.3年/75.0㎡) | - |
| 安芸川尻駅 | - | 9.7万/㎡ (26.5年/75.0㎡) | - |
| 仁方駅 | - | 10.5万/㎡ (28.5年/60.0㎡) | 12.5万/㎡ (27.5年/80.0㎡) |
| 広駅 | 22.4万/㎡ (21.9年/76.4㎡) | 21.3万/㎡ (19.5年/77.2㎡) | 22.4万/㎡ (21.9年/71.5㎡) |
| 新広駅 | 26.1万/㎡ (19.1年/77.8㎡) | 18.9万/㎡ (21.3年/80.8㎡) | 21.6万/㎡ (23.4年/78.6㎡) |
| 安芸阿賀駅 | 17.0万/㎡ (29.8年/75.0㎡) | 21.7万/㎡ (20.5年/88.6㎡) | 22.5万/㎡ (17.7年/88.6㎡) |
| 呉駅 | 27.9万/㎡ (21.3年/74.9㎡) | 29.1万/㎡ (19.6年/70.1㎡) | 29.9万/㎡ (19.1年/68.8㎡) |
| 川原石駅 | 8.3万/㎡ (43.0年/60.0㎡) | 20.0万/㎡ (34.8年/90.0㎡) | 14.5万/㎡ (32.0年/82.9㎡) |
| 吉浦駅 | - | 26.7万/㎡ (27.0年/75.0㎡) | 25.8万/㎡ (25.5年/73.6㎡) |
| 天応駅 | 7.0万/㎡ (43.4年/55.0㎡) | 9.1万/㎡ (32.4年/73.3㎡) | 17.0万/㎡ (23.1年/67.5㎡) |
| 呉ポートピア駅 | 13.8万/㎡ (28.1年/65.0㎡) | 18.5万/㎡ (27.5年/65.0㎡) | 19.4万/㎡ (22.4年/77.5㎡) |
| 坂駅 | 27.3万/㎡ (17.5年/87.5㎡) | 42.9万/㎡ (6.8年/70.0㎡) | 31.0万/㎡ (11.4年/90.0㎡) |
| 矢野駅 | 26.7万/㎡ (27.7年/75.0㎡) | 30.4万/㎡ (25.5年/75.8㎡) | 28.6万/㎡ (25.2年/77.7㎡) |
| 海田市駅 | 30.2万/㎡ (28.3年/71.6㎡) | 31.9万/㎡ (23.8年/72.0㎡) | 23.2万/㎡ (29.3年/79.0㎡) |
| 向洋駅 | 34.3万/㎡ (21.7年/73.1㎡) | 31.1万/㎡ (23.8年/75.5㎡) | 29.2万/㎡ (26.1年/73.6㎡) |
| 広島駅 | 47.2万/㎡ (23.7年/65.9㎡) | 40.0万/㎡ (26.1年/68.4㎡) | 40.3万/㎡ (24.7年/65.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
竹原駅 25.3 万/㎡(昨年同期比 +90.0 ％)
竹原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +90.0％( +12.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 25.5年(昨年 24.3年から +5.2 ％増)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
新広駅 26.1 万/㎡(昨年同期比 +38.5 ％)
新広駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +38.5％( +7.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて -30.8％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.1年(昨年 21.3年から -10.4 ％減)。平均専有面積は 77.8 ㎡ (昨年 80.8 ㎡から -3.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 21.3 年 → 2024年 19.1 年、-10.4 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 11.6 分 → 2024年 9.8 分、-15.6 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 61.5 ％ → 2024年 44.4 ％)
川原石駅 8.3 万/㎡(昨年同期比 -58.3 ％)
川原石駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は8.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -58.3％( -11.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.0年(昨年 34.8年から +23.7 ％増)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 90.0 ㎡から -33.3 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 34.8 年 → 2024年 43.0 年、+23.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 9.0 分 → 2024年 13.0 分、+44.4 ％と大きく増加)
坂駅 27.3 万/㎡(昨年同期比 -36.3 ％)
坂駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -36.3％( -15.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +300.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.5年(昨年 6.8年から +158.3 ％増)。平均専有面積は 87.5 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +25.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 6.8 年 → 2024年 17.5 年、+158.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.0 分 → 2024年 12.0 分、+20.0 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示