物件種別
対象路線
調査期間
中古マンション
2024年
2024年1月12月

この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古マンション相場の概況

2024年1月〜12月期の近鉄南大阪線 (大阪阿部野橋駅古市駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +5.8%( +1.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 220 件(1年前(2023年)に比べて -20.3%( -56件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 28.7年(昨年 27.0年から +6.5 %増)。平均専有面積は 64.6 ㎡ (昨年 64.5 ㎡から +0.2 %増)。

近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。

値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。大阪阿部野橋駅恵我ノ荘駅土師ノ里駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは恵我ノ荘駅で昨年に比べ +47.3 %、単価は 7.9 万円/㎡となった。

上位 2 駅(恵我ノ荘駅土師ノ里駅)は +45.4 %(単価 +4.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(道明寺駅布忍駅)は -27.7 %(単価 -6.7 万円/㎡)の下落。

価格上昇要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 59.2 % → 2024年 50.2 %)
  • 築 6 年未満の築浅物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.1 % → 2024年 5.6 %)

価格下落要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.8 % → 2024年 17.2 %)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.1 % → 2024年 26.4 %)

駅ごとの中古マンション相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった大阪阿部野橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は71.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +21.4%( +12.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 22 件(前年比変わらず)。

鉄道路線中、最低値の駅となった恵我ノ荘駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は7.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +47.3%( +2.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて +400.0%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。

近鉄南大阪線(沿線・駅ごとの中古マンションについて)
近鉄南大阪線現状(2024)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
大阪阿部野橋駅71.4万/㎡
(21.8年/59.3㎡)
58.8万/㎡
(27.9年/61.8㎡)
63.0万/㎡
(20.3年/62.5㎡)
河堀口駅57.6万/㎡
(22.9年/50.0㎡)
56.9万/㎡
(21.6年/48.1㎡)
47.3万/㎡
(22.1年/44.5㎡)
北田辺駅43.2万/㎡
(20.3年/58.3㎡)
43.2万/㎡
(19.0年/66.8㎡)
43.2万/㎡
(22.3年/63.9㎡)
今川駅46.3万/㎡
(24.6年/69.0㎡)
40.8万/㎡
(25.3年/64.4㎡)
28.3万/㎡
(29.9年/59.0㎡)
針中野駅35.4万/㎡
(29.4年/55.5㎡)
36.5万/㎡
(28.4年/56.2㎡)
35.2万/㎡
(24.1年/59.7㎡)
矢田駅22.3万/㎡
(51.8年/30.0㎡)
27.4万/㎡
(29.2年/56.7㎡)
23.5万/㎡
(29.4年/56.0㎡)
河内天美駅26.7万/㎡
(30.2年/68.1㎡)
28.0万/㎡
(28.9年/68.9㎡)
26.2万/㎡
(27.1年/68.9㎡)
布忍駅17.0万/㎡
(37.4年/76.4㎡)
21.1万/㎡
(32.5年/73.5㎡)
19.7万/㎡
(30.9年/74.5㎡)
高見ノ里駅21.7万/㎡
(34.7年/69.0㎡)
18.3万/㎡
(36.1年/75.5㎡)
19.0万/㎡
(33.1年/71.2㎡)
河内松原駅29.3万/㎡
(22.4年/68.8㎡)
32.1万/㎡
(20.1年/69.0㎡)
28.2万/㎡
(22.4年/71.5㎡)
恵我ノ荘駅7.9万/㎡
(50.2年/71.0㎡)
5.3万/㎡
(49.5年/75.0㎡)
8.5万/㎡
(44.1年/73.1㎡)
高鷲駅22.8万/㎡
(28.6年/68.3㎡)
24.9万/㎡
(23.7年/63.1㎡)
18.3万/㎡
(28.2年/70.7㎡)
藤井寺駅24.7万/㎡
(33.6年/73.8㎡)
23.4万/㎡
(32.1年/71.1㎡)
21.6万/㎡
(31.5年/66.5㎡)
土師ノ里駅22.3万/㎡
(38.5年/64.0㎡)
15.5万/㎡
(32.8年/57.1㎡)
15.5万/㎡
(31.0年/57.5㎡)
道明寺駅16.5万/㎡
(34.3年/65.7㎡)
25.7万/㎡
(21.8年/67.2㎡)
21.8万/㎡
(25.2年/78.3㎡)
古市駅31.1万/㎡
(24.4年/71.2㎡)
29.0万/㎡
(23.6年/75.0㎡)
18.1万/㎡
(31.0年/90.0㎡)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。

価格変動が大きかった駅について

恵我ノ荘駅7.9 万/㎡(昨年同期比 +47.3 %)

恵我ノ荘駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は7.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +47.3%( +2.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて +400.0%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 50.2年(昨年 49.5年から +1.3 %増)。平均専有面積は 71.0 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から -5.3 %減)。

価格上昇要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)

土師ノ里駅22.3 万/㎡(昨年同期比 +43.4 %)

土師ノ里駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +43.4%( +6.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -76.2%( -16件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 38.5年(昨年 32.8年から +17.3 %増)。平均専有面積は 64.0 ㎡ (昨年 57.1 ㎡から +12.0 %増)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 9.6 分 → 2024年 4.6 分、-51.9 %と大きく減少)
  • 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 19.0 % → 2024年 60.0 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が増加(2023年 32.8 年 → 2024年 38.5 年、+17.3 %と増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.5 % → 2024年 60.0 %)

道明寺駅16.5 万/㎡(昨年同期比 -35.8 %)

道明寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -35.8%( -9.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2023年)に比べて -56.2%( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 34.3年(昨年 21.8年から +57.1 %増)。平均専有面積は 65.7 ㎡ (昨年 67.2 ㎡から -2.2 %減)。

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2023年 21.8 年 → 2024年 34.3 年、+57.1 %と大きく増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.2 分 → 2024年 8.1 分、+31.6 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.2 % → 2024年 28.6 %)

布忍駅17.0 万/㎡(昨年同期比 -19.5 %)

布忍駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -19.5%( -4.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 7 件(1年前(2023年)に比べて -46.2%( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 37.4年(昨年 32.5年から +15.0 %増)。平均専有面積は 76.4 ㎡ (昨年 73.5 ㎡から +4.0 %増)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 6.0 分 → 2024年 4.0 分、-33.3 %と大きく減少)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 53.8 % → 2024年 85.7 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が増加(2023年 32.5 年 → 2024年 37.4 年、+15.0 %と増加)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

※転載・利用時にはURL(https://utinokati.com/)を明記してください(事前許諾等は原則不要)
データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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