物件種別
対象路線
調査期間
中古マンション
2025年
2025年1月6月

この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古マンション相場の概況

2025年1月〜6月期の大阪御堂筋線 (江坂駅中百舌鳥駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は67.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +4.1%( +2.7万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 959 件(1年前(2024年)に比べて -44.1%( -757件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 24.4年(昨年 24.1年から +1.5 %増)。平均専有面積は 51.1 ㎡ (昨年 52.3 ㎡から -2.5 %減)。

近年の取引物件の特徴は、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が増加。

値上がりした駅数は 13 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。全体的に上昇基調。心斎橋駅天王寺駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは天王寺駅で昨年に比べ +27.3 %、単価は 85.4 万円/㎡となった。

上位 2 駅(天王寺駅心斎橋駅)は +27.2 %(単価 +18.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(新金岡駅北花田駅)は -5.9 %(単価 -1.8 万円/㎡)の下落。

価格上昇要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.9 % → 2025年 25.1 %)

価格下落要因

  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 6.7 % → 2025年 4.9 %)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 % → 2025年 36.2 %)

駅ごとの中古マンション相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった梅田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は117万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +9.7%( +10.4万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 6 件(1年前(2024年)に比べて -45.5%( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった北花田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -4.7%( -1.3万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 29 件(1年前(2024年)に比べて -32.6%( -14件/㎡)と大幅に減少しています。)。

大阪御堂筋線(沿線・駅ごとの中古マンションについて)
大阪御堂筋線現状(2025)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
江坂駅61.2万/㎡
(21.9年/60.5㎡)
56.5万/㎡
(23.7年/58.6㎡)
56.6万/㎡
(21.4年/58.4㎡)
東三国駅47.8万/㎡
(29.7年/47.3㎡)
43.3万/㎡
(33.0年/51.7㎡)
41.6万/㎡
(31.6年/46.7㎡)
新大阪駅47.4万/㎡
(35.0年/32.2㎡)
45.6万/㎡
(34.2年/37.6㎡)
44.0万/㎡
(32.9年/39.1㎡)
西中島南方駅56.4万/㎡
(24.5年/37.8㎡)
57.1万/㎡
(26.1年/37.2㎡)
48.1万/㎡
(29.7年/38.8㎡)
中津駅95.1万/㎡
(17.4年/55.9㎡)
90.1万/㎡
(18.7年/54.9㎡)
73.3万/㎡
(19.0年/53.6㎡)
梅田駅117万/㎡
(13.8年/45.8㎡)
107万/㎡
(17.6年/35.9㎡)
88.6万/㎡
(22.2年/26.7㎡)
淀屋橋駅105万/㎡
(21.3年/61.8㎡)
102万/㎡
(17.5年/64.4㎡)
94.4万/㎡
(13.7年/66.5㎡)
本町駅116万/㎡
(13.6年/57.0㎡)
102万/㎡
(13.9年/54.8㎡)
90.7万/㎡
(14.1年/59.8㎡)
心斎橋駅88.7万/㎡
(25.9年/53.8㎡)
69.8万/㎡
(24.3年/41.7㎡)
72.9万/㎡
(20.9年/49.9㎡)
なんば駅77.4万/㎡
(19.3年/37.9㎡)
74.6万/㎡
(20.0年/41.1㎡)
65.3万/㎡
(19.7年/42.5㎡)
大国町駅85.5万/㎡
(9.6年/29.7㎡)
85.9万/㎡
(10.3年/28.9㎡)
77.1万/㎡
(9.6年/25.3㎡)
動物園前駅-24.3万/㎡
(42.8年/70.0㎡)
33.9万/㎡
(40.5年/63.3㎡)
天王寺駅85.4万/㎡
(26.7年/60.5㎡)
67.1万/㎡
(24.0年/55.9㎡)
71.0万/㎡
(20.3年/64.4㎡)
昭和町駅54.6万/㎡
(28.8年/69.4㎡)
49.6万/㎡
(28.5年/64.7㎡)
47.2万/㎡
(30.0年/52.6㎡)
西田辺駅55.7万/㎡
(20.3年/71.2㎡)
58.1万/㎡
(15.1年/66.7㎡)
58.2万/㎡
(14.2年/66.9㎡)
長居駅43.0万/㎡
(28.1年/62.7㎡)
43.2万/㎡
(28.9年/64.2㎡)
38.4万/㎡
(30.6年/62.8㎡)
我孫子駅45.0万/㎡
(25.5年/65.6㎡)
44.0万/㎡
(25.3年/64.1㎡)
46.1万/㎡
(20.8年/61.4㎡)
北花田駅27.1万/㎡
(36.3年/68.1㎡)
28.5万/㎡
(33.8年/68.1㎡)
25.6万/㎡
(39.8年/61.8㎡)
新金岡駅30.1万/㎡
(39.3年/65.2㎡)
32.4万/㎡
(35.3年/69.6㎡)
30.9万/㎡
(39.1年/65.4㎡)
中百舌鳥駅50.3万/㎡
(22.4年/72.5㎡)
48.7万/㎡
(20.8年/76.5㎡)
46.0万/㎡
(19.8年/76.0㎡)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。

価格変動が大きかった駅について

天王寺駅85.4 万/㎡(昨年同期比 +27.3 %)

天王寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は85.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +27.3%( +18.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 30 件(1年前(2024年)に比べて -64.7%( -55件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 26.7年(昨年 24.0年から +11.3 %増)。平均専有面積は 60.5 ㎡ (昨年 55.9 ㎡から +8.1 %増)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が減少(2024年 5.5 分 → 2025年 4.8 分、-12.5 %と減少)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 48.2 % → 2025年 58.6 %)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 42.4 % → 2025年 23.3 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が増加(2024年 24.0 年 → 2025年 26.7 年、+11.3 %と増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.1 % → 2025年 33.3 %)

心斎橋駅88.7 万/㎡(昨年同期比 +27.1 %)

心斎橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は88.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +27.1%( +18.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(1年前(2024年)に比べて -55.6%( -20件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 25.9年(昨年 24.3年から +6.9 %増)。平均専有面積は 53.8 ㎡ (昨年 41.7 ㎡から +29.0 %増)。

価格上昇要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 % → 2025年 18.8 %)

価格下落要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 % → 2025年 37.5 %)

新金岡駅30.1 万/㎡(昨年同期比 -7.1 %)

新金岡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -7.1%( -2.3万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 51 件(1年前(2024年)に比べて -36.2%( -29件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 39.3年(昨年 35.3年から +11.2 %増)。平均専有面積は 65.2 ㎡ (昨年 69.6 ㎡から -6.4 %減)。

価格上昇要因

  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 42.5 % → 2025年 48.0 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が増加(2024年 35.3 年 → 2025年 39.3 年、+11.2 %と増加)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 27.8 % → 2025年 34.0 %)
  • 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 15.2 % → 2025年 4.0 %)

北花田駅27.1 万/㎡(昨年同期比 -4.7 %)

北花田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -4.7%( -1.3万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 29 件(1年前(2024年)に比べて -32.6%( -14件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 36.3年(昨年 33.8年から +7.2 %増)。平均専有面積は 68.1 ㎡ (昨年 68.1 ㎡から -0.1 %減)。

価格上昇要因

  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 7.0 % → 2025年 17.2 %)

価格下落要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 45.2 % → 2025年 48.3 %)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2024年 40.5 % → 2025年 41.4 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

※転載・利用時にはURL(https://utinokati.com/)を明記してください(事前許諾等は原則不要)
データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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