【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期の南海高野線 (難波駅～美加の台駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +4.2％( +1.3万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 282 件(１年前(2024年)に比べて -52.6％( -313件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.8年(昨年 28.8年から +0.1 ％増)。平均専有面積は 69.5 ㎡ (昨年 69.1 ㎡から +0.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 13 駅に対して、値下がりした駅数は 13 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。我孫子前駅、浅香山駅、堺東駅、狭山駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新今宮駅で昨年に比べ +210.6 ％、単価は 92.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(新今宮駅、狭山駅)は +132.0 ％(単価 +35.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(滝谷駅、帝塚山駅)は -33.7 ％(単価 -7.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 9.7 分 → 2025年 7.7 分、-20.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.6 ％ → 2025年 32.1 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.2 ％ → 2025年 4.6 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 13.1 ％ → 2025年 11.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.1 ％ → 2025年 19.1 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新今宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は92.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +210.6％( +62.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった滝谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は6.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -46.1％( -5.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -88.9％( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 南海高野線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 難波駅 | 89.9万/㎡ (14.2年/33.9㎡) | 84.7万/㎡ (14.0年/38.7㎡) | 82.9万/㎡ (12.3年/39.6㎡) |
| 今宮戎駅 | 76.3万/㎡ (15.8年/61.7㎡) | 85.9万/㎡ (14.0年/85.0㎡) | 51.5万/㎡ (25.4年/35.7㎡) |
| 新今宮駅 | 92.0万/㎡ (3.0年/25.0㎡) | 29.6万/㎡ (38.5年/55.0㎡) | 23.8万/㎡ (42.3年/40.0㎡) |
| 萩ノ茶屋駅 | - | - | - |
| 天下茶屋駅 | 37.4万/㎡ (28.1年/60.0㎡) | 35.2万/㎡ (28.9年/52.3㎡) | 40.6万/㎡ (25.7年/57.3㎡) |
| 岸里玉出駅 | 33.1万/㎡ (32.1年/68.1㎡) | 38.0万/㎡ (25.3年/67.5㎡) | 31.4万/㎡ (28.2年/64.1㎡) |
| 帝塚山駅 | 31.2万/㎡ (39.7年/74.4㎡) | 39.7万/㎡ (32.3年/73.9㎡) | 43.6万/㎡ (27.7年/94.2㎡) |
| 住吉東駅 | 43.5万/㎡ (19.9年/66.7㎡) | 39.3万/㎡ (24.0年/63.9㎡) | 36.4万/㎡ (25.1年/65.5㎡) |
| 沢ノ町駅 | 34.2万/㎡ (27.5年/73.3㎡) | 40.1万/㎡ (24.8年/65.8㎡) | 36.2万/㎡ (25.8年/61.9㎡) |
| 我孫子前駅 | 50.4万/㎡ (19.9年/62.0㎡) | 33.0万/㎡ (35.7年/56.1㎡) | 27.1万/㎡ (29.9年/66.7㎡) |
| 浅香山駅 | 21.4万/㎡ (30.7年/71.4㎡) | 14.4万/㎡ (35.8年/70.0㎡) | 16.9万/㎡ (31.4年/72.0㎡) |
| 堺東駅 | 47.2万/㎡ (18.4年/62.8㎡) | 37.6万/㎡ (21.3年/62.7㎡) | 42.2万/㎡ (20.3年/66.0㎡) |
| 三国ケ丘駅 | 53.0万/㎡ (16.8年/76.9㎡) | 49.8万/㎡ (17.3年/72.2㎡) | 45.2万/㎡ (17.7年/70.0㎡) |
| 百舌鳥八幡駅 | 33.3万/㎡ (29.3年/75.0㎡) | 30.8万/㎡ (31.4年/76.2㎡) | 36.6万/㎡ (26.0年/75.8㎡) |
| 中百舌鳥駅 | 50.3万/㎡ (22.4年/72.5㎡) | 48.7万/㎡ (20.8年/76.5㎡) | 46.0万/㎡ (19.8年/76.0㎡) |
| 白鷺駅 | 36.2万/㎡ (26.2年/73.9㎡) | 39.1万/㎡ (23.1年/73.8㎡) | 42.3万/㎡ (18.2年/75.9㎡) |
| 初芝駅 | 26.1万/㎡ (26.8年/71.8㎡) | 27.2万/㎡ (25.6年/72.8㎡) | 21.2万/㎡ (30.1年/71.6㎡) |
| 萩原天神駅 | 25.0万/㎡ (29.9年/73.3㎡) | 22.9万/㎡ (23.2年/69.3㎡) | 18.8万/㎡ (25.3年/70.8㎡) |
| 北野田駅 | 22.2万/㎡ (33.3年/73.7㎡) | 23.9万/㎡ (30.1年/76.9㎡) | 24.4万/㎡ (29.2年/74.8㎡) |
| 狭山駅 | 23.4万/㎡ (34.1年/81.7㎡) | 15.3万/㎡ (42.6年/76.2㎡) | 15.4万/㎡ (36.1年/73.0㎡) |
| 大阪狭山市駅 | 16.6万/㎡ (41.8年/64.6㎡) | 19.6万/㎡ (38.5年/70.7㎡) | 19.2万/㎡ (38.0年/74.5㎡) |
| 金剛駅 | 12.9万/㎡ (41.7年/69.9㎡) | 14.5万/㎡ (39.4年/70.8㎡) | 14.1万/㎡ (38.9年/71.2㎡) |
| 滝谷駅 | 6.7万/㎡ (36.0年/75.0㎡) | 12.4万/㎡ (32.3年/74.4㎡) | 8.9万/㎡ (33.5年/76.4㎡) |
| 千代田駅 | 14.7万/㎡ (33.9年/80.8㎡) | 15.7万/㎡ (31.9年/80.3㎡) | 17.9万/㎡ (28.5年/81.9㎡) |
| 河内長野駅 | 17.0万/㎡ (27.2年/66.2㎡) | 19.5万/㎡ (30.0年/70.6㎡) | 15.2万/㎡ (30.7年/67.1㎡) |
| 三日市町駅 | 8.3万/㎡ (36.9年/71.4㎡) | 8.3万/㎡ (34.6年/72.3㎡) | 9.0万/㎡ (36.1年/68.5㎡) |
| 美加の台駅 | 7.7万/㎡ (36.1年/81.0㎡) | 9.5万/㎡ (36.3年/67.7㎡) | 7.9万/㎡ (35.6年/66.4㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
新今宮駅 92.0 万/㎡(昨年同期比 +210.6 ％)
新今宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は92.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +210.6％( +62.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 3.0年(昨年 38.5年から -92.2 ％減)。平均専有面積は 25.0 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から -54.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 38.5 年 → 2025年 3.0 年、-92.2 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 4.7 分 → 2025年 6.0 分、+28.6 ％と大きく増加)
狭山駅 23.4 万/㎡(昨年同期比 +53.4 ％)
狭山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +53.4％( +8.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -25.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.1年(昨年 42.6年から -19.9 ％減)。平均専有面積は 81.7 ㎡ (昨年 76.2 ㎡から +7.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 42.6 年 → 2025年 34.1 年、-19.9 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 66.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 4.2 分 → 2025年 5.0 分、+17.6 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 66.7 ％)
滝谷駅 6.7 万/㎡(昨年同期比 -46.1 ％)
滝谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は6.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -46.1％( -5.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -88.9％( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.0年(昨年 32.3年から +11.5 ％増)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 74.4 ㎡から +0.7 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 32.3 年 → 2025年 36.0 年、+11.5 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 14.4 分 → 2025年 19.0 分、+31.5 ％と大きく増加)
帝塚山駅 31.2 万/㎡(昨年同期比 -21.4 ％)
帝塚山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -21.4％( -8.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -55.6％( -10件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.7年(昨年 32.3年から +22.7 ％増)。平均専有面積は 74.4 ㎡ (昨年 73.9 ㎡から +0.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 4.4 分 → 2025年 3.5 分、-20.3 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 44.4 ％ → 2025年 87.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 32.3 年 → 2025年 39.7 年、+22.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 35.3 ％ → 2025年 62.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示