【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜12月期のおおさか東線 (新大阪駅～久宝寺駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +5.2％( +2.2万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 517 件(１年前(2023年)に比べて -1.7％( -9件/㎡)と僅かに減少しています。)。
平均築年数は 30.4年(昨年 28.9年から +5.1 ％増)。平均専有面積は 53.2 ㎡ (昨年 55.3 ㎡から -3.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。南吹田駅、JR河内永和駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのはJR淡路駅で昨年に比べ +107.3 ％、単価は 66.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(JR淡路駅、南吹田駅)は +80.8 ％(単価 +25.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(JR野江駅、新加美駅)は -17.4 ％(単価 -6.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.6 ％ → 2024年 5.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.0 ％ → 2024年 24.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 24.8 ％ → 2024年 29.5 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 11.1 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となったJR淡路駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は66.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +107.3％( +34.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 28 件(１年前(2023年)に比べて +47.4％( +9件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新加美駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -14.1％( -3.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| おおさか東線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新大阪駅 | 44.5万/㎡ (34.6年/38.4㎡) | 44.0万/㎡ (32.9年/39.1㎡) | 39.2万/㎡ (33.9年/38.1㎡) |
| 南吹田駅 | 44.7万/㎡ (23.5年/82.5㎡) | 28.9万/㎡ (40.7年/70.0㎡) | 43.2万/㎡ (21.5年/77.5㎡) |
| JR淡路駅 | 66.2万/㎡ (17.1年/35.4㎡) | 31.9万/㎡ (35.1年/53.7㎡) | 62.3万/㎡ (16.8年/36.2㎡) |
| 城北公園通駅 | 38.8万/㎡ (33.8年/66.4㎡) | 37.8万/㎡ (30.2年/69.3㎡) | 37.3万/㎡ (28.8年/68.5㎡) |
| JR野江駅 | 34.2万/㎡ (37.1年/60.5㎡) | 43.1万/㎡ (27.4年/61.4㎡) | 57.3万/㎡ (16.1年/44.6㎡) |
| 鴫野駅 | 44.8万/㎡ (26.2年/71.7㎡) | 42.1万/㎡ (25.1年/66.0㎡) | 39.4万/㎡ (27.5年/67.6㎡) |
| 放出駅 | 48.9万/㎡ (25.8年/62.8㎡) | 44.3万/㎡ (23.8年/73.8㎡) | 45.1万/㎡ (24.7年/63.1㎡) |
| 高井田中央駅 | 31.5万/㎡ (29.3年/70.0㎡) | - | 21.7万/㎡ (27.8年/60.0㎡) |
| JR河内永和駅 | 34.8万/㎡ (25.8年/42.5㎡) | 26.0万/㎡ (44.3年/50.0㎡) | 38.6万/㎡ (23.8年/70.0㎡) |
| JR俊徳道駅 | 71.2万/㎡ (0.5年/67.5㎡) | - | 17.5万/㎡ (48.0年/40.0㎡) |
| JR長瀬駅 | - | - | - |
| 衣摺加美北駅 | 24.6万/㎡ (36.3年/66.1㎡) | 28.6万/㎡ (29.8年/71.7㎡) | 27.2万/㎡ (34.2年/65.0㎡) |
| 新加美駅 | 22.3万/㎡ (37.4年/57.5㎡) | 26.0万/㎡ (34.2年/60.0㎡) | 28.4万/㎡ (25.8年/67.0㎡) |
| 久宝寺駅 | 54.8万/㎡ (16.4年/75.4㎡) | 53.2万/㎡ (14.7年/71.4㎡) | 49.8万/㎡ (12.5年/76.1㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
JR淡路駅 66.2 万/㎡(昨年同期比 +107.3 ％)
JR淡路駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は66.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +107.3％( +34.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 28 件(１年前(2023年)に比べて +47.4％( +9件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.1年(昨年 35.1年から -51.3 ％減)。平均専有面積は 35.4 ㎡ (昨年 53.7 ㎡から -34.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 35.1 年 → 2024年 17.1 年、-51.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.5 ％ → 2024年 59.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 7.7 分 → 2024年 8.6 分、+11.5 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 10.5 ％ → 2024年 7.4 ％)
南吹田駅 44.7 万/㎡(昨年同期比 +54.3 ％)
南吹田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +54.3％( +15.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.5年(昨年 40.7年から -42.2 ％減)。平均専有面積は 82.5 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +17.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 40.7 年 → 2024年 23.5 年、-42.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 10.7 分 → 2024年 9.0 分、-15.6 ％と減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
JR野江駅 34.2 万/㎡(昨年同期比 -20.6 ％)
JR野江駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -20.6％( -8.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて -47.6％( -10件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.1年(昨年 27.4年から +35.3 ％増)。平均専有面積は 60.5 ㎡ (昨年 61.4 ㎡から -1.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.8 ％ → 2024年 27.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 27.4 年 → 2024年 37.1 年、+35.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.8 ％ → 2024年 45.5 ％)
新加美駅 22.3 万/㎡(昨年同期比 -14.1 ％)
新加美駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -14.1％( -3.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.4年(昨年 34.2年から +9.4 ％増)。平均専有面積は 57.5 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から -4.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.8 分 → 2024年 10.2 分、+51.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 75.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示