【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年10月〜12月期のおおさか東線 (新大阪駅～久宝寺駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +0.6％( +0.3万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 130 件(１年前(2023年)に比べて -15.0％( -23件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 30.9年(昨年 28.0年から +10.2 ％増)。平均専有面積は 51.2 ㎡ (昨年 53.7 ㎡から -4.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。放出駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは放出駅で昨年に比べ +23.9 ％、単価は 58.8 万円/㎡となった。
上位 2 駅(放出駅、JR淡路駅)は +18.8 ％(単価 +7.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(JR野江駅、新大阪駅)は -13.3 ％(単価 -6.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.7 ％ → 2024年 8.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 ％ → 2024年 32.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 28.0 年 → 2024年 30.9 年、+10.2 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.9 ％ → 2024年 26.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 36.6 ％ → 2024年 40.0 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった放出駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は58.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +23.9％( +11.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(１年前(2023年)に比べて -10.5％( -2件/㎡)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新加美駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +13.1％( +3.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| おおさか東線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新大阪駅 | 44.3万/㎡ (36.3年/34.5㎡) | 49.4万/㎡ (32.2年/35.2㎡) | 35.2万/㎡ (37.5年/38.5㎡) |
| 南吹田駅 | - | 18.3万/㎡ (50.8年/60.0㎡) | 35.7万/㎡ (21.8年/70.0㎡) |
| JR淡路駅 | 31.8万/㎡ (35.3年/52.5㎡) | 28.0万/㎡ (35.8年/66.4㎡) | 79.6万/㎡ (7.1年/24.4㎡) |
| 城北公園通駅 | 45.3万/㎡ (31.1年/59.7㎡) | 39.9万/㎡ (28.6年/70.0㎡) | 38.4万/㎡ (29.5年/71.7㎡) |
| JR野江駅 | 39.0万/㎡ (29.4年/59.2㎡) | 46.4万/㎡ (23.3年/61.7㎡) | 74.9万/㎡ (13.8年/36.7㎡) |
| 鴫野駅 | 43.7万/㎡ (29.7年/70.0㎡) | 44.2万/㎡ (23.7年/61.2㎡) | 39.1万/㎡ (26.2年/69.2㎡) |
| 放出駅 | 58.8万/㎡ (22.8年/59.7㎡) | 47.5万/㎡ (19.6年/71.6㎡) | 46.8万/㎡ (22.4年/67.3㎡) |
| 高井田中央駅 | - | - | 21.7万/㎡ (27.8年/60.0㎡) |
| JR河内永和駅 | - | - | 38.6万/㎡ (23.8年/70.0㎡) |
| JR俊徳道駅 | 72.8万/㎡ (0.8年/62.5㎡) | - | - |
| JR長瀬駅 | - | - | - |
| 衣摺加美北駅 | - | 32.0万/㎡ (25.8年/75.0㎡) | - |
| 新加美駅 | 29.1万/㎡ (38.8年/55.0㎡) | 25.7万/㎡ (29.8年/70.0㎡) | 32.1万/㎡ (27.3年/75.0㎡) |
| 久宝寺駅 | 51.5万/㎡ (13.8年/77.5㎡) | 52.5万/㎡ (19.1年/69.6㎡) | 52.1万/㎡ (12.0年/72.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
放出駅 58.8 万/㎡(昨年同期比 +23.9 ％)
放出駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は58.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +23.9％( +11.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(１年前(2023年)に比べて -10.5％( -2件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 22.8年(昨年 19.6年から +16.1 ％増)。平均専有面積は 59.7 ㎡ (昨年 71.6 ㎡から -16.6 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 19.6 年 → 2024年 22.8 年、+16.1 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 5.0 分 → 2024年 5.6 分、+11.8 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.5 ％ → 2024年 17.6 ％)
JR淡路駅 31.8 万/㎡(昨年同期比 +13.6 ％)
JR淡路駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +13.6％( +3.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -14.3％( -1件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 35.3年(昨年 35.8年から -1.4 ％減)。平均専有面積は 52.5 ㎡ (昨年 66.4 ㎡から -21.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 20.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 7.6 分 → 2024年 8.6 分、+13.6 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 33.3 ％)
JR野江駅 39.0 万/㎡(昨年同期比 -16.1 ％)
JR野江駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -16.1％( -7.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 29.4年(昨年 23.3年から +26.5 ％増)。平均専有面積は 59.2 ㎡ (昨年 61.7 ㎡から -4.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 23.3 年 → 2024年 29.4 年、+26.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 3.3 分 → 2024年 6.7 分、+100.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 33.3 ％)
新大阪駅 44.3 万/㎡(昨年同期比 -10.4 ％)
新大阪駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -10.4％( -5.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 54 件(１年前(2023年)に比べて -18.2％( -12件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 36.3年(昨年 32.2年から +12.9 ％増)。平均専有面積は 34.5 ㎡ (昨年 35.2 ㎡から -1.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.8 ％ → 2024年 45.3 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.0 ％ → 2024年 3.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 32.2 年 → 2024年 36.3 年、+12.9 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 56.1 ％ → 2024年 63.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.1 ％ → 2024年 13.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示