【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期のJR日豊本線 (中津駅～佐伯駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +0.6％( +0.2万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 122 件(１年前(2024年)に比べて -61.1％( -192件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.2年(昨年 23.3年から +4.0 ％増)。平均専有面積は 71.8 ㎡ (昨年 70.7 ㎡から +1.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が小幅減少。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。大分駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは大分駅で昨年に比べ +11.6 ％、単価は 32.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(大分駅、西大分駅)は +9.7 ％(単価 +3.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(中津駅、別府大学駅)は -43.3 ％(単価 -8.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 7.2 ％ → 2025年 10.7 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.6 ％ → 2025年 6.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.3 ％ → 2025年 10.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 6.0 ％ → 2025年 0.9 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西大分駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +7.8％( +2.6万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -60.0％( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大在駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は8.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +5.1％( +0.4万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| JR日豊本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 中津駅 | 11.2万/㎡ (28.6年/83.3㎡) | 22.5万/㎡ (16.1年/76.2㎡) | 15.1万/㎡ (30.8年/71.2㎡) |
| 豊前善光寺駅 | 33.7万/㎡ (10.3年/95.0㎡) | - | - |
| 宇佐駅 | - | - | - |
| 杵築駅 | - | 15.6万/㎡ (23.5年/90.0㎡) | 15.0万/㎡ (22.8年/100㎡) |
| 亀川駅 | - | 17.3万/㎡ (31.0年/75.0㎡) | 14.7万/㎡ (0年/75.0㎡) |
| 別府大学駅 | 11.5万/㎡ (36.0年/48.0㎡) | 18.1万/㎡ (31.1年/69.8㎡) | 17.8万/㎡ (24.5年/68.8㎡) |
| 別府駅 | 23.5万/㎡ (28.7年/75.8㎡) | 30.7万/㎡ (17.9年/74.5㎡) | 23.2万/㎡ (24.3年/67.7㎡) |
| 東別府駅 | 29.2万/㎡ (36.0年/130㎡) | - | - |
| 西大分駅 | 36.1万/㎡ (13.5年/81.2㎡) | 33.5万/㎡ (14.5年/78.5㎡) | 27.3万/㎡ (24.1年/76.7㎡) |
| 大分駅 | 32.5万/㎡ (20.7年/73.8㎡) | 29.1万/㎡ (23.4年/69.2㎡) | 27.9万/㎡ (23.8年/69.9㎡) |
| 牧駅 | 18.6万/㎡ (29.8年/59.0㎡) | 22.8万/㎡ (26.4年/73.5㎡) | 15.2万/㎡ (28.6年/75.0㎡) |
| 高城駅 | 22.3万/㎡ (25.7年/74.0㎡) | 22.6万/㎡ (23.6年/70.6㎡) | 24.1万/㎡ (23.3年/78.6㎡) |
| 鶴崎駅 | 16.8万/㎡ (33.3年/65.8㎡) | 16.3万/㎡ (30.0年/63.8㎡) | 15.3万/㎡ (29.7年/70.8㎡) |
| 大在駅 | 8.6万/㎡ (33.5年/25.0㎡) | 8.2万/㎡ (33.0年/25.0㎡) | 7.6万/㎡ (33.0年/24.2㎡) |
| 坂ノ市駅 | - | - | - |
| 上臼杵駅 | - | - | - |
| 臼杵駅 | - | - | 8.0万/㎡ (34.8年/60.0㎡) |
| 海崎駅 | - | - | - |
| 佐伯駅 | - | - | 18.5万/㎡ (36.3年/65.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大分駅 32.5 万/㎡(昨年同期比 +11.6 ％)
大分駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +11.6％( +3.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 62 件(１年前(2024年)に比べて -56.9％( -82件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.7年(昨年 23.4年から -11.5 ％減)。平均専有面積は 73.8 ㎡ (昨年 69.2 ㎡から +6.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 23.4 年 → 2025年 20.7 年、-11.5 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.4 ％ → 2025年 11.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 11.8 ％ → 2025年 6.5 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 10.2 ％ → 2025年 8.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.7 ％ → 2025年 1.6 ％)
西大分駅 36.1 万/㎡(昨年同期比 +7.8 ％)
西大分駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +7.8％( +2.6万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -60.0％( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.5年(昨年 14.5年から -6.7 ％減)。平均専有面積は 81.2 ㎡ (昨年 78.5 ㎡から +3.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 22.1 分 → 2025年 11.5 分、-48.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 60.0 ％ → 2025年 25.0 ％)
中津駅 11.2 万/㎡(昨年同期比 -50.0 ％)
中津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -50.0％( -11.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -25.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.6年(昨年 16.1年から +77.2 ％増)。平均専有面積は 83.3 ㎡ (昨年 76.2 ㎡から +9.3 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 16.1 年 → 2025年 28.6 年、+77.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.2 分 → 2025年 12.3 分、+49.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
別府大学駅 11.5 万/㎡(昨年同期比 -36.5 ％)
別府大学駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -36.5％( -6.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -77.3％( -17件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.0年(昨年 31.1年から +15.5 ％増)。平均専有面積は 48.0 ㎡ (昨年 69.8 ㎡から -31.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 85.7 ％ → 2025年 75.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 31.1 年 → 2025年 36.0 年、+15.5 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 16.0 分 → 2025年 19.6 分、+22.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.8 ％ → 2025年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示