【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期のJR武蔵野線 (東所沢駅～三郷駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -4.1％( -1.9万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 456 件(１年前(2024年)に比べて -48.1％( -422件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.2年(昨年 24.0年から +4.9 ％増)。平均専有面積は 70.1 ㎡ (昨年 69.8 ㎡から +0.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。北朝霞駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは北朝霞駅で昨年に比べ +22.0 ％、単価は 79.9 万円/㎡となった。
上位 2 駅(北朝霞駅、新三郷駅)は +18.2 ％(単価 +9.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(吉川美南駅、新座駅)は -31.5 ％(単価 -11.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.1 ％ → 2025年 4.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.4 ％ → 2025年 1.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 45.2 ％ → 2025年 51.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 19.7 ％ → 2025年 18.5 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった北朝霞駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は79.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +22.0％( +14.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -62.5％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新座駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -29.2％( -8.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて -78.6％( -33件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR武蔵野線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 東所沢駅 | 27.5万/㎡ (29.1年/63.1㎡) | 30.1万/㎡ (27.4年/67.7㎡) | 30.9万/㎡ (27.0年/59.9㎡) |
| 新座駅 | 20.1万/㎡ (34.6年/60.6㎡) | 28.4万/㎡ (30.4年/64.5㎡) | 31.5万/㎡ (29.3年/65.3㎡) |
| 北朝霞駅 | 79.9万/㎡ (4.9年/58.3㎡) | 65.5万/㎡ (15.5年/66.9㎡) | 44.5万/㎡ (22.6年/75.0㎡) |
| 西浦和駅 | 36.0万/㎡ (29.4年/69.8㎡) | 37.4万/㎡ (27.2年/62.5㎡) | 36.6万/㎡ (23.9年/68.3㎡) |
| 武蔵浦和駅 | 63.3万/㎡ (22.0年/70.2㎡) | 62.5万/㎡ (22.8年/66.0㎡) | 61.9万/㎡ (20.5年/66.2㎡) |
| 南浦和駅 | 57.2万/㎡ (23.8年/69.4㎡) | 61.2万/㎡ (22.6年/68.6㎡) | 55.5万/㎡ (22.4年/63.5㎡) |
| 東浦和駅 | 31.7万/㎡ (30.3年/68.4㎡) | 32.5万/㎡ (31.1年/63.5㎡) | 31.0万/㎡ (31.3年/66.0㎡) |
| 東川口駅 | 41.3万/㎡ (23.1年/66.5㎡) | 40.8万/㎡ (22.2年/68.0㎡) | 40.9万/㎡ (23.3年/65.4㎡) |
| 南越谷駅 | 45.9万/㎡ (22.2年/70.7㎡) | 41.3万/㎡ (22.8年/72.6㎡) | 39.3万/㎡ (24.8年/62.9㎡) |
| 越谷レイクタウン駅 | 57.0万/㎡ (13.1年/76.1㎡) | 57.7万/㎡ (11.4年/74.7㎡) | 53.8万/㎡ (12.2年/75.8㎡) |
| 吉川駅 | 23.6万/㎡ (29.0年/72.9㎡) | 25.7万/㎡ (27.2年/75.9㎡) | 23.7万/㎡ (28.1年/72.8㎡) |
| 吉川美南駅 | 30.3万/㎡ (32.2年/62.2㎡) | 45.8万/㎡ (18.8年/66.4㎡) | 29.5万/㎡ (30.9年/63.1㎡) |
| 新三郷駅 | 29.8万/㎡ (31.9年/75.7㎡) | 26.1万/㎡ (34.1年/75.1㎡) | 25.2万/㎡ (34.6年/79.1㎡) |
| 三郷駅 | 26.5万/㎡ (32.0年/76.1㎡) | 27.6万/㎡ (30.9年/84.0㎡) | 22.9万/㎡ (32.1年/75.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
北朝霞駅 79.9 万/㎡(昨年同期比 +22.0 ％)
北朝霞駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は79.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +22.0％( +14.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -62.5％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 4.9年(昨年 15.5年から -68.2 ％減)。平均専有面積は 58.3 ㎡ (昨年 66.9 ㎡から -12.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 15.5 年 → 2025年 4.9 年、-68.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 66.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 5.2 分 → 2025年 6.7 分、+27.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 ％ → 2025年 33.3 ％)
新三郷駅 29.8 万/㎡(昨年同期比 +14.4 ％)
新三郷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +14.4％( +3.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 38 件(１年前(2024年)に比べて -57.8％( -52件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.9年(昨年 34.1年から -6.5 ％減)。平均専有面積は 75.7 ㎡ (昨年 75.1 ㎡から +0.7 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 36.0 ％ → 2025年 26.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 13.8 ％ → 2025年 15.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 40.4 ％ → 2025年 47.4 ％)
吉川美南駅 30.3 万/㎡(昨年同期比 -33.9 ％)
吉川美南駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -33.9％( -15.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 23 件(１年前(2024年)に比べて -48.9％( -22件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.2年(昨年 18.8年から +71.7 ％増)。平均専有面積は 62.2 ㎡ (昨年 66.4 ㎡から -6.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 18.8 年 → 2025年 32.2 年、+71.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.1 分 → 2025年 10.0 分、+63.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 56.5 ％)
新座駅 20.1 万/㎡(昨年同期比 -29.2 ％)
新座駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -29.2％( -8.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて -78.6％( -33件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.6年(昨年 30.4年から +13.6 ％増)。平均専有面積は 60.6 ㎡ (昨年 64.5 ㎡から -6.2 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 30.4 年 → 2025年 34.6 年、+13.6 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 57.1 ％ → 2025年 77.8 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示