【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期のJR川越線 (大宮駅～武蔵高萩駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +15.0％( +6.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 141 件(１年前(2024年)に比べて -0.7％( -1件/㎡)と僅かに減少しています。)。
平均築年数は 26.2年(昨年 27.2年から -3.7 ％減)。平均専有面積は 65.4 ㎡ (昨年 67.4 ㎡から -3.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。指扇駅、南古谷駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは指扇駅で昨年に比べ +53.1 ％、単価は 23.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(指扇駅、南古谷駅)は +48.1 ％(単価 +7.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(川越駅、笠幡駅)は -5.3 ％(単価 -2.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.6 ％ → 2025年 7.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 45.3 ％ → 2025年 38.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.9 ％ → 2025年 25.5 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 5.8 ％ → 2025年 2.8 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は70.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +16.7％( +10.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 75 件(１年前(2024年)に比べて +17.2％( +11件/㎡)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった笠幡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は9.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +1.2％( +0.1万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| JR川越線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大宮駅 | 70.4万/㎡ (21.8年/64.0㎡) | 60.3万/㎡ (25.3年/68.8㎡) | 57.5万/㎡ (24.7年/64.3㎡) |
| 日進駅 | 34.6万/㎡ (28.5年/67.1㎡) | 30.0万/㎡ (28.7年/57.9㎡) | 27.3万/㎡ (30.9年/62.1㎡) |
| 西大宮駅 | 47.9万/㎡ (12.2年/76.0㎡) | 40.1万/㎡ (15.3年/81.7㎡) | 44.9万/㎡ (17.8年/66.0㎡) |
| 指扇駅 | 23.0万/㎡ (35.8年/72.5㎡) | 15.0万/㎡ (38.5年/82.5㎡) | 15.3万/㎡ (32.0年/85.0㎡) |
| 南古谷駅 | 21.0万/㎡ (32.7年/70.5㎡) | 14.7万/㎡ (35.0年/66.2㎡) | 20.7万/㎡ (36.7年/70.5㎡) |
| 川越駅 | 31.0万/㎡ (33.1年/62.9㎡) | 35.2万/㎡ (29.8年/65.4㎡) | 30.8万/㎡ (30.2年/68.0㎡) |
| 西川越駅 | - | - | 27.7万/㎡ (29.0年/65.0㎡) |
| 的場駅 | - | 26.0万/㎡ (29.0年/61.2㎡) | 25.6万/㎡ (29.0年/90.0㎡) |
| 笠幡駅 | 9.1万/㎡ (39.0年/50.0㎡) | 9.0万/㎡ (42.0年/50.0㎡) | 12.5万/㎡ (33.0年/42.5㎡) |
| 武蔵高萩駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
指扇駅 23.0 万/㎡(昨年同期比 +53.1 ％)
指扇駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +53.1％( +8.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2024年)に比べて +400.0％( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.8年(昨年 38.5年から -7.0 ％減)。平均専有面積は 72.5 ㎡ (昨年 82.5 ㎡から -12.1 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 30.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.0 分 → 2025年 10.2 分、+27.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 70.0 ％)
南古谷駅 21.0 万/㎡(昨年同期比 +43.1 ％)
南古谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +43.1％( +6.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2024年)に比べて +37.5％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.7年(昨年 35.0年から -6.8 ％減)。平均専有面積は 70.5 ㎡ (昨年 66.2 ㎡から +6.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 21.9 分 → 2025年 19.4 分、-11.5 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 75.0 ％ → 2025年 54.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 36.4 ％)
川越駅 31.0 万/㎡(昨年同期比 -11.9 ％)
川越駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -11.9％( -4.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 26 件(１年前(2024年)に比べて -38.1％( -16件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.1年(昨年 29.8年から +11.0 ％増)。平均専有面積は 62.9 ㎡ (昨年 65.4 ㎡から -3.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 44.7 ％ → 2025年 42.3 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.6 ％ → 2025年 3.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 29.8 年 → 2025年 33.1 年、+11.0 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 31.6 ％ → 2025年 46.2 ％)
笠幡駅 9.1 万/㎡(昨年同期比 +1.2 ％)
笠幡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は9.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +1.2％( +0.1万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 39.0年(昨年 42.0年から -7.1 ％減)。平均専有面積は 50.0 ㎡ (昨年 50.0 ㎡から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 8.0 分 → 2025年 9.0 分、+12.5 ％と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示