【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年4月〜6月期の西武新宿線 (所沢駅～本川越駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -9.6％( -3.4万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 111 件(１年前(2023年)に比べて -5.1％( -6件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 31.6年(昨年 29.9年から +5.6 ％増)。平均専有面積は 65.5 ㎡ (昨年 64.5 ㎡から +1.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。南大塚駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは南大塚駅で昨年に比べ +12.2 ％、単価は 24.6 万円/㎡となった。
上位 2 駅(南大塚駅、航空公園駅)は +10.1 ％(単価 +2.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(狭山市駅、新所沢駅)は -34.3 ％(単価 -9.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.8 ％ → 2024年 21.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 52.6 ％ → 2024年 42.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.6 ％ → 2024年 33.6 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 11.8 ％ → 2024年 4.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は58.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +6.0％( +3.3万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 19 件(１年前(2023年)に比べて -36.7％( -11件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった狭山市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -37.3％( -7.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 25 件(前年比変わらず)。
| 西武新宿線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 所沢駅 | 58.8万/㎡ (18.0年/71.1㎡) | 55.5万/㎡ (19.2年/68.0㎡) | 54.1万/㎡ (16.4年/68.1㎡) |
| 航空公園駅 | 36.8万/㎡ (30.4年/70.7㎡) | 34.0万/㎡ (37.3年/68.3㎡) | 26.4万/㎡ (31.9年/81.7㎡) |
| 新所沢駅 | 25.1万/㎡ (38.2年/67.2㎡) | 36.6万/㎡ (28.2年/67.5㎡) | 21.0万/㎡ (40.0年/60.5㎡) |
| 入曽駅 | 13.5万/㎡ (39.9年/70.0㎡) | - | 15.6万/㎡ (27.8年/62.5㎡) |
| 狭山市駅 | 12.2万/㎡ (43.4年/65.2㎡) | 19.4万/㎡ (38.4年/65.2㎡) | 13.9万/㎡ (40.0年/59.2㎡) |
| 新狭山駅 | 16.9万/㎡ (38.6年/59.6㎡) | 18.4万/㎡ (39.5年/57.9㎡) | 14.5万/㎡ (41.0年/56.8㎡) |
| 南大塚駅 | 24.6万/㎡ (25.4年/73.3㎡) | 21.9万/㎡ (34.8年/58.3㎡) | 23.2万/㎡ (25.7年/65.0㎡) |
| 本川越駅 | 49.7万/㎡ (21.6年/59.0㎡) | 47.1万/㎡ (23.6年/60.0㎡) | 45.5万/㎡ (23.7年/60.9㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
南大塚駅 24.6 万/㎡(昨年同期比 +12.2 ％)
南大塚駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +12.2％( +2.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 25.4年(昨年 34.8年から -26.9 ％減)。平均専有面積は 73.3 ㎡ (昨年 58.3 ㎡から +25.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 34.8 年 → 2024年 25.4 年、-26.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 29.8 分 → 2024年 8.0 分、-73.2 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 33.3 ％)
航空公園駅 36.8 万/㎡(昨年同期比 +8.0 ％)
航空公園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +8.0％( +2.7万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて +133.3％( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.4年(昨年 37.3年から -18.4 ％減)。平均専有面積は 70.7 ㎡ (昨年 68.3 ㎡から +3.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 37.3 年 → 2024年 30.4 年、-18.4 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 15.3 分 → 2024年 9.4 分、-38.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
狭山市駅 12.2 万/㎡(昨年同期比 -37.3 ％)
狭山市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -37.3％( -7.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 25 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 43.4年(昨年 38.4年から +12.9 ％増)。平均専有面積は 65.2 ㎡ (昨年 65.2 ㎡から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 52.0 ％ → 2024年 20.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 38.4 年 → 2024年 43.4 年、+12.9 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.2 分 → 2024年 16.5 分、+62.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 48.0 ％ → 2024年 75.0 ％)
新所沢駅 25.1 万/㎡(昨年同期比 -31.2 ％)
新所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -31.2％( -11.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 16 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.2年(昨年 28.2年から +35.4 ％増)。平均専有面積は 67.2 ㎡ (昨年 67.5 ㎡から -0.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 45.8 ％ → 2024年 43.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 28.2 年 → 2024年 38.2 年、+35.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.6 分 → 2024年 16.0 分、+50.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示