【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期のJR函館本線 (函館駅～旭川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は28.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +4.5％( +1.2万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 437 件(１年前(2024年)に比べて -51.6％( -465件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.7年(昨年 28.2年から +2.0 ％増)。平均専有面積は 75.4 ㎡ (昨年 75.7 ㎡から -0.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 13 駅に対して、値下がりした駅数は 13 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。南小樽駅、桑園駅、野幌駅、江別駅、旭川駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは野幌駅で昨年に比べ +48.8 ％、単価は 19.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(野幌駅、江別駅)は +46.6 ％(単価 +5.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(朝里駅、滝川駅)は -40.7 ％(単価 -4.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 61.6 ％ → 2025年 56.9 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.5 ％ → 2025年 6.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 15.3 ％ → 2025年 18.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 2.0 ％ → 2025年 0.9 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった苗穂駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は60.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +16.3％( +8.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 29 件(１年前(2024年)に比べて -48.2％( -27件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった銭函駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は5.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -29.2％( -2.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR函館本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 函館駅 | 10.6万/㎡ (31.1年/70.0㎡) | 12.7万/㎡ (34.4年/80.5㎡) | 23.1万/㎡ (23.4年/70.0㎡) |
| 五稜郭駅 | 13.5万/㎡ (36.1年/75.0㎡) | 14.4万/㎡ (35.1年/74.0㎡) | 14.7万/㎡ (30.4年/74.2㎡) |
| 大沼公園駅 | - | - | 3.1万/㎡ (48.8年/45.0㎡) |
| 小樽駅 | 18.8万/㎡ (28.4年/82.4㎡) | 19.9万/㎡ (26.8年/80.5㎡) | 19.2万/㎡ (26.8年/80.9㎡) |
| 南小樽駅 | 16.0万/㎡ (33.0年/73.9㎡) | 12.1万/㎡ (35.2年/70.2㎡) | 16.6万/㎡ (31.3年/73.9㎡) |
| 小樽築港駅 | 19.7万/㎡ (26.7年/88.1㎡) | 21.9万/㎡ (29.1年/83.3㎡) | 24.4万/㎡ (24.9年/88.4㎡) |
| 朝里駅 | 7.2万/㎡ (29.1年/85.0㎡) | 13.1万/㎡ (31.3年/66.7㎡) | 10.5万/㎡ (33.8年/57.0㎡) |
| 銭函駅 | 5.9万/㎡ (30.4年/53.3㎡) | 8.4万/㎡ (32.5年/37.5㎡) | 10.2万/㎡ (30.6年/59.4㎡) |
| 星置駅 | 19.2万/㎡ (32.5年/80.4㎡) | 18.5万/㎡ (31.0年/80.0㎡) | 21.2万/㎡ (30.6年/80.8㎡) |
| 稲穂駅 | 14.9万/㎡ (30.6年/89.4㎡) | 15.1万/㎡ (30.6年/76.0㎡) | 17.4万/㎡ (28.6年/84.4㎡) |
| 手稲駅 | 23.6万/㎡ (28.0年/86.5㎡) | 30.3万/㎡ (23.4年/79.8㎡) | 23.8万/㎡ (26.0年/84.4㎡) |
| 稲積公園駅 | 13.3万/㎡ (38.1年/74.4㎡) | 15.8万/㎡ (31.5年/77.9㎡) | 17.4万/㎡ (30.1年/80.0㎡) |
| 発寒駅 | 22.4万/㎡ (32.5年/84.2㎡) | 22.3万/㎡ (28.7年/82.2㎡) | 27.0万/㎡ (25.3年/80.5㎡) |
| 発寒中央駅 | 17.8万/㎡ (34.1年/82.8㎡) | 20.2万/㎡ (32.7年/78.2㎡) | 20.4万/㎡ (30.7年/78.8㎡) |
| 琴似駅 | 32.4万/㎡ (29.9年/72.4㎡) | 31.0万/㎡ (28.9年/74.3㎡) | 30.8万/㎡ (27.8年/73.1㎡) |
| 桑園駅 | 42.9万/㎡ (23.1年/78.6㎡) | 35.0万/㎡ (25.2年/80.3㎡) | 35.3万/㎡ (25.5年/80.4㎡) |
| 札幌駅 | 54.6万/㎡ (23.6年/64.7㎡) | 53.0万/㎡ (24.4年/61.1㎡) | 49.5万/㎡ (23.3年/59.8㎡) |
| 苗穂駅 | 60.9万/㎡ (12.0年/70.0㎡) | 52.4万/㎡ (15.9年/73.5㎡) | 46.5万/㎡ (17.5年/77.9㎡) |
| 白石駅 | 20.6万/㎡ (33.3年/74.3㎡) | 24.7万/㎡ (27.9年/74.5㎡) | 23.6万/㎡ (28.6年/75.0㎡) |
| 厚別駅 | - | 29.1万/㎡ (27.7年/80.6㎡) | 22.2万/㎡ (29.9年/80.3㎡) |
| 森林公園駅 | 19.9万/㎡ (31.0年/88.3㎡) | 18.5万/㎡ (33.8年/88.9㎡) | 22.1万/㎡ (30.6年/88.9㎡) |
| 大麻駅 | 11.6万/㎡ (40.7年/66.9㎡) | 13.3万/㎡ (42.3年/71.0㎡) | 14.4万/㎡ (37.8年/75.0㎡) |
| 野幌駅 | 19.1万/㎡ (31.6年/73.8㎡) | 12.9万/㎡ (31.4年/77.9㎡) | 13.3万/㎡ (30.5年/66.4㎡) |
| 高砂駅 | 12.1万/㎡ (32.9年/90.7㎡) | 10.1万/㎡ (32.1年/85.4㎡) | 22.4万/㎡ (17.3年/92.5㎡) |
| 江別駅 | 16.2万/㎡ (30.3年/80.0㎡) | 11.2万/㎡ (31.4年/78.8㎡) | 16.7万/㎡ (29.1年/73.3㎡) |
| 豊幌駅 | - | - | - |
| 岩見沢駅 | 6.1万/㎡ (35.0年/67.5㎡) | 6.0万/㎡ (35.8年/80.0㎡) | 6.3万/㎡ (37.0年/65.0㎡) |
| 滝川駅 | 6.4万/㎡ (34.3年/75.0㎡) | 10.0万/㎡ (34.8年/85.0㎡) | - |
| 近文駅 | - | - | 6.0万/㎡ (32.8年/80.0㎡) |
| 旭川駅 | 19.5万/㎡ (27.9年/74.8㎡) | 14.1万/㎡ (30.9年/75.1㎡) | 16.7万/㎡ (29.5年/66.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
野幌駅 19.1 万/㎡(昨年同期比 +48.8 ％)
野幌駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +48.8％( +6.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -80.0％( -32件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.6年(昨年 31.4年から +0.8 ％増)。平均専有面積は 73.8 ㎡ (昨年 77.9 ㎡から -5.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.3 ％ → 2025年 12.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.1 分 → 2025年 10.2 分、+26.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2024年 97.5 ％ → 2025年 100.0 ％)
江別駅 16.2 万/㎡(昨年同期比 +44.5 ％)
江別駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +44.5％( +5.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.3年(昨年 31.4年から -3.6 ％減)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 78.8 ㎡から +1.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 4.8 分 → 2025年 2.0 分、-57.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
朝里駅 7.2 万/㎡(昨年同期比 -45.3 ％)
朝里駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は7.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -45.3％( -6.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 29.1年(昨年 31.3年から -6.9 ％減)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 66.7 ㎡から +27.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 18.0 分 → 2025年 20.5 分、+13.9 ％と増加)
滝川駅 6.4 万/㎡(昨年同期比 -36.0 ％)
滝川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は6.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -36.0％( -3.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 34.3年(昨年 34.8年から -1.4 ％減)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 85.0 ㎡から -11.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 13.0 分 → 2025年 16.0 分、+23.1 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示