【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期のJR函館本線 (函館駅～旭川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +0.3％( +0.1万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 208 件(１年前(2024年)に比べて +2.0％( +4件/㎡)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 27.9年(昨年 27.4年から +1.8 ％増)。平均専有面積は 74.9 ㎡ (昨年 76.1 ㎡から -1.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が増加。
値上がりした駅数は 12 駅に対して、値下がりした駅数は 11 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。五稜郭駅、南小樽駅、星置駅、稲積公園駅、苗穂駅、野幌駅、旭川駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは発寒駅で昨年に比べ +165.6 ％、単価は 26.6 万円/㎡となった。
上位 2 駅(発寒駅、稲積公園駅)は +109.7 ％(単価 +11.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(函館駅、銭函駅)は -47.7 ％(単価 -9.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.5 ％ → 2025年 8.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 57.2 ％ → 2025年 55.8 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 32.7 ％ → 2025年 29.9 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 ％ → 2025年 12.9 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった苗穂駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は68.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +30.7％( +16.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった銭函駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は5.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -45.2％( -4.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて +200.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| JR函館本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 函館駅 | 14.0万/㎡ (31.0年/70.0㎡) | 28.1万/㎡ (22.0年/160㎡) | 22.0万/㎡ (24.7年/68.3㎡) |
| 五稜郭駅 | 14.5万/㎡ (36.0年/80.0㎡) | 11.8万/㎡ (36.0年/72.5㎡) | 11.3万/㎡ (34.4年/78.3㎡) |
| 大沼公園駅 | - | - | - |
| 小樽駅 | 20.8万/㎡ (27.8年/84.0㎡) | 22.9万/㎡ (26.9年/84.4㎡) | 21.5万/㎡ (25.3年/80.4㎡) |
| 南小樽駅 | 14.1万/㎡ (35.8年/73.0㎡) | 11.7万/㎡ (39.5年/77.5㎡) | 21.6万/㎡ (27.4年/72.0㎡) |
| 小樽築港駅 | 16.1万/㎡ (29.5年/82.5㎡) | - | 14.1万/㎡ (30.4年/85.0㎡) |
| 朝里駅 | 8.9万/㎡ (27.0年/82.5㎡) | 11.7万/㎡ (31.5年/62.5㎡) | - |
| 銭函駅 | 5.9万/㎡ (30.4年/53.3㎡) | 10.8万/㎡ (30.0年/60.0㎡) | 15.3万/㎡ (28.5年/75.0㎡) |
| 星置駅 | 24.0万/㎡ (33.0年/80.0㎡) | 19.1万/㎡ (31.0年/78.3㎡) | 20.4万/㎡ (32.4年/80.0㎡) |
| 稲穂駅 | 15.1万/㎡ (31.4年/89.2㎡) | 16.0万/㎡ (32.0年/75.0㎡) | 16.3万/㎡ (28.5年/86.0㎡) |
| 手稲駅 | 30.8万/㎡ (25.0年/75.0㎡) | 35.0万/㎡ (21.5年/87.0㎡) | 25.8万/㎡ (29.2年/82.1㎡) |
| 稲積公園駅 | 17.0万/㎡ (37.0年/74.2㎡) | 11.0万/㎡ (30.6年/78.0㎡) | 16.8万/㎡ (32.7年/86.7㎡) |
| 発寒駅 | 26.6万/㎡ (36.0年/70.0㎡) | 10.0万/㎡ (36.0年/70.0㎡) | 34.5万/㎡ (17.5年/77.5㎡) |
| 発寒中央駅 | 21.1万/㎡ (32.0年/91.7㎡) | 26.3万/㎡ (29.0年/84.0㎡) | 18.0万/㎡ (33.3年/80.6㎡) |
| 琴似駅 | 30.0万/㎡ (31.1年/75.2㎡) | 29.4万/㎡ (30.8年/72.4㎡) | 32.1万/㎡ (26.5年/72.2㎡) |
| 桑園駅 | 44.6万/㎡ (20.8年/79.3㎡) | 40.2万/㎡ (20.8年/80.5㎡) | 40.2万/㎡ (21.3年/85.0㎡) |
| 札幌駅 | 57.1万/㎡ (21.8年/65.0㎡) | 57.1万/㎡ (19.5年/61.4㎡) | 49.6万/㎡ (20.1年/51.1㎡) |
| 苗穂駅 | 68.7万/㎡ (7.7年/61.4㎡) | 52.5万/㎡ (14.6年/72.5㎡) | 40.5万/㎡ (18.0年/80.0㎡) |
| 白石駅 | 18.5万/㎡ (32.8年/74.5㎡) | 18.4万/㎡ (31.8年/77.2㎡) | 24.7万/㎡ (30.9年/72.2㎡) |
| 厚別駅 | - | - | 26.5万/㎡ (29.5年/67.5㎡) |
| 森林公園駅 | 17.7万/㎡ (28.0年/93.8㎡) | 18.9万/㎡ (32.9年/100㎡) | 22.2万/㎡ (30.2年/87.3㎡) |
| 大麻駅 | 11.1万/㎡ (40.7年/68.3㎡) | 10.9万/㎡ (39.0年/75.0㎡) | 12.9万/㎡ (40.8年/72.5㎡) |
| 野幌駅 | 20.4万/㎡ (31.4年/66.0㎡) | 14.5万/㎡ (30.3年/87.5㎡) | 14.4万/㎡ (29.9年/58.3㎡) |
| 高砂駅 | 10.5万/㎡ (32.7年/85.0㎡) | 12.9万/㎡ (32.0年/77.5㎡) | 20.0万/㎡ (17.0年/105㎡) |
| 江別駅 | - | - | - |
| 豊幌駅 | - | - | - |
| 岩見沢駅 | 6.1万/㎡ (35.0年/67.5㎡) | 7.5万/㎡ (33.0年/80.0㎡) | 6.3万/㎡ (37.0年/65.0㎡) |
| 滝川駅 | - | - | - |
| 近文駅 | - | - | - |
| 旭川駅 | 19.5万/㎡ (27.8年/75.3㎡) | 12.8万/㎡ (31.7年/76.7㎡) | 9.2万/㎡ (34.0年/85.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
発寒駅 26.6 万/㎡(昨年同期比 +165.6 ％)
発寒駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +165.6％( +16.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.0年(昨年 36.0年から +0.0 ％増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 1.0 分 → 2025年 12.0 分、+1100.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
稲積公園駅 17.0 万/㎡(昨年同期比 +53.8 ％)
稲積公園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +53.8％( +5.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて +20.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.0年(昨年 30.6年から +20.9 ％増)。平均専有面積は 74.2 ㎡ (昨年 78.0 ㎡から -4.9 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 80.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 30.6 年 → 2025年 37.0 年、+20.9 ％と大きく増加)
函館駅 14.0 万/㎡(昨年同期比 -50.2 ％)
函館駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -50.2％( -14.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 31.0年(昨年 22.0年から +40.9 ％増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 160.0 ㎡から -56.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 22.0 年 → 2025年 31.0 年、+40.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 20.0 分 → 2025年 60.0 分、+200.0 ％と大きく増加)
銭函駅 5.9 万/㎡(昨年同期比 -45.2 ％)
銭函駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は5.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -45.2％( -4.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて +200.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.4年(昨年 30.0年から +1.1 ％増)。平均専有面積は 53.3 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から -11.1 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.0 分 → 2025年 30.0 分、+275.0 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示