物件種別
対象路線
調査期間
中古マンション
2025年第1四半期
2025年1月3月

この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古マンション相場の概況

2025年1月〜3月期の札幌市東西線 (宮の沢駅新さっぽろ駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +6.2%( +1.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 407 件(1年前(2024年)に比べて +7.1%( +27件/㎡)と堅調に推移しています。)。

平均築年数は 28.3年(昨年 27.4年から +3.5 %増)。平均専有面積は 76.0 ㎡ (昨年 78.1 ㎡から -2.7 %減)。

近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が減少。

値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。宮の沢駅西28丁目駅西11丁目駅南郷7丁目駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは西11丁目駅で昨年に比べ +49.7 %、単価は 46.6 万円/㎡となった。

上位 2 駅(西11丁目駅宮の沢駅)は +42.7 %(単価 +12.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(南郷13丁目駅新さっぽろ駅)は -36.6 %(単価 -12.0 万円/㎡)の下落。

価格上昇要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 56.8 % → 2025年 48.0 %)
  • 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.9 % → 2025年 4.2 %)

価格下落要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 17.0 % → 2025年 24.1 %)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 31.9 % → 2025年 28.3 %)

駅ごとの中古マンション相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった大通駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は82.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -13.2%( -12.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 10 件(1年前(2024年)に比べて +66.7%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった南郷13丁目駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -44.7%( -13.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2024年)に比べて -14.3%( -1件/㎡)と不調に推移しています。)。

札幌市東西線(沿線・駅ごとの中古マンションについて)
札幌市東西線現状(2025)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
宮の沢駅35.6万/㎡
(19.5年/82.5㎡)
26.2万/㎡
(23.5年/81.9㎡)
28.6万/㎡
(23.2年/85.4㎡)
発寒南駅21.7万/㎡
(31.5年/76.2㎡)
20.4万/㎡
(31.9年/79.4㎡)
27.0万/㎡
(27.4年/75.0㎡)
琴似駅30.0万/㎡
(31.1年/75.2㎡)
29.4万/㎡
(30.8年/72.4㎡)
32.1万/㎡
(26.5年/72.2㎡)
二十四軒駅19.4万/㎡
(41.0年/66.0㎡)
21.7万/㎡
(36.4年/75.0㎡)
26.6万/㎡
(31.4年/66.7㎡)
西28丁目駅35.2万/㎡
(29.0年/80.8㎡)
28.3万/㎡
(29.6年/78.7㎡)
30.3万/㎡
(26.8年/82.5㎡)
円山公園駅38.8万/㎡
(27.9年/86.0㎡)
33.6万/㎡
(30.1年/81.7㎡)
31.1万/㎡
(28.0年/79.7㎡)
西18丁目駅35.0万/㎡
(29.8年/59.9㎡)
38.2万/㎡
(25.8年/64.7㎡)
30.9万/㎡
(29.1年/67.6㎡)
西11丁目駅46.6万/㎡
(23.5年/63.9㎡)
31.1万/㎡
(27.5年/68.3㎡)
24.6万/㎡
(33.2年/57.0㎡)
大通駅82.8万/㎡
(16.3年/55.0㎡)
95.4万/㎡
(14.8年/67.5㎡)
57.0万/㎡
(19.1年/68.3㎡)
バスセンター前駅46.0万/㎡
(22.3年/73.3㎡)
50.7万/㎡
(20.8年/81.0㎡)
43.1万/㎡
(19.6年/78.8㎡)
菊水駅31.1万/㎡
(26.1年/85.6㎡)
30.5万/㎡
(24.9年/79.6㎡)
24.1万/㎡
(29.3年/63.6㎡)
東札幌駅27.9万/㎡
(29.5年/76.8㎡)
32.0万/㎡
(21.3年/88.1㎡)
26.3万/㎡
(31.0年/72.5㎡)
白石駅18.5万/㎡
(32.8年/74.5㎡)
18.4万/㎡
(31.8年/77.2㎡)
24.7万/㎡
(30.9年/72.2㎡)
南郷7丁目駅26.2万/㎡
(28.1年/84.4㎡)
21.4万/㎡
(30.5年/80.0㎡)
24.3万/㎡
(29.9年/77.5㎡)
南郷13丁目駅16.8万/㎡
(37.4年/70.0㎡)
30.4万/㎡
(26.3年/85.7㎡)
25.7万/㎡
(26.3年/70.6㎡)
南郷18丁目駅26.6万/㎡
(27.5年/70.0㎡)
27.5万/㎡
(24.8年/76.2㎡)
27.5万/㎡
(21.9年/77.9㎡)
大谷地駅25.4万/㎡
(31.2年/83.7㎡)
25.1万/㎡
(28.8年/89.8㎡)
26.4万/㎡
(29.1年/85.9㎡)
ひばりが丘駅28.4万/㎡
(28.1年/81.6㎡)
24.0万/㎡
(25.7年/76.4㎡)
30.5万/㎡
(20.0年/90.0㎡)
新さっぽろ駅26.3万/㎡
(28.4年/81.6㎡)
36.8万/㎡
(21.9年/86.1㎡)
24.6万/㎡
(30.8年/84.1㎡)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。

価格変動が大きかった駅について

西11丁目駅46.6 万/㎡(昨年同期比 +49.7 %)

西11丁目駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +49.7%( +15.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 19 件(1年前(2024年)に比べて -26.9%( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 23.5年(昨年 27.5年から -14.3 %減)。平均専有面積は 63.9 ㎡ (昨年 68.3 ㎡から -6.3 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が減少(2024年 27.5 年 → 2025年 23.5 年、-14.3 %と減少)
  • 駅からの平均距離が減少(2024年 9.2 分 → 2025年 7.8 分、-15.3 %と減少)
  • 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.8 % → 2025年 15.8 %)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 % → 2025年 21.1 %)

価格下落要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 15.4 % → 2025年 26.3 %)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 11.5 % → 2025年 10.5 %)

宮の沢駅35.6 万/㎡(昨年同期比 +35.8 %)

宮の沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +35.8%( +9.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 18 件(1年前(2024年)に比べて +38.5%( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 19.5年(昨年 23.5年から -16.9 %減)。平均専有面積は 82.5 ㎡ (昨年 81.9 ㎡から +0.7 %増)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が減少(2024年 23.5 年 → 2025年 19.5 年、-16.9 %と減少)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 76.9 % → 2025年 61.1 %)

価格下落要因

  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 22.2 % → 2025年 16.7 %)

南郷13丁目駅16.8 万/㎡(昨年同期比 -44.7 %)

南郷13丁目駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -44.7%( -13.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2024年)に比べて -14.3%( -1件/㎡)と不調に推移しています。)。

平均築年数は 37.4年(昨年 26.3年から +42.3 %増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 85.7 ㎡から -18.3 %減)。

価格上昇要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 % → 2025年 20.0 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2024年 26.3 年 → 2025年 37.4 年、+42.3 %と大きく増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 4.3 分 → 2025年 8.0 分、+86.7 %と大きく増加)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 42.9 % → 2025年 33.3 %)

新さっぽろ駅26.3 万/㎡(昨年同期比 -28.4 %)

新さっぽろ駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -28.4%( -10.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 16 件(1年前(2024年)に比べて -27.3%( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 28.4年(昨年 21.9年から +29.5 %増)。平均専有面積は 81.6 ㎡ (昨年 86.1 ㎡から -5.3 %減)。

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2024年 21.9 年 → 2025年 28.4 年、+29.5 %と大きく増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.3 分 → 2025年 9.5 分、+50.9 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 13.6 % → 2025年 25.0 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

※転載・利用時にはURL(https://utinokati.com/)を明記してください(事前許諾等は原則不要)
データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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