【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年10月〜12月期の札幌市東西線 (宮の沢駅～新さっぽろ駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -3.5％( -1.2万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 375 件(１年前(2023年)に比べて +3.0％( +11件/㎡)と小幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.1年(昨年 26.6年から +5.7 ％増)。平均専有面積は 76.4 ㎡ (昨年 76.5 ㎡から -0.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 13 駅。ほとんどの駅において下落した。琴似駅、西11丁目駅、東札幌駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは西11丁目駅で昨年に比べ +12.4 ％、単価は 43.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(西11丁目駅、琴似駅)は +11.4 ％(単価 +3.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(大通駅、南郷18丁目駅)は -46.7 ％(単価 -22.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.7 ％ → 2024年 12.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 48.2 ％ → 2024年 51.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 29.7 ％ → 2024年 26.8 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となったバスセンター前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -18.5％( -10.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 37 件(１年前(2023年)に比べて +146.7％( +22件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南郷13丁目駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -36.6％( -9.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +300.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 札幌市東西線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 宮の沢駅 | 33.6万/㎡ (22.0年/80.4㎡) | 34.7万/㎡ (19.1年/80.8㎡) | 27.2万/㎡ (27.0年/83.3㎡) |
| 発寒南駅 | 17.1万/㎡ (35.4年/81.0㎡) | 18.8万/㎡ (34.3年/76.2㎡) | 16.3万/㎡ (33.8年/71.4㎡) |
| 琴似駅 | 31.7万/㎡ (28.5年/75.4㎡) | 28.7万/㎡ (31.3年/75.0㎡) | 28.2万/㎡ (30.9年/67.4㎡) |
| 二十四軒駅 | 20.5万/㎡ (37.5年/67.7㎡) | 21.3万/㎡ (40.6年/67.3㎡) | 14.9万/㎡ (41.6年/65.3㎡) |
| 西28丁目駅 | 28.4万/㎡ (30.3年/79.8㎡) | 37.4万/㎡ (24.5年/82.6㎡) | 31.5万/㎡ (26.9年/83.1㎡) |
| 円山公園駅 | 34.5万/㎡ (28.7年/81.8㎡) | 42.7万/㎡ (27.4年/86.8㎡) | 37.1万/㎡ (28.6年/81.7㎡) |
| 西18丁目駅 | 32.9万/㎡ (29.7年/68.8㎡) | 35.5万/㎡ (26.5年/70.6㎡) | 29.5万/㎡ (33.5年/63.1㎡) |
| 西11丁目駅 | 43.2万/㎡ (23.5年/65.8㎡) | 38.4万/㎡ (27.1年/68.8㎡) | 33.9万/㎡ (26.0年/71.7㎡) |
| 大通駅 | 29.3万/㎡ (31.8年/57.5㎡) | 57.0万/㎡ (21.1年/62.5㎡) | 58.7万/㎡ (12.1年/58.3㎡) |
| バスセンター前駅 | 45.0万/㎡ (20.9年/77.7㎡) | 55.1万/㎡ (12.7年/75.3㎡) | 39.8万/㎡ (23.7年/72.1㎡) |
| 菊水駅 | 29.6万/㎡ (25.4年/86.4㎡) | 30.5万/㎡ (24.8年/76.9㎡) | 23.5万/㎡ (31.7年/72.3㎡) |
| 東札幌駅 | 31.6万/㎡ (22.5年/78.8㎡) | 28.7万/㎡ (25.3年/73.4㎡) | 27.6万/㎡ (30.5年/76.3㎡) |
| 白石駅 | 23.3万/㎡ (32.9年/69.3㎡) | 23.0万/㎡ (27.4年/75.5㎡) | 24.7万/㎡ (25.9年/80.5㎡) |
| 南郷7丁目駅 | 22.7万/㎡ (35.2年/70.0㎡) | - | 19.0万/㎡ (32.3年/65.6㎡) |
| 南郷13丁目駅 | 16.9万/㎡ (38.3年/81.2㎡) | 26.7万/㎡ (20.8年/90.0㎡) | 21.4万/㎡ (31.0年/76.2㎡) |
| 南郷18丁目駅 | 22.4万/㎡ (28.6年/81.8㎡) | 40.5万/㎡ (17.3年/76.2㎡) | 25.8万/㎡ (24.8年/80.7㎡) |
| 大谷地駅 | 23.4万/㎡ (31.9年/81.5㎡) | 25.7万/㎡ (26.8年/75.3㎡) | 18.7万/㎡ (32.3年/80.2㎡) |
| ひばりが丘駅 | 33.7万/㎡ (23.6年/88.3㎡) | 33.3万/㎡ (22.3年/81.9㎡) | 28.6万/㎡ (22.3年/81.4㎡) |
| 新さっぽろ駅 | 29.8万/㎡ (27.1年/86.2㎡) | 34.0万/㎡ (21.5年/80.8㎡) | 21.0万/㎡ (31.8年/83.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
西11丁目駅 43.2 万/㎡(昨年同期比 +12.4 ％)
西11丁目駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は43.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +12.4％( +4.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 37 件(１年前(2023年)に比べて +76.2％( +16件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.5年(昨年 27.1年から -13.3 ％減)。平均専有面積は 65.8 ㎡ (昨年 68.8 ㎡から -4.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 27.1 年 → 2024年 23.5 年、-13.3 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 47.6 ％ → 2024年 40.5 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.8 ％ → 2024年 8.1 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 10.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 4.8 ％ → 2024年 2.7 ％)
琴似駅 31.7 万/㎡(昨年同期比 +10.4 ％)
琴似駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +10.4％( +3.0万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 45 件(１年前(2023年)に比べて -10.0％( -5件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 31.3年から -8.9 ％減)。平均専有面積は 75.4 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から +0.6 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 51.0 ％ → 2024年 29.5 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.1 ％ → 2024年 9.1 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.5 分 → 2024年 6.8 分、+22.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.5 ％ → 2024年 34.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.8 ％ → 2024年 25.0 ％)
大通駅 29.3 万/㎡(昨年同期比 -48.5 ％)
大通駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -48.5％( -27.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.8年(昨年 21.1年から +50.6 ％増)。平均専有面積は 57.5 ㎡ (昨年 62.5 ㎡から -8.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.1 年 → 2024年 31.8 年、+50.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.3 分 → 2024年 7.8 分、+45.3 ％と大きく増加)
南郷18丁目駅 22.4 万/㎡(昨年同期比 -44.8 ％)
南郷18丁目駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -44.8％( -18.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて +175.0％( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.6年(昨年 17.3年から +65.6 ％増)。平均専有面積は 81.8 ㎡ (昨年 76.2 ㎡から +7.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 27.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.3 年 → 2024年 28.6 年、+65.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.5 分 → 2024年 11.4 分、+74.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 81.8 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示