【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
土地相場の概況
2025年1月〜6月期の東北新幹線 (一ノ関駅～二戸駅)における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.1万円/坪(4.9万円/㎡)です。土地相場は１年前(2024年)に比べて +9.3％( +1.4万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 74 件(１年前(2024年)に比べて -67.1％( -151件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 101.2 坪 (昨年 100.0 坪から +1.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。北上駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは北上駅で昨年に比べ +27.6 ％、坪単価は 11.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(北上駅、新花巻駅)は +22.9 ％(坪単価 +1.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(いわて沼宮内駅、一ノ関駅)は -66.9 ％(坪単価 -3.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.1 ％ → 2025年 5.4 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 2.7 ％ → 2025年 1.4 ％)
駅ごとの土地相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった盛岡駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.7万円/坪(7.5万円/㎡)です。土地相場は１年前(2024年)に比べて +13.3％( +2.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 33 件(１年前(2024年)に比べて -67.0％( -67件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となったいわて沼宮内駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 0.12万円/坪(0.04万円/㎡)です。土地相場は１年前(2024年)に比べて -97.4％( -4.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| 東北新幹線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 一ノ関駅 | 5.7万/坪 (133坪) | 8.9万/坪 (115坪) | 7.3万/坪 (146坪) |
| 水沢江刺駅 | - | - | - |
| 北上駅 | 11.9万/坪 (79.7坪) | 9.3万/坪 (124坪) | 8.5万/坪 (128坪) |
| 新花巻駅 | 4.2万/坪 (299坪) | 3.6万/坪 (124坪) | 6.2万/坪 (106坪) |
| 盛岡駅 | 24.7万/坪 (91.9坪) | 21.8万/坪 (73.0坪) | 21.7万/坪 (84.5坪) |
| いわて沼宮内駅 | 0.12万/坪 (40.8坪) | 4.7万/坪 (84.7坪) | 4.5万/坪 (199坪) |
| 二戸駅 | 6.3万/坪 (113坪) | 9.3万/坪 (128坪) | 7.0万/坪 (211坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された土地の実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
北上駅 11.9 万/坪(昨年同期比 +27.6 ％)
北上駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.9万円/坪(3.6万円/㎡)です。土地相場は１年前(2024年)に比べて +27.6％( +2.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 20 件(１年前(2024年)に比べて -61.5％( -32件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 79.7 坪 (昨年 124.5 坪から -36.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 22.0 分 → 2025年 17.8 分、-19.1 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.9 ％ → 2025年 5.0 ％)
新花巻駅 4.2 万/坪(昨年同期比 +18.1 ％)
新花巻駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.2万円/坪(1.3万円/㎡)です。土地相場は１年前(2024年)に比べて +18.1％( +0.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 299.5 坪 (昨年 124.0 坪から +141.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 10.0 分 → 2025年 7.0 分、-30.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
いわて沼宮内駅 0.1 万/坪(昨年同期比 -97.4 ％)
いわて沼宮内駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 0.12万円/坪(0.04万円/㎡)です。土地相場は１年前(2024年)に比べて -97.4％( -4.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 40.8 坪 (昨年 84.7 坪から -51.8 ％減)。
一ノ関駅 5.7 万/坪(昨年同期比 -36.3 ％)
一ノ関駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 5.7万円/坪(1.7万円/㎡)です。土地相場は１年前(2024年)に比べて -36.3％( -3.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(１年前(2024年)に比べて -69.8％( -30件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 132.7 坪 (昨年 115.3 坪から +15.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.3 ％ → 2025年 7.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 28.0 分 → 2025年 32.8 分、+17.0 ％と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示