【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR長崎本線 (鳥栖駅～肥前大浦駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.3万円/坪(18.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +10.1％( +5.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 134 件(１年前(2024年)に比べて -65.7％( -257件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 26.5年から -11.9 ％減)。平均土地面積は 97.1 坪 (昨年 92.8 坪から +4.6 ％増)。平均建物面積は 51.7 坪 (昨年 46.2 坪から +11.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。鳥栖駅、新鳥栖駅、肥前麓駅、神埼駅、伊賀屋駅、肥前白石駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは肥前浜駅で昨年に比べ +160.8 ％、坪単価は 79.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(肥前浜駅、肥前麓駅)は +113.4 ％(坪単価 +49.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(江北駅、牛津駅)は -68.7 ％(坪単価 -40.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 26.5 年 → 2025年 23.3 年、-11.9 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 36.8 ％ → 2025年 27.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.4 ％ → 2025年 3.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 19.4 ％ → 2025年 24.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 30.4 ％ → 2025年 30.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった肥前麓駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 125万円/坪(37.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +66.0％( +49.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった肥前竜王駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.2万円/坪(1.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -6.5％( -0.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR長崎本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 鳥栖駅 | 78.4万/坪 (20.0年/85.5坪) | 60.8万/坪 (29.0年/93.9坪) | 67.8万/坪 (18.1年/100坪) |
| 新鳥栖駅 | 90.5万/坪 (7.1年/59.0坪) | 62.2万/坪 (14.4年/78.5坪) | 86.9万/坪 (11.7年/63.7坪) |
| 肥前麓駅 | 125万/坪 (0年/60.5坪) | 75.2万/坪 (14.2年/76.6坪) | 51.9万/坪 (31.0年/84.0坪) |
| 中原駅 | 38.1万/坪 (31.0年/98.7坪) | 54.6万/坪 (20.3年/104坪) | 54.6万/坪 (19.6年/93.4坪) |
| 吉野ケ里公園駅 | 62.8万/坪 (10.8年/79.4坪) | 76.1万/坪 (11.7年/89.4坪) | 63.9万/坪 (9.7年/80.8坪) |
| 神埼駅 | 61.5万/坪 (18.6年/90.0坪) | 38.8万/坪 (30.4年/136坪) | 49.2万/坪 (24.5年/119坪) |
| 伊賀屋駅 | 69.7万/坪 (0年/92.3坪) | 51.6万/坪 (7.3年/219坪) | 21.1万/坪 (17.5年/142坪) |
| 佐賀駅 | 61.6万/坪 (26.0年/98.8坪) | 52.0万/坪 (28.7年/82.4坪) | 51.3万/坪 (28.9年/90.3坪) |
| 鍋島駅 | 84.7万/坪 (18.7年/61.5坪) | 88.9万/坪 (13.8年/89.2坪) | 84.1万/坪 (13.0年/72.8坪) |
| 久保田駅 | 40.9万/坪 (33.3年/191坪) | 37.0万/坪 (21.9年/92.6坪) | 44.3万/坪 (20.8年/144坪) |
| 牛津駅 | 39.3万/坪 (27.3年/79.4坪) | 87.9万/坪 (25.5年/99.2坪) | 26.3万/坪 (36.0年/65.5坪) |
| 江北駅 | 7.0万/坪 (0年/72.6坪) | 38.9万/坪 (29.8年/109坪) | 53.7万/坪 (17.8年/147坪) |
| 肥前白石駅 | 44.5万/坪 (2.3年/139坪) | 29.4万/坪 (32.5年/134坪) | 11.4万/坪 (34.4年/113坪) |
| 肥前竜王駅 | 6.2万/坪 (0年/54.5坪) | 6.7万/坪 (56.0年/265坪) | 23.0万/坪 (30.0年/281坪) |
| 肥前鹿島駅 | 38.8万/坪 (23.2年/99.1坪) | 35.9万/坪 (29.6年/98.8坪) | 40.1万/坪 (29.7年/75.1坪) |
| 肥前浜駅 | 79.2万/坪 (0.13年/110坪) | 30.4万/坪 (24.2年/175坪) | 68.7万/坪 (25.9年/191坪) |
| 肥前七浦駅 | - | - | - |
| 肥前飯田駅 | - | - | - |
| 多良駅 | - | 13.8万/坪 (59.5年/130坪) | 11.0万/坪 (50.5年/124坪) |
| 肥前大浦駅 | 6.9万/坪 (32.6年/75.6坪) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
肥前浜駅 79.2 万/坪(昨年同期比 +160.8 ％)
肥前浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.2万円/坪(24.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +160.8％( +48.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.1年(昨年 24.2年から -99.5 ％減)。平均土地面積は 110.4 坪 (昨年 175.5 坪から -37.1 ％減)。平均建物面積は 49.9 坪 (昨年 66.6 坪から -25.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 24.2 年 → 2025年 0.1 年、-99.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 14.7 分 → 2025年 26.5 分、+80.7 ％と大きく増加)
肥前麓駅 124.9 万/坪(昨年同期比 +66.0 ％)
肥前麓駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 125万円/坪(37.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +66.0％( +49.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.0年(昨年 14.2年から -100.0 ％減)。平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 76.6 坪から -21.1 ％減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 31.8 坪から -14.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 14.2 年 → 2025年 0.0 年、-100.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 6.7 分 → 2025年 4.0 分、-40.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 ％ → 2025年 100.0 ％)
江北駅 7.0 万/坪(昨年同期比 -82.0 ％)
江北駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.0万円/坪(2.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -82.0％( -31.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -90.0％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 72.6 坪 (昨年 109.1 坪から -33.4 ％減)。平均建物面積は 25.7 坪 (昨年 44.2 坪から -41.8 ％減)。
牛津駅 39.3 万/坪(昨年同期比 -55.3 ％)
牛津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.3万円/坪(11.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -55.3％( -48.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -60.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 25.5年から +7.0 ％増)。平均土地面積は 79.4 坪 (昨年 99.2 坪から -19.9 ％減)。平均建物面積は 38.2 坪 (昨年 41.9 坪から -8.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 19.5 分 → 2025年 13.8 分、-29.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 30.0 ％ → 2025年 25.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示