【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期のJR長崎本線 (鳥栖駅～肥前大浦駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.1万円/坪(15.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -13.8％( -8.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 48 件(１年前(2024年)に比べて -46.1％( -41件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.2年(昨年 25.1年から +16.5 ％増)。平均土地面積は 108.3 坪 (昨年 92.4 坪から +17.2 ％増)。平均建物面積は 55.0 坪 (昨年 39.6 坪から +39.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。新鳥栖駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは久保田駅で昨年に比べ +1203.7 ％、坪単価は 39.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(久保田駅、肥前白石駅)は +886.6 ％(坪単価 +52.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(神埼駅、吉野ケ里公園駅)は -48.2 ％(坪単価 -38.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 36.7 ％ → 2025年 34.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 25.1 年 → 2025年 29.2 年、+16.5 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 29.9 分 → 2025年 36.4 分、+21.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.7 ％ → 2025年 30.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 35.4 ％ → 2025年 23.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新鳥栖駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.9万円/坪(27.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +75.5％( +39.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった神埼駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.3万円/坪(5.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -72.0％( -49.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR長崎本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 鳥栖駅 | 76.8万/坪 (26.0年/70.7坪) | 65.4万/坪 (30.5年/85.6坪) | 65.1万/坪 (12.9年/66.0坪) |
| 新鳥栖駅 | 90.9万/坪 (0.25年/66.6坪) | 51.8万/坪 (10.3年/142坪) | 109万/坪 (0.25年/56.0坪) |
| 肥前麓駅 | - | 63.2万/坪 (21.3年/81.7坪) | 36.2万/坪 (38.3年/110坪) |
| 中原駅 | - | 56.0万/坪 (30.3年/97.3坪) | 54.3万/坪 (0.25年/73.9坪) |
| 吉野ケ里公園駅 | 83.9万/坪 (6.3年/130坪) | 111万/坪 (12.0年/63.9坪) | 69.8万/坪 (7.4年/111坪) |
| 神埼駅 | 19.3万/坪 (41.3年/136坪) | 68.8万/坪 (25.3年/161坪) | 22.6万/坪 (38.3年/295坪) |
| 伊賀屋駅 | - | 59.5万/坪 (7.3年/132坪) | 34.2万/坪 (6.3年/121坪) |
| 佐賀駅 | 47.1万/坪 (32.2年/115坪) | 57.9万/坪 (26.1年/80.6坪) | 55.4万/坪 (28.8年/112坪) |
| 鍋島駅 | - | 108万/坪 (1.3年/57.5坪) | 37.2万/坪 (37.3年/43.9坪) |
| 久保田駅 | 39.2万/坪 (47.3年/115坪) | 3.0万/坪 (0年/99.8坪) | 51.9万/坪 (11.6年/86.7坪) |
| 牛津駅 | - | - | 14.0万/坪 (37.9年/70.6坪) |
| 江北駅 | - | 30.6万/坪 (26.6年/124坪) | 60.7万/坪 (16.3年/102坪) |
| 肥前白石駅 | 81.1万/坪 (2.3年/112坪) | 12.1万/坪 (49.3年/137坪) | - |
| 肥前竜王駅 | 6.2万/坪 (0年/54.5坪) | - | 33.1万/坪 (15.3年/200坪) |
| 肥前鹿島駅 | 43.7万/坪 (27.8年/109坪) | - | 38.0万/坪 (30.0年/88.5坪) |
| 肥前浜駅 | 79.3万/坪 (0.25年/66.6坪) | 36.9万/坪 (23.8年/166坪) | |
| 肥前七浦駅 | - | - | - |
| 肥前飯田駅 | - | - | - |
| 多良駅 | - | - | - |
| 肥前大浦駅 | 8.6万/坪 (22.3年/103坪) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
久保田駅 39.2 万/坪(昨年同期比 +1203.7 ％)
久保田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.2万円/坪(11.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +1203.7％( +36.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 115.0 坪 (昨年 99.8 坪から +15.2 ％増)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 16.6 坪から +145.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 30.0 分 → 2025年 23.0 分、-23.3 ％と大きく減少)
肥前白石駅 81.1 万/坪(昨年同期比 +569.4 ％)
肥前白石駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.1万円/坪(24.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +569.4％( +69.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 2.3年(昨年 49.3年から -95.4 ％減)。平均土地面積は 111.9 坪 (昨年 137.1 坪から -18.4 ％減)。平均建物面積は 66.6 坪 (昨年 34.0 坪から +95.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 49.3 年 → 2025年 2.3 年、-95.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 9.7 分 → 2025年 21.0 分、+117.2 ％と大きく増加)
神埼駅 19.3 万/坪(昨年同期比 -72.0 ％)
神埼駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.3万円/坪(5.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -72.0％( -49.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.3年(昨年 25.3年から +63.4 ％増)。平均土地面積は 136.1 坪 (昨年 161.3 坪から -15.6 ％減)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 28.7 坪から +26.3 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 25.3 年 → 2025年 41.3 年、+63.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
吉野ケ里公園駅 83.9 万/坪(昨年同期比 -24.4 ％)
吉野ケ里公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.9万円/坪(25.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -24.4％( -27.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 6.3年(昨年 12.0年から -47.9 ％減)。平均土地面積は 130.1 坪 (昨年 63.9 坪から +103.6 ％増)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 30.6 坪から +28.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 12.0 年 → 2025年 6.3 年、-47.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 16.2 分 → 2025年 11.0 分、-32.3 ％と大きく減少)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示