【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期の福岡市空港線 (姪浜駅～福岡空港駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 159万円/坪(48.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +4.8％( +7.3万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 40 件(１年前(2024年)に比べて -47.4％( -36件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.4年(昨年 18.2年から +17.9 ％増)。平均土地面積は 55.5 坪 (昨年 55.9 坪から -0.9 ％減)。平均建物面積は 42.6 坪 (昨年 64.8 坪から -34.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。室見駅、西新駅、大濠公園駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは室見駅で昨年に比べ +67.5 ％、坪単価は 230 万円/坪となった。
上位 2 駅(室見駅、大濠公園駅)は +62.3 ％(坪単価 +74.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(唐人町駅、姪浜駅)は -20.8 ％(坪単価 -47.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.8 ％ → 2025年 5.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 18.2 年 → 2025年 21.4 年、+17.9 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 15.3 分 → 2025年 17.9 分、+17.0 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.1 ％ → 2025年 25.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 38.9 ％ → 2025年 23.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった室見駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 230万円/坪(69.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +67.5％( +92.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -40.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった福岡空港駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.5万円/坪(28.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +0.2％( +0.2万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2024年)に比べて -21.4％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 福岡市空港線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 姪浜駅 | 122万/坪 (23.1年/80.2坪) | 147万/坪 (12.2年/55.6坪) | 141万/坪 (13.7年/51.9坪) |
| 室見駅 | 230万/坪 (28.4年/108坪) | 137万/坪 (10.5年/39.9坪) | 126万/坪 (17.7年/74.3坪) |
| 藤崎駅 | 140万/坪 (20.9年/31.8坪) | 168万/坪 (8.8年/30.6坪) | 158万/坪 (8.5年/46.6坪) |
| 西新駅 | 212万/坪 (12.8年/31.9坪) | 166万/坪 (23.3年/31.3坪) | 143万/坪 (29.1年/143坪) |
| 唐人町駅 | 216万/坪 (1.3年/21.2坪) | 286万/坪 (40.3年/87.7坪) | 140万/坪 (5.9年/37.3坪) |
| 大濠公園駅 | 156万/坪 (57.3年/12.1坪) | 99.2万/坪 (42.3年/16.6坪) | 269万/坪 (6.8年/27.2坪) |
| 赤坂駅 | - | 267万/坪 (23.9年/120坪) | 399万/坪 (58.3年/77.9坪) |
| 天神駅 | - | 196万/坪 (41.3年/62.8坪) | 72.9万/坪 (54.3年/303坪) |
| 中洲川端駅 | - | - | 276万/坪 (14.3年/77.1坪) |
| 祇園駅 | - | - | - |
| 博多駅 | - | 197万/坪 (17.3年/40.5坪) | 224万/坪 (15.3年/34.4坪) |
| 東比恵駅 | - | 61.7万/坪 (0年/21.2坪) | 114万/坪 (27.9年/227坪) |
| 福岡空港駅 | 94.5万/坪 (18.6年/58.5坪) | 94.3万/坪 (25.7年/85.4坪) | 89.5万/坪 (26.2年/111坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
室見駅 229.6 万/坪(昨年同期比 +67.5 ％)
室見駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 230万円/坪(69.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +67.5％( +92.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -40.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.4年(昨年 10.5年から +171.9 ％増)。平均土地面積は 108.4 坪 (昨年 39.9 坪から +171.5 ％増)。平均建物面積は 45.4 坪 (昨年 33.4 坪から +35.7 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 10.5 年 → 2025年 28.4 年、+171.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
大濠公園駅 155.8 万/坪(昨年同期比 +57.1 ％)
大濠公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 156万円/坪(47.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +57.1％( +56.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 57.3年(昨年 42.3年から +35.5 ％増)。平均土地面積は 12.1 坪 (昨年 16.6 坪から -27.3 ％減)。平均建物面積は 21.2 坪 (昨年 18.2 坪から +16.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 14.0 分 → 2025年 3.0 分、-78.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 42.3 年 → 2025年 57.3 年、+35.5 ％と大きく増加)
唐人町駅 215.7 万/坪(昨年同期比 -24.5 ％)
唐人町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 216万円/坪(65.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -24.5％( -70.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.3年(昨年 40.3年から -96.9 ％減)。平均土地面積は 21.2 坪 (昨年 87.7 坪から -75.9 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 111.9 坪から -74.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 40.3 年 → 2025年 1.3 年、-96.9 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 3.0 分 → 2025年 10.0 分、+233.3 ％と大きく増加)
姪浜駅 121.9 万/坪(昨年同期比 -17.0 ％)
姪浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 122万円/坪(36.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -17.0％( -25.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -78.3％( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.1年(昨年 12.2年から +88.8 ％増)。平均土地面積は 80.2 坪 (昨年 55.6 坪から +44.1 ％増)。平均建物面積は 99.2 坪 (昨年 43.1 坪から +130.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.6 ％ → 2025年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 12.2 年 → 2025年 23.1 年、+88.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 26.1 ％ → 2025年 80.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示