【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期のJR香椎線 (西戸崎駅～宇美駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.1万円/坪(27.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -8.2％( -7.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 62 件(１年前(2024年)に比べて -11.4％( -8件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 19.8年(昨年 14.2年から +39.1 ％増)。平均土地面積は 68.8 坪 (昨年 73.1 坪から -5.8 ％減)。平均建物面積は 52.0 坪 (昨年 44.4 坪から +17.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。香椎駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは香椎駅で昨年に比べ +21.2 ％、坪単価は 125 万円/坪となった。
上位 2 駅(香椎駅、香椎神宮駅)は +18.9 ％(坪単価 +20.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(伊賀駅、酒殿駅)は -58.1 ％(坪単価 -63.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.2 ％ → 2025年 4.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 14.2 年 → 2025年 19.8 年、+39.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 13.7 分 → 2025年 16.6 分、+21.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 17.7 ％ → 2025年 29.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.3 ％ → 2025年 18.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった香椎神宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(40.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +16.5％( +18.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -20.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった酒殿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 32.2万円/坪(9.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -44.0％( -25.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR香椎線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 西戸崎駅 | 48.9万/坪 (25.6年/36.3坪) | 77.4万/坪 (5.6年/43.9坪) | 63.2万/坪 (19.6年/56.5坪) |
| 雁ノ巣駅 | - | 95.2万/坪 (4.5年/42.0坪) | 109万/坪 (0.25年/51.4坪) |
| 奈多駅 | - | 119万/坪 (19.6年/168坪) | 90.4万/坪 (12.0年/83.6坪) |
| 和白駅 | 92.6万/坪 (1.3年/27.2坪) | 79.5万/坪 (21.6年/54.5坪) | 95.3万/坪 (25.9年/75.1坪) |
| 香椎駅 | 125万/坪 (17.1年/65.3坪) | 103万/坪 (20.3年/81.8坪) | 73.4万/坪 (27.5年/66.9坪) |
| 香椎神宮駅 | 132万/坪 (9.3年/52.9坪) | 114万/坪 (8.0年/39.0坪) | 107万/坪 (34.3年/59.7坪) |
| 舞松原駅 | 107万/坪 (15.4年/61.2坪) | 102万/坪 (14.3年/49.6坪) | 102万/坪 (23.4年/58.5坪) |
| 土井駅 | 91.4万/坪 (22.0年/91.2坪) | 97.6万/坪 (11.4年/53.8坪) | 109万/坪 (8.6年/51.9坪) |
| 伊賀駅 | 38.8万/坪 (42.3年/42.4坪) | 140万/坪 (0.25年/31.8坪) | 139万/坪 (0.25年/49.9坪) |
| 長者原駅 | 110万/坪 (8.6年/110坪) | 141万/坪 (1.8年/46.1坪) | - |
| 酒殿駅 | 32.2万/坪 (37.3年/186坪) | 57.5万/坪 (33.3年/484坪) | 147万/坪 (0.25年/52.9坪) |
| 須恵駅 | 117万/坪 (1.0年/45.8坪) | 108万/坪 (0年/49.9坪) | 97.7万/坪 (0.25年/63.5坪) |
| 須恵中央駅 | 86.1万/坪 (7.0年/37.8坪) | 109万/坪 (9.7年/95.3坪) | 78.3万/坪 (16.5年/64.3坪) |
| 新原駅 | - | 88.7万/坪 (0.25年/56.7坪) | 84.1万/坪 (14.3年/62.0坪) |
| 宇美駅 | 51.4万/坪 (35.2年/66.6坪) | 73.6万/坪 (25.8年/79.2坪) | 74.0万/坪 (12.0年/88.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
香椎駅 125.2 万/坪(昨年同期比 +21.2 ％)
香椎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 125万円/坪(37.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +21.2％( +21.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.1年(昨年 20.3年から -15.8 ％減)。平均土地面積は 65.3 坪 (昨年 81.8 坪から -20.1 ％減)。平均建物面積は 45.1 坪 (昨年 54.0 坪から -16.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 20.3 年 → 2025年 17.1 年、-15.8 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 20.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 15.6 分 → 2025年 19.8 分、+27.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.5 ％ → 2025年 20.0 ％)
香椎神宮駅 132.4 万/坪(昨年同期比 +16.5 ％)
香椎神宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(40.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +16.5％( +18.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -20.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 9.3年(昨年 8.0年から +15.6 ％増)。平均土地面積は 52.9 坪 (昨年 39.0 坪から +35.7 ％増)。平均建物面積は 32.5 坪 (昨年 25.7 坪から +26.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 8.0 年 → 2025年 9.3 年、+15.6 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 9.0 分 → 2025年 11.8 分、+30.6 ％と大きく増加)
伊賀駅 38.8 万/坪(昨年同期比 -72.2 ％)
伊賀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.8万円/坪(11.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -72.2％( -100.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 42.3年(昨年 0.3年から +16675.0 ％増)。平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 31.8 坪から +33.3 ％増)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 27.2 坪から +61.1 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 0.3 年 → 2025年 42.3 年、+16675.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 15.0 分 → 2025年 18.0 分、+20.0 ％と大きく増加)
酒殿駅 32.2 万/坪(昨年同期比 -44.0 ％)
酒殿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 32.2万円/坪(9.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -44.0％( -25.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.3年(昨年 33.3年から +12.0 ％増)。平均土地面積は 186.0 坪 (昨年 484.0 坪から -61.6 ％減)。平均建物面積は 67.3 坪 (昨年 139.2 坪から -51.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 20.0 分 → 2025年 10.5 分、-47.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 33.3 年 → 2025年 37.3 年、+12.0 ％と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示