【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期の山陽新幹線 (新岩国駅~新下関駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.0万円/坪(16.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +8.8%( +4.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 39 件(1年前(2023年)に比べて +30.0%( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.3年(昨年 28.9年から -8.9 %減)。平均土地面積は 76.5 坪 (昨年 113.3 坪から -32.5 %減)。平均建物面積は 40.9 坪 (昨年 47.3 坪から -13.7 %減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。新下関駅は、昨年から 10 %以上の値下がり。最も値下がりしたのは新山口駅で昨年に比べ -82.5 %、坪単価は 9.7 万円/坪となった。
上位 1 駅(厚狭駅)は +427.0 %(坪単価 +21.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(新山口駅)は -82.5 %(坪単価 -45.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.5 % → 2024年 27.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 48.1 % → 2024年 35.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.5 % → 2024年 18.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新下関駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 98.8万円/坪(29.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -5.0%( -5.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 13 件(1年前(2023年)に比べて +225.0%( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新山口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.7万円/坪(2.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -82.5%( -45.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -80.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 山陽新幹線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新岩国駅 | 34.6万/坪 (15.8年/127坪) | - | 220万/坪 (-0.25年/136坪) |
| 徳山駅 | 34.0万/坪 (34.0年/65.2坪) | 48.8万/坪 (28.2年/115坪) | 30.7万/坪 (36.9年/61.8坪) |
| 新山口駅 | 9.7万/坪 (45.8年/103坪) | 55.2万/坪 (25.5年/136坪) | 86.7万/坪 (27.5年/88.1坪) |
| 厚狭駅 | 26.9万/坪 (36.8年/90.8坪) | 5.1万/坪 (49.5年/132坪) | 30.8万/坪 (33.8年/154坪) |
| 新下関駅 | 98.8万/坪 (10.7年/90.4坪) | 104万/坪 (19.8年/60.9坪) | 42.9万/坪 (21.4年/66.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
厚狭駅 26.9 万/坪(昨年同期比 +427.0 %)
厚狭駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.9万円/坪(8.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +427.0%( +21.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -75.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.8年(昨年 49.5年から -25.6 %減)。平均土地面積は 90.8 坪 (昨年 132.0 坪から -31.2 %減)。平均建物面積は 48.4 坪 (昨年 43.9 坪から +10.3 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 49.5 年 → 2024年 36.8 年、-25.6 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 22.2 分 → 2024年 20.0 分、-10.1 %と減少)
新山口駅 9.7 万/坪(昨年同期比 -82.5 %)
新山口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.7万円/坪(2.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -82.5%( -45.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -80.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 45.8年(昨年 25.5年から +79.4 %増)。平均土地面積は 102.9 坪 (昨年 136.1 坪から -24.4 %減)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 44.5 坪から -11.6 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 25.5 年 → 2024年 45.8 年、+79.4 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示