【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR呉線 (三原駅～広島駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.6万円/坪(25.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +5.0％( +4.0万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 311 件(１年前(2024年)に比べて -63.2％( -533件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.4年(昨年 30.9年から -1.5 ％減)。平均土地面積は 63.1 坪 (昨年 62.7 坪から +0.7 ％増)。平均建物面積は 56.9 坪 (昨年 52.6 坪から +8.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が小幅減少。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 13 駅。ほとんどの駅において下落した。呉駅、天応駅、矢野駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは安浦駅で昨年に比べ +480.2 ％、坪単価は 20.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(安浦駅、広駅)は +434.9 ％(坪単価 +113.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(川原石駅、須波駅)は -86.6 ％(坪単価 -34.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.9 ％ → 2025年 7.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 22.4 ％ → 2025年 24.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2024年 40.7 ％ → 2025年 41.1 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 0.7 ％ → 2025年 0.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった広駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 263万円/坪(79.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +389.6％( +209.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2024年)に比べて -33.3％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった安登駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.6万円/坪(0.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -71.2％( -6.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR呉線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 三原駅 | 39.4万/坪 (36.3年/74.2坪) | 41.1万/坪 (31.3年/81.7坪) | 38.9万/坪 (31.6年/65.0坪) |
| 須波駅 | 2.9万/坪 (55.0年/93.8坪) | 16.6万/坪 (44.0年/72.6坪) | 19.9万/坪 (51.5年/66.9坪) |
| 安芸幸崎駅 | - | 16.4万/坪 (46.9年/157坪) | 11.4万/坪 (34.5年/129坪) |
| 忠海駅 | - | 8.9万/坪 (47.5年/82.1坪) | 6.3万/坪 (53.9年/61.5坪) |
| 安芸長浜駅 | - | 1.7万/坪 (50.0年/46.9坪) | 6.6万/坪 (51.0年/393坪) |
| 大乗駅 | - | 24.0万/坪 (50.4年/56.0坪) | 8.8万/坪 (45.5年/62.0坪) |
| 竹原駅 | 39.7万/坪 (17.1年/80.5坪) | 18.1万/坪 (40.5年/92.6坪) | 32.4万/坪 (29.7年/63.0坪) |
| 吉名駅 | 1.0万/坪 (57.5年/361坪) | - | 20.8万/坪 (38.8年/56.0坪) |
| 安芸津駅 | 3.2万/坪 (0年/287坪) | 15.5万/坪 (40.3年/87.7坪) | 8.0万/坪 (48.6年/71.5坪) |
| 風早駅 | 4.2万/坪 (0年/59.0坪) | 7.6万/坪 (53.2年/112坪) | 17.5万/坪 (45.4年/185坪) |
| 安浦駅 | 20.1万/坪 (30.0年/78.7坪) | 3.5万/坪 (51.7年/32.5坪) | 17.3万/坪 (31.4年/130坪) |
| 安登駅 | 2.6万/坪 (38.0年/59.0坪) | 9.2万/坪 (46.2年/76.4坪) | 20.3万/坪 (23.5年/50.9坪) |
| 安芸川尻駅 | 16.3万/坪 (41.7年/74.1坪) | 22.5万/坪 (33.7年/103坪) | 19.7万/坪 (44.3年/97.7坪) |
| 仁方駅 | 42.1万/坪 (23.2年/61.5坪) | 39.0万/坪 (27.2年/103坪) | 47.4万/坪 (27.6年/104坪) |
| 広駅 | 263万/坪 (18.5年/51.2坪) | 53.8万/坪 (33.1年/49.9坪) | 77.1万/坪 (17.3年/47.4坪) |
| 新広駅 | 61.5万/坪 (23.6年/77.3坪) | 74.3万/坪 (23.0年/52.9坪) | 67.6万/坪 (19.3年/51.1坪) |
| 安芸阿賀駅 | 46.9万/坪 (34.4年/65.7坪) | 74.5万/坪 (13.3年/52.8坪) | 47.3万/坪 (32.1年/74.8坪) |
| 呉駅 | 58.1万/坪 (35.9年/58.0坪) | 41.2万/坪 (32.0年/66.9坪) | 42.6万/坪 (34.2年/72.3坪) |
| 川原石駅 | 5.8万/坪 (58.2年/45.4坪) | 61.0万/坪 (31.6年/39.8坪) | 33.3万/坪 (23.6年/72.9坪) |
| 吉浦駅 | 57.9万/坪 (16.9年/43.6坪) | 56.1万/坪 (21.3年/49.0坪) | 50.3万/坪 (30.2年/93.3坪) |
| かるが浜駅 | - | 4.7万/坪 (51.3年/69.6坪) | - |
| 天応駅 | 80.0万/坪 (0.3年/62.0坪) | 45.1万/坪 (30.7年/74.7坪) | 24.5万/坪 (41.0年/50.1坪) |
| 呉ポートピア駅 | - | 40.9万/坪 (21.8年/60.0坪) | 73.0万/坪 (12.1年/47.9坪) |
| 小屋浦駅 | - | 2.1万/坪 (69.0年/75.6坪) | - |
| 水尻駅 | - | 8.3万/坪 (71.8年/57.5坪) | - |
| 坂駅 | 58.0万/坪 (42.1年/65.6坪) | 87.2万/坪 (15.6年/74.4坪) | 65.1万/坪 (34.3年/71.5坪) |
| 矢野駅 | 69.4万/坪 (17.8年/55.6坪) | 54.6万/坪 (29.5年/64.2坪) | 55.9万/坪 (21.4年/61.8坪) |
| 海田市駅 | 70.2万/坪 (27.2年/56.6坪) | 106万/坪 (19.1年/54.6坪) | 122万/坪 (9.9年/57.0坪) |
| 向洋駅 | 102万/坪 (23.3年/48.0坪) | 114万/坪 (29.1年/59.4坪) | 101万/坪 (16.8年/44.6坪) |
| 広島駅 | 97.1万/坪 (34.0年/60.0坪) | 107万/坪 (32.0年/54.8坪) | 95.2万/坪 (28.4年/54.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
安浦駅 20.1 万/坪(昨年同期比 +480.2 ％)
安浦駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 20.1万円/坪(6.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +480.2％( +16.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.0年(昨年 51.7年から -41.9 ％減)。平均土地面積は 78.7 坪 (昨年 32.5 坪から +141.9 ％増)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 25.7 坪から +35.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 51.7 年 → 2025年 30.0 年、-41.9 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 15.0 分 → 2025年 26.0 分、+73.3 ％と大きく増加)
広駅 263.5 万/坪(昨年同期比 +389.6 ％)
広駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 263万円/坪(79.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +389.6％( +209.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2024年)に比べて -33.3％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.5年(昨年 33.1年から -44.2 ％減)。平均土地面積は 51.2 坪 (昨年 49.9 坪から +2.6 ％増)。平均建物面積は 31.4 坪 (昨年 38.1 坪から -17.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 33.1 年 → 2025年 18.5 年、-44.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.7 ％ → 2025年 46.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 23.1 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 23.5 分 → 2025年 26.3 分、+11.8 ％と増加)
川原石駅 5.8 万/坪(昨年同期比 -90.5 ％)
川原石駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 5.8万円/坪(1.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -90.5％( -55.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 58.2年(昨年 31.6年から +84.2 ％増)。平均土地面積は 45.4 坪 (昨年 39.8 坪から +13.9 ％増)。平均建物面積は 28.0 坪 (昨年 65.3 坪から -57.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 9.7 分 → 2025年 7.0 分、-27.9 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 31.6 年 → 2025年 58.2 年、+84.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
須波駅 2.9 万/坪(昨年同期比 -82.6 ％)
須波駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.9万円/坪(0.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -82.6％( -13.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 55.0年(昨年 44.0年から +25.1 ％増)。平均土地面積は 93.8 坪 (昨年 72.6 坪から +29.2 ％増)。平均建物面積は 69.6 坪 (昨年 43.3 坪から +60.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 25.6 分 → 2025年 3.0 分、-88.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 44.0 年 → 2025年 55.0 年、+25.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 80.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示