【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期の南海加太線 (和歌山市駅～加太駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 29.2万円/坪(8.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -29.6％( -12.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 47 件(１年前(2023年)に比べて -13.0％( -7件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 34.5年(昨年 28.4年から +21.5 ％増)。平均土地面積は 70.1 坪 (昨年 57.7 坪から +21.5 ％増)。平均建物面積は 47.6 坪 (昨年 37.1 坪から +28.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。
上位 2 駅(加太駅、二里ケ浜駅)は +147.3 ％(坪単価 +20.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(紀ノ川駅、和歌山市駅)は -48.9 ％(坪単価 -24.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 16.8 分 → 2024年 14.2 分、-15.4 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.9 ％ → 2024年 2.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 28.4 年 → 2024年 34.5 年、+21.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.5 ％ → 2024年 35.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 37.3 ％ → 2024年 44.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった二里ケ浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.1万円/坪(16.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +114.4％( +28.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった加太駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.9万円/坪(5.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +180.2％( +11.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 南海加太線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 和歌山市駅 | 22.8万/坪 (54.0年/37.2坪) | 38.6万/坪 (32.1年/44.5坪) | 84.1万/坪 (27.8年/57.9坪) |
| 紀ノ川駅 | 24.8万/坪 (35.4年/63.5坪) | 57.4万/坪 (18.0年/50.3坪) | 42.7万/坪 (20.9年/46.8坪) |
| 東松江駅 | 19.2万/坪 (35.4年/65.0坪) | 24.4万/坪 (39.3年/79.7坪) | 26.0万/坪 (40.2年/80.5坪) |
| 中松江駅 | 27.0万/坪 (28.8年/35.5坪) | 34.4万/坪 (28.6年/40.8坪) | 39.6万/坪 (22.4年/43.4坪) |
| 八幡前駅 | 32.6万/坪 (40.2年/229坪) | 43.0万/坪 (22.8年/39.3坪) | 51.8万/坪 (3.8年/46.9坪) |
| 西ノ庄駅 | 50.4万/坪 (15.6年/43.6坪) | 63.0万/坪 (12.4年/165坪) | 80.0万/坪 (13.8年/48.4坪) |
| 二里ケ浜駅 | 54.1万/坪 (9.8年/35.3坪) | 25.2万/坪 (56.3年/77.9坪) | 28.7万/坪 (0年/154坪) |
| 磯ノ浦駅 | 26.0万/坪 (44.3年/40.1坪) | 33.1万/坪 (54.8年/27.2坪) | - |
| 加太駅 | 17.9万/坪 (43.8年/64.5坪) | 6.4万/坪 (51.3年/52.2坪) | 7.7万/坪 (48.8年/59.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
加太駅 17.9 万/坪(昨年同期比 +180.2 ％)
加太駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.9万円/坪(5.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +180.2％( +11.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 43.8年(昨年 51.3年から -14.6 ％減)。平均土地面積は 64.5 坪 (昨年 52.2 坪から +23.7 ％増)。平均建物面積は 32.3 坪 (昨年 30.3 坪から +6.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 51.3 年 → 2024年 43.8 年、-14.6 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 66.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 24.5 分 → 2024年 30.7 分、+25.2 ％と大きく増加)
二里ケ浜駅 54.1 万/坪(昨年同期比 +114.4 ％)
二里ケ浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.1万円/坪(16.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +114.4％( +28.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.8年(昨年 56.3年から -82.7 ％減)。平均土地面積は 35.3 坪 (昨年 77.9 坪から -54.7 ％減)。平均建物面積は 25.7 坪 (昨年 41.6 坪から -38.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 56.3 年 → 2024年 9.8 年、-82.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.0 分 → 2024年 12.0 分、+140.0 ％と大きく増加)
紀ノ川駅 24.8 万/坪(昨年同期比 -56.9 ％)
紀ノ川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.8万円/坪(7.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -56.9％( -32.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(１年前(2023年)に比べて -14.3％( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 35.4年(昨年 18.0年から +97.2 ％増)。平均土地面積は 63.5 坪 (昨年 50.3 坪から +26.2 ％増)。平均建物面積は 46.5 坪 (昨年 29.3 坪から +58.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.1 ％ → 2024年 9.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 18.0 年 → 2024年 35.4 年、+97.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 41.7 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.4 ％ → 2024年 41.7 ％)
和歌山市駅 22.8 万/坪(昨年同期比 -40.9 ％)
和歌山市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.8万円/坪(6.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -40.9％( -15.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -41.7％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 54.0年(昨年 32.1年から +68.3 ％増)。平均土地面積は 37.2 坪 (昨年 44.5 坪から -16.5 ％減)。平均建物面積は 36.9 坪 (昨年 39.2 坪から -5.9 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 20.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.0 ％ → 2024年 14.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 32.1 年 → 2024年 54.0 年、+68.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 80.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示