【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期のJR和歌山線 (王寺駅～大和二見駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.5万円/坪(15.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +19.0％( +7.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 38 件(１年前(2024年)に比べて +5.6％( +2件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 26.6年(昨年 28.1年から -5.6 ％減)。平均土地面積は 53.0 坪 (昨年 71.1 坪から -25.5 ％減)。平均建物面積は 39.2 坪 (昨年 41.4 坪から -5.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。香芝駅、高田駅、五条駅、大和二見駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのはJR五位堂駅で昨年に比べ +160.1 ％、坪単価は 82.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(JR五位堂駅、香芝駅)は +114.9 ％(坪単価 +50.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(志都美駅、王寺駅)は -7.7 ％(坪単価 -3.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 17.4 分 → 2025年 15.1 分、-13.5 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.2 ％ → 2025年 12.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 13.8 ％ → 2025年 24.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.7 ％ → 2025年 32.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった香芝駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 121万円/坪(36.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +69.8％( +49.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった高田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.7万円/坪(5.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +33.8％( +4.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR和歌山線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 王寺駅 | 55.2万/坪 (24.8年/55.8坪) | 47.1万/坪 (31.6年/49.6坪) | 52.2万/坪 (31.0年/55.7坪) |
| 畠田駅 | 58.1万/坪 (34.6年/50.9坪) | - | 44.6万/坪 (19.9年/45.6坪) |
| 志都美駅 | 31.6万/坪 (30.5年/47.6坪) | 46.9万/坪 (13.3年/41.4坪) | 51.3万/坪 (24.4年/52.9坪) |
| 香芝駅 | 121万/坪 (2.9年/53.9坪) | 71.4万/坪 (21.3年/259坪) | - |
| JR五位堂駅 | 82.6万/坪 (6.9年/37.1坪) | 31.8万/坪 (36.3年/32.8坪) | 69.8万/坪 (28.3年/39.3坪) |
| 高田駅 | 17.7万/坪 (37.6年/26.2坪) | 13.2万/坪 (0年/13.6坪) | - |
| 大和新庄駅 | 37.2万/坪 (40.3年/39.3坪) | - | - |
| 御所駅 | 1.0万/坪 (53.3年/175坪) | - | - |
| 玉手駅 | - | - | - |
| 掖上駅 | - | - | 12.7万/坪 (31.3年/112坪) |
| 吉野口駅 | - | - | 3.6万/坪 (0年/84.7坪) |
| 北宇智駅 | - | - | 27.8万/坪 (28.6年/91.3坪) |
| 五条駅 | 43.3万/坪 (20.3年/62.0坪) | 28.9万/坪 (28.3年/89.0坪) | 30.0万/坪 (25.7年/66.0坪) |
| 大和二見駅 | 20.0万/坪 (60.3年/84.7坪) | 13.5万/坪 (0年/206坪) | 12.4万/坪 (22.3年/34.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
JR五位堂駅 82.6 万/坪(昨年同期比 +160.1 ％)
JR五位堂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.6万円/坪(25.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +160.1％( +50.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 6.9年(昨年 36.3年から -80.9 ％減)。平均土地面積は 37.1 坪 (昨年 32.8 坪から +13.1 ％増)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 22.7 坪から +40.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 36.3 年 → 2025年 6.9 年、-80.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 13.7 分 → 2025年 5.0 分、-63.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 66.7 ％)
香芝駅 121.3 万/坪(昨年同期比 +69.8 ％)
香芝駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 121万円/坪(36.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +69.8％( +49.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 2.9年(昨年 21.3年から -86.3 ％減)。平均土地面積は 53.9 坪 (昨年 258.6 坪から -79.1 ％減)。平均建物面積は 32.3 坪 (昨年 127.1 坪から -74.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 21.3 年 → 2025年 2.9 年、-86.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 7.0 分 → 2025年 11.0 分、+57.1 ％と大きく増加)
志都美駅 31.6 万/坪(昨年同期比 -32.5 ％)
志都美駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 31.6万円/坪(9.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -32.5％( -15.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて +80.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.5年(昨年 13.3年から +129.9 ％増)。平均土地面積は 47.6 坪 (昨年 41.4 坪から +14.8 ％増)。平均建物面積は 36.8 坪 (昨年 31.5 坪から +17.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 13.3 年 → 2025年 30.5 年、+129.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 13.4 分 → 2025年 18.9 分、+41.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 44.4 ％)
王寺駅 55.2 万/坪(昨年同期比 +17.2 ％)
王寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.2万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +17.2％( +8.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 10 件(１年前(2024年)に比べて -37.5％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.8年(昨年 31.6年から -21.7 ％減)。平均土地面積は 55.8 坪 (昨年 49.6 坪から +12.5 ％増)。平均建物面積は 35.4 坪 (昨年 38.0 坪から -6.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 31.6 年 → 2025年 24.8 年、-21.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.2 ％ → 2025年 20.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 43.8 ％ → 2025年 20.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示