【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期の神戸電鉄三田線 (有馬口駅～三田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 64.5万円/坪(19.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -15.0％( -11.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 62 件(１年前(2023年)に比べて +63.2％( +24件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.4年(昨年 19.3年から +41.8 ％増)。平均土地面積は 74.1 坪 (昨年 61.4 坪から +20.6 ％増)。平均建物面積は 40.6 坪 (昨年 38.7 坪から +4.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。三田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは三田駅で昨年に比べ +81.8 ％、坪単価は 69.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(三田駅、田尾寺駅)は +49.9 ％(坪単価 +20.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(道場南口駅、五社駅)は -42.8 ％(坪単価 -45.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.6 ％ → 2024年 3.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.3 年 → 2024年 27.4 年、+41.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 19.8 分 → 2024年 23.0 分、+16.1 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.9 ％ → 2024年 22.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 36.8 ％ → 2024年 44.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった神鉄道場駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.0万円/坪(23.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -33.8％( -38.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて +500.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった五社駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.8万円/坪(12.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -37.5％( -25.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -40.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 神戸電鉄三田線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 有馬口駅 | - | 68.4万/坪 (12.3年/48.4坪) | 25.1万/坪 (42.8年/51.4坪) |
| 五社駅 | 42.8万/坪 (39.4年/73.9坪) | 68.4万/坪 (22.2年/55.7坪) | 74.3万/坪 (32.3年/60.9坪) |
| 岡場駅 | 63.6万/坪 (31.4年/64.1坪) | 70.3万/坪 (24.3年/63.1坪) | 64.8万/坪 (24.6年/64.7坪) |
| 田尾寺駅 | 58.3万/坪 (28.1年/61.7坪) | 49.4万/坪 (24.9年/58.7坪) | 58.1万/坪 (29.2年/61.4坪) |
| 二郎駅 | 69.8万/坪 (15.1年/33.3坪) | 76.0万/坪 (0.8年/48.4坪) | 92.6万/坪 (-0.25年/36.3坪) |
| 道場南口駅 | 69.7万/坪 (18.4年/71.8坪) | 134万/坪 (5.9年/85.2坪) | 80.9万/坪 (14.0年/89.6坪) |
| 神鉄道場駅 | 76.0万/坪 (22.4年/129坪) | 115万/坪 (-0.25年/40.8坪) | 92.6万/坪 (9.5年/62.0坪) |
| 横山駅 | - | 96.4万/坪 (12.8年/54.5坪) | 72.4万/坪 (37.1年/62.0坪) |
| 三田本町駅 | 83.2万/坪 (31.4年/55.5坪) | - | 52.9万/坪 (43.8年/21.2坪) |
| 三田駅 | 69.4万/坪 (23.8年/84.3坪) | 38.2万/坪 (32.1年/56.0坪) | 61.6万/坪 (22.0年/66.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
三田駅 69.4 万/坪(昨年同期比 +81.8 ％)
三田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.4万円/坪(21.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +81.8％( +31.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2023年)に比べて +366.7％( +11件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 32.1年から -25.7 ％減)。平均土地面積は 84.3 坪 (昨年 56.0 坪から +50.6 ％増)。平均建物面積は 45.7 坪 (昨年 30.3 坪から +51.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 32.1 年 → 2024年 23.8 年、-25.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 75.0 分 → 2024年 39.4 分、-47.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 15.4 ％)
田尾寺駅 58.3 万/坪(昨年同期比 +18.0 ％)
田尾寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.3万円/坪(17.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +18.0％( +8.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 14 件(１年前(2023年)に比べて +133.3％( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.1年(昨年 24.9年から +12.6 ％増)。平均土地面積は 61.7 坪 (昨年 58.7 坪から +5.0 ％増)。平均建物面積は 39.2 坪 (昨年 40.1 坪から -2.2 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 24.9 年 → 2024年 28.1 年、+12.6 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 18.2 分 → 2024年 21.9 分、+20.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 84.6 ％)
道場南口駅 69.7 万/坪(昨年同期比 -48.1 ％)
道場南口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.7万円/坪(21.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -48.1％( -64.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.4年(昨年 5.9年から +211.2 ％増)。平均土地面積は 71.8 坪 (昨年 85.2 坪から -15.7 ％減)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 52.9 坪から -22.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 5.9 年 → 2024年 18.4 年、+211.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 9.0 分 → 2024年 19.7 分、+118.5 ％と大きく増加)
五社駅 42.8 万/坪(昨年同期比 -37.5 ％)
五社駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.8万円/坪(12.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -37.5％( -25.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -40.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.4年(昨年 22.2年から +77.9 ％増)。平均土地面積は 73.9 坪 (昨年 55.7 坪から +32.7 ％増)。平均建物面積は 53.9 坪 (昨年 34.3 坪から +57.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.0 ％ → 2024年 16.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.2 年 → 2024年 39.4 年、+77.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 66.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示