【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年7月〜9月期の神戸電鉄三田線 (有馬口駅～三田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.2万円/坪(20.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +0.5％( +0.4万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 44 件(１年前(2023年)に比べて -6.4％( -3件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 23.9年(昨年 20.9年から +14.3 ％増)。平均土地面積は 68.1 坪 (昨年 58.0 坪から +17.3 ％増)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 37.3 坪から +17.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。道場南口駅、神鉄道場駅、三田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは三田駅で昨年に比べ +37.5 ％、坪単価は 70.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(三田駅、道場南口駅)は +36.3 ％(坪単価 +20.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(有馬口駅、田尾寺駅)は -41.0 ％(坪単価 -22.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 19.3 分 → 2024年 17.3 分、-10.4 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.7 ％ → 2024年 10.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 20.9 年 → 2024年 23.9 年、+14.3 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 44.4 ％ → 2024年 52.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 17.8 ％ → 2024年 16.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった神鉄道場駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 96.0万円/坪(29.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +21.2％( +16.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -42.9％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった有馬口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.1万円/坪(7.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -49.8％( -25.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 神戸電鉄三田線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 有馬口駅 | 25.1万/坪 (32.5年/30.3坪) | 50.1万/坪 (21.2年/37.8坪) | - |
| 五社駅 | 86.0万/坪 (11.2年/43.9坪) | 83.3万/坪 (21.5年/51.9坪) | 94.1万/坪 (14.7年/60.5坪) |
| 岡場駅 | 72.5万/坪 (26.7年/60.5坪) | 93.4万/坪 (12.9年/49.5坪) | 83.1万/坪 (18.3年/61.5坪) |
| 田尾寺駅 | 42.0万/坪 (28.7年/132坪) | 61.8万/坪 (22.2年/60.0坪) | 75.1万/坪 (14.0年/63.2坪) |
| 二郎駅 | - | 87.0万/坪 (0.5年/31.8坪) | 78.0万/坪 (12.8年/34.3坪) |
| 道場南口駅 | 86.8万/坪 (15.9年/56.0坪) | 64.2万/坪 (22.5年/69.6坪) | 87.6万/坪 (13.8年/59.7坪) |
| 神鉄道場駅 | 96.0万/坪 (18.0年/81.2坪) | 79.2万/坪 (16.2年/62.4坪) | 81.0万/坪 (14.0年/51.8坪) |
| 横山駅 | 42.8万/坪 (40.5年/36.3坪) | 54.6万/坪 (31.5年/34.0坪) | 54.7万/坪 (30.0年/65.8坪) |
| 三田本町駅 | 41.6万/坪 (46.0年/44.6坪) | - | 165万/坪 (-0.50年/37.8坪) |
| 三田駅 | 70.3万/坪 (23.7年/53.2坪) | 51.1万/坪 (29.3年/72.6坪) | 54.8万/坪 (27.5年/86.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
三田駅 70.3 万/坪(昨年同期比 +37.5 ％)
三田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.3万円/坪(21.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +37.5％( +19.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて +10.0％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 23.7年(昨年 29.3年から -19.1 ％減)。平均土地面積は 53.2 坪 (昨年 72.6 坪から -26.7 ％減)。平均建物面積は 32.7 坪 (昨年 37.8 坪から -13.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 29.3 年 → 2024年 23.7 年、-19.1 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 34.2 分 → 2024年 20.9 分、-39.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 ％ → 2024年 9.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 44.4 ％ → 2024年 54.5 ％)
道場南口駅 86.8 万/坪(昨年同期比 +35.2 ％)
道場南口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.8万円/坪(26.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +35.2％( +22.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて +250.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.9年(昨年 22.5年から -29.2 ％減)。平均土地面積は 56.0 坪 (昨年 69.6 坪から -19.6 ％減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 34.8 坪から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 22.5 年 → 2024年 15.9 年、-29.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 18.5 分 → 2024年 13.6 分、-26.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 42.9 ％)
有馬口駅 25.1 万/坪(昨年同期比 -49.8 ％)
有馬口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.1万円/坪(7.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -49.8％( -25.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.5年(昨年 21.2年から +53.5 ％増)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 37.8 坪から -20.0 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 28.2 坪から +7.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 6.3 分 → 2024年 5.0 分、-21.1 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.2 年 → 2024年 32.5 年、+53.5 ％と大きく増加)
田尾寺駅 42.0 万/坪(昨年同期比 -32.1 ％)
田尾寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.0万円/坪(12.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -32.1％( -19.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -36.4％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.7年(昨年 22.2年から +29.1 ％増)。平均土地面積は 132.5 坪 (昨年 60.0 坪から +120.9 ％増)。平均建物面積は 44.3 坪 (昨年 47.3 坪から -6.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.2 年 → 2024年 28.7 年、+29.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 20.9 分 → 2024年 25.6 分、+22.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 70.0 ％ → 2024年 83.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示