【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期の阪神本線 (千船駅～大阪梅田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -4.3％( -4.6万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 15 件(１年前(2023年)に比べて -34.8％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.0年(昨年 21.7年から +38.6 ％増)。平均土地面積は 31.6 坪 (昨年 38.9 坪から -18.8 ％減)。平均建物面積は 67.2 坪 (昨年 66.6 坪から +0.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。千船駅、野田駅、福島駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは千船駅で昨年に比べ +44.5 ％、坪単価は 70.6 万円/坪となった。
上位 1 駅(千船駅)は +44.5 ％(坪単価 +21.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(姫島駅)は -18.0 ％(坪単価 -15.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.1 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.7 年 → 2024年 30.0 年、+38.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 7.2 分 → 2024年 8.4 分、+16.4 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.2 ％ → 2024年 40.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.7 ％ → 2024年 26.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった野田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 171万円/坪(51.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +26.4％( +35.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -62.5％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった姫島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.8万円/坪(21.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -18.0％( -15.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。
| 阪神本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 千船駅 | 70.6万/坪 (31.8年/18.2坪) | 48.8万/坪 (29.8年/18.7坪) | 48.1万/坪 (36.5年/15.1坪) |
| 姫島駅 | 69.8万/坪 (26.0年/29.7坪) | 85.1万/坪 (27.1年/70.9坪) | 67.3万/坪 (26.9年/29.2坪) |
| 淀川駅 | - | - | - |
| 野田駅 | 171万/坪 (22.4年/51.9坪) | 135万/坪 (16.1年/25.3坪) | 142万/坪 (30.8年/51.9坪) |
| 福島駅 | 163万/坪 (55.8年/21.9坪) | 134万/坪 (17.3年/17.0坪) | 120万/坪 (33.3年/16.6坪) |
| 大阪梅田駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
千船駅 70.6 万/坪(昨年同期比 +44.5 ％)
千船駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.6万円/坪(21.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +44.5％( +21.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.8年(昨年 29.8年から +6.7 ％増)。平均土地面積は 18.2 坪 (昨年 18.7 坪から -2.7 ％減)。平均建物面積は 29.5 坪 (昨年 28.7 坪から +2.6 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 4.3 分 → 2024年 10.0 分、+130.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 50.0 ％)
姫島駅 69.8 万/坪(昨年同期比 -18.0 ％)
姫島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.8万円/坪(21.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -18.0％( -15.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 26.0年(昨年 27.1年から -3.8 ％減)。平均土地面積は 29.7 坪 (昨年 70.9 坪から -58.1 ％減)。平均建物面積は 41.0 坪 (昨年 134.2 坪から -69.4 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 25.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 37.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.8 分 → 2024年 8.5 分、+25.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 62.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示