【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の大阪千日前線 (野田阪神駅～南巽駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.7万円/坪(24.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -22.5％( -23.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 64 件(１年前(2024年)に比べて -82.4％( -299件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.7年(昨年 32.2年から -10.9 ％減)。平均土地面積は 22.3 坪 (昨年 33.6 坪から -33.7 ％減)。平均建物面積は 34.1 坪 (昨年 64.4 坪から -47.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。野田阪神駅、小路駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは野田阪神駅で昨年に比べ +59.3 ％、坪単価は 150 万円/坪となった。
上位 2 駅(野田阪神駅、小路駅)は +45.8 ％(坪単価 +41.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(西長堀駅、新深江駅)は -34.8 ％(坪単価 -72.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 32.2 年 → 2025年 28.7 年、-10.9 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 36.5 ％ → 2025年 32.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.9 ％ → 2025年 12.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.1 分 → 2025年 10.7 分、+32.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.9 ％ → 2025年 26.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.1 ％ → 2025年 36.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった野田阪神駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 150万円/坪(45.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +59.3％( +56.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -94.7％( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南巽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.5万円/坪(19.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -15.0％( -11.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -87.2％( -41件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 大阪千日前線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 野田阪神駅 | 150万/坪 (21.0年/18.2坪) | 94.3万/坪 (41.9年/25.2坪) | 293万/坪 (33.2年/23.9坪) |
| 玉川駅 | - | 106万/坪 (37.7年/28.2坪) | 120万/坪 (32.1年/20.3坪) |
| 阿波座駅 | - | 197万/坪 (27.2年/48.2坪) | 178万/坪 (32.0年/64.1坪) |
| 西長堀駅 | 124万/坪 (53.0年/10.6坪) | 248万/坪 (34.9年/75.4坪) | 172万/坪 (31.2年/49.2坪) |
| 桜川駅 | 89.9万/坪 (15.0年/28.7坪) | 112万/坪 (39.8年/38.9坪) | 127万/坪 (31.7年/29.7坪) |
| 難波駅 | - | 362万/坪 (49.3年/15.9坪) | - |
| 日本橋駅 | - | 250万/坪 (50.2年/50.2坪) | 207万/坪 (53.0年/50.4坪) |
| 谷町九丁目駅 | - | 405万/坪 (38.5年/46.7坪) | 135万/坪 (39.9年/63.1坪) |
| 鶴橋駅 | 86.1万/坪 (38.3年/17.6坪) | 89.2万/坪 (35.3年/26.0坪) | 88.3万/坪 (35.5年/23.0坪) |
| 今里駅 | 77.7万/坪 (28.0年/20.8坪) | 76.3万/坪 (32.3年/29.9坪) | 73.3万/坪 (28.0年/30.9坪) |
| 新深江駅 | 83.7万/坪 (26.2年/16.0坪) | 104万/坪 (21.0年/31.4坪) | 93.6万/坪 (22.1年/26.8坪) |
| 小路駅 | 109万/坪 (10.3年/20.8坪) | 82.5万/坪 (28.7年/37.9坪) | 74.5万/坪 (27.2年/27.9坪) |
| 北巽駅 | 72.3万/坪 (29.4年/17.5坪) | 77.4万/坪 (27.4年/42.9坪) | 76.1万/坪 (31.0年/34.1坪) |
| 南巽駅 | 63.5万/坪 (37.4年/55.7坪) | 74.6万/坪 (29.2年/28.8坪) | 76.6万/坪 (29.1年/60.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
野田阪神駅 150.3 万/坪(昨年同期比 +59.3 ％)
野田阪神駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 150万円/坪(45.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +59.3％( +56.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -94.7％( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 41.9年から -49.8 ％減)。平均土地面積は 18.2 坪 (昨年 25.2 坪から -28.1 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 34.6 坪から -3.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 41.9 年 → 2025年 21.0 年、-49.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 6.8 分 → 2025年 5.0 分、-26.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 26.3 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 22.2 ％ → 2025年 100.0 ％)
小路駅 109.0 万/坪(昨年同期比 +32.2 ％)
小路駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 109万円/坪(33.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +32.2％( +26.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -84.6％( -22件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.3年(昨年 28.7年から -64.2 ％減)。平均土地面積は 20.8 坪 (昨年 37.9 坪から -45.1 ％減)。平均建物面積は 34.0 坪 (昨年 44.4 坪から -23.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 28.7 年 → 2025年 10.3 年、-64.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.2 ％ → 2025年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.1 分 → 2025年 9.5 分、+55.3 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 53.8 ％ → 2025年 25.0 ％)
西長堀駅 124.0 万/坪(昨年同期比 -50.1 ％)
西長堀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 124万円/坪(37.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -50.1％( -124.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -83.3％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 53.0年(昨年 34.9年から +51.8 ％増)。平均土地面積は 10.6 坪 (昨年 75.4 坪から -86.0 ％減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 106.2 坪から -77.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 4.5 分 → 2025年 4.0 分、-11.1 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 83.3 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 34.9 年 → 2025年 53.0 年、+51.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
新深江駅 83.7 万/坪(昨年同期比 -19.6 ％)
新深江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.7万円/坪(25.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -19.6％( -20.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて -72.7％( -24件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.2年(昨年 21.0年から +24.3 ％増)。平均土地面積は 16.0 坪 (昨年 31.4 坪から -49.1 ％減)。平均建物面積は 27.4 坪 (昨年 44.6 坪から -38.6 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 28.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 21.0 年 → 2025年 26.2 年、+24.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.0 ％ → 2025年 28.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 36.0 ％ → 2025年 42.9 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示