【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期の近鉄南大阪線 (大阪阿部野橋駅～上ノ太子駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.5万円/坪(17.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -9.4％( -5.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 217 件(１年前(2023年)に比べて -18.7％( -50件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 33.6年(昨年 30.9年から +8.7 ％増)。平均土地面積は 41.3 坪 (昨年 39.8 坪から +3.6 ％増)。平均建物面積は 39.1 坪 (昨年 35.7 坪から +9.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。ほとんどの駅において下落した。河堀口駅、北田辺駅、今川駅、河内天美駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは上ノ太子駅で昨年に比べ +153.9 ％、坪単価は 48.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(上ノ太子駅、北田辺駅)は +103.5 ％(坪単価 +38.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(河内松原駅、土師ノ里駅)は -46.2 ％(坪単価 -36.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.2 ％ → 2024年 1.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.3 ％ → 2024年 13.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 38.4 ％ → 2024年 42.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 16.3 ％ → 2024年 14.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった河堀口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 155万円/坪(47.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +32.5％( +38.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった土師ノ里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.9万円/坪(11.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -35.5％( -20.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて -60.9％( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 近鉄南大阪線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大阪阿部野橋駅 | - | 33.1万/坪 (31.8年/33.3坪) | - |
| 河堀口駅 | 155万/坪 (20.8年/18.2坪) | 117万/坪 (22.3年/46.4坪) | 77.4万/坪 (29.4年/34.8坪) |
| 北田辺駅 | 138万/坪 (6.8年/37.3坪) | 90.3万/坪 (36.2年/31.9坪) | 97.1万/坪 (21.1年/25.1坪) |
| 今川駅 | 109万/坪 (28.3年/36.9坪) | 85.3万/坪 (39.8年/43.6坪) | 94.2万/坪 (15.3年/31.2坪) |
| 針中野駅 | 85.1万/坪 (33.6年/38.9坪) | 85.8万/坪 (24.9年/37.3坪) | 61.8万/坪 (43.0年/24.0坪) |
| 矢田駅 | 56.2万/坪 (40.6年/18.4坪) | 81.6万/坪 (18.0年/38.7坪) | 65.4万/坪 (31.1年/43.1坪) |
| 河内天美駅 | 57.3万/坪 (34.6年/45.1坪) | 42.6万/坪 (51.5年/22.1坪) | 64.9万/坪 (28.7年/24.6坪) |
| 布忍駅 | 54.0万/坪 (35.2年/21.0坪) | 70.2万/坪 (18.7年/29.8坪) | 49.6万/坪 (34.2年/40.2坪) |
| 高見ノ里駅 | 58.0万/坪 (27.3年/25.0坪) | 58.3万/坪 (34.0年/31.3坪) | 23.2万/坪 (45.5年/16.5坪) |
| 河内松原駅 | 39.2万/坪 (36.9年/48.5坪) | 91.2万/坪 (19.0年/40.4坪) | 72.9万/坪 (27.9年/33.7坪) |
| 恵我ノ荘駅 | 46.9万/坪 (28.4年/46.9坪) | 49.6万/坪 (32.7年/28.8坪) | 59.9万/坪 (36.0年/53.4坪) |
| 高鷲駅 | 48.3万/坪 (41.6年/59.0坪) | 46.3万/坪 (27.6年/31.5坪) | 56.2万/坪 (24.1年/30.8坪) |
| 藤井寺駅 | 53.3万/坪 (31.5年/42.8坪) | 54.0万/坪 (32.7年/33.9坪) | 48.6万/坪 (32.0年/29.4坪) |
| 土師ノ里駅 | 37.9万/坪 (34.8年/50.2坪) | 58.8万/坪 (31.5年/47.0坪) | 50.8万/坪 (27.8年/31.4坪) |
| 道明寺駅 | 68.5万/坪 (27.3年/77.6坪) | 69.8万/坪 (22.2年/51.6坪) | 49.9万/坪 (27.0年/87.1坪) |
| 古市駅 | 44.4万/坪 (36.5年/38.6坪) | 56.9万/坪 (34.2年/78.2坪) | 35.8万/坪 (35.5年/34.0坪) |
| 駒ケ谷駅 | 68.2万/坪 (46.8年/154坪) | - | 17.5万/坪 (37.8年/25.7坪) |
| 上ノ太子駅 | 48.7万/坪 (29.8年/69.6坪) | 19.2万/坪 (31.8年/55.5坪) | 38.6万/坪 (35.4年/201坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
上ノ太子駅 48.7 万/坪(昨年同期比 +153.9 ％)
上ノ太子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.7万円/坪(14.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +153.9％( +29.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.8年(昨年 31.8年から -6.3 ％減)。平均土地面積は 69.6 坪 (昨年 55.5 坪から +25.5 ％増)。平均建物面積は 52.9 坪 (昨年 52.4 坪から +1.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 23.0 分 → 2024年 10.5 分、-54.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
北田辺駅 138.3 万/坪(昨年同期比 +53.2 ％)
北田辺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 138万円/坪(41.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +53.2％( +48.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -75.0％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 6.8年(昨年 36.2年から -81.3 ％減)。平均土地面積は 37.3 坪 (昨年 31.9 坪から +17.0 ％増)。平均建物面積は 97.3 坪 (昨年 37.9 坪から +156.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 36.2 年 → 2024年 6.8 年、-81.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 6.8 分 → 2024年 3.0 分、-55.6 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
河内松原駅 39.2 万/坪(昨年同期比 -57.0 ％)
河内松原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.2万円/坪(11.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -57.0％( -52.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 26 件(１年前(2023年)に比べて +30.0％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.9年(昨年 19.0年から +94.3 ％増)。平均土地面積は 48.5 坪 (昨年 40.4 坪から +20.1 ％増)。平均建物面積は 39.0 坪 (昨年 37.3 坪から +4.4 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.0 年 → 2024年 36.9 年、+94.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 15.9 分 → 2024年 21.6 分、+35.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 46.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.0 ％ → 2024年 38.5 ％)
土師ノ里駅 37.9 万/坪(昨年同期比 -35.5 ％)
土師ノ里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.9万円/坪(11.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -35.5％( -20.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて -60.9％( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.8年(昨年 31.5年から +10.3 ％増)。平均土地面積は 50.2 坪 (昨年 47.0 坪から +7.0 ％増)。平均建物面積は 48.2 坪 (昨年 34.9 坪から +38.4 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 47.6 ％ → 2024年 28.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 31.5 年 → 2024年 34.8 年、+10.3 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 9.9 分 → 2024年 12.1 分、+22.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 57.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.4 ％ → 2024年 11.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示