【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期の京都市東西線 (太秦天神川駅～六地蔵駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.2万円/坪(28.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +14.0％( +11.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 165 件(１年前(2024年)に比べて -2.9％( -5件/坪)と僅かに減少しています。)。
平均築年数は 29.5年(昨年 35.1年から -15.9 ％減)。平均土地面積は 27.0 坪 (昨年 36.2 坪から -25.4 ％減)。平均建物面積は 31.7 坪 (昨年 40.1 坪から -20.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。太秦天神川駅、御陵駅、椥辻駅、醍醐駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは京都市役所前駅で昨年に比べ +237.1 ％、坪単価は 409 万円/坪となった。
上位 2 駅(京都市役所前駅、西大路御池駅)は +173.1 ％(坪単価 +174.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(東山駅、蹴上駅)は -37.8 ％(坪単価 -78.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 35.1 年 → 2025年 29.5 年、-15.9 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.3 ％ → 2025年 18.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 49.7 ％ → 2025年 37.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 27.2 ％ → 2025年 28.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった京都市役所前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 409万円/坪(124万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +237.1％( +287.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった小野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.9万円/坪(15.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +17.6％( +7.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -38.5％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 京都市東西線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 太秦天神川駅 | 97.7万/坪 (23.2年/20.7坪) | 75.5万/坪 (41.1年/17.9坪) | 101万/坪 (36.0年/21.2坪) |
| 西大路御池駅 | 115万/坪 (19.0年/19.4坪) | 55.1万/坪 (60.3年/21.2坪) | 68.9万/坪 (38.8年/22.7坪) |
| 二条駅 | 116万/坪 (32.2年/18.2坪) | 124万/坪 (39.4年/23.9坪) | 127万/坪 (32.9年/27.7坪) |
| 二条城前駅 | 199万/坪 (20.3年/30.3坪) | - | 170万/坪 (38.8年/38.8坪) |
| 烏丸御池駅 | 295万/坪 (0年/87.7坪) | 284万/坪 (38.3年/45.0坪) | 198万/坪 (0年/39.3坪) |
| 京都市役所前駅 | 409万/坪 (40.3年/31.8坪) | 121万/坪 (50.8年/49.9坪) | 195万/坪 (0年/19.7坪) |
| 三条京阪駅 | - | 153万/坪 (60.3年/54.5坪) | 224万/坪 (6.3年/51.4坪) |
| 東山駅 | 122万/坪 (0年/24.2坪) | 240万/坪 (16.3年/16.6坪) | 148万/坪 (0年/21.2坪) |
| 蹴上駅 | 105万/坪 (56.3年/25.0坪) | 143万/坪 (37.8年/21.5坪) | 104万/坪 (0年/60.5坪) |
| 御陵駅 | 91.4万/坪 (29.2年/28.1坪) | 57.9万/坪 (38.4年/41.8坪) | 84.5万/坪 (33.7年/77.7坪) |
| 山科駅 | 75.9万/坪 (31.6年/34.8坪) | 103万/坪 (32.7年/65.5坪) | 74.7万/坪 (29.8年/39.5坪) |
| 東野駅 | 68.3万/坪 (31.1年/25.1坪) | 76.9万/坪 (27.2年/27.1坪) | 57.7万/坪 (37.1年/35.0坪) |
| 椥辻駅 | 88.7万/坪 (27.2年/33.8坪) | 64.3万/坪 (35.7年/35.2坪) | 76.1万/坪 (30.4年/54.6坪) |
| 小野駅 | 49.9万/坪 (39.8年/32.1坪) | 42.5万/坪 (39.9年/68.3坪) | 77.8万/坪 (29.3年/55.2坪) |
| 醍醐駅 | 74.1万/坪 (31.0年/26.6坪) | 57.0万/坪 (38.3年/45.2坪) | 67.7万/坪 (29.8年/28.4坪) |
| 石田駅 | 66.7万/坪 (32.5年/21.2坪) | 79.8万/坪 (24.5年/31.1坪) | 66.0万/坪 (28.3年/23.8坪) |
| 六地蔵駅 | 81.9万/坪 (22.9年/32.3坪) | 72.2万/坪 (32.9年/45.0坪) | 67.9万/坪 (39.0年/34.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
京都市役所前駅 409.3 万/坪(昨年同期比 +237.1 ％)
京都市役所前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 409万円/坪(124万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +237.1％( +287.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 40.3年(昨年 50.8年から -20.7 ％減)。平均土地面積は 31.8 坪 (昨年 49.9 坪から -36.4 ％減)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 180.0 坪から -75.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 50.8 年 → 2025年 40.3 年、-20.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 6.0 分 → 2025年 7.0 分、+16.7 ％と増加)
西大路御池駅 115.2 万/坪(昨年同期比 +109.1 ％)
西大路御池駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 115万円/坪(34.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +109.1％( +60.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて +400.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.0年(昨年 60.3年から -68.5 ％減)。平均土地面積は 19.4 坪 (昨年 21.2 坪から -8.6 ％減)。平均建物面積は 25.1 坪 (昨年 27.2 坪から -7.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 60.3 年 → 2025年 19.0 年、-68.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.0 分 → 2025年 7.4 分、+23.3 ％と大きく増加)
東山駅 122.4 万/坪(昨年同期比 -49.1 ％)
東山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 122万円/坪(37.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -49.1％( -118.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 24.2 坪 (昨年 16.6 坪から +45.5 ％増)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 16.6 坪から +145.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 20.0 分 → 2025年 2.0 分、-90.0 ％と大きく減少)
蹴上駅 105.0 万/坪(昨年同期比 -26.6 ％)
蹴上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 105万円/坪(31.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -26.6％( -38.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 56.3年(昨年 37.8年から +49.0 ％増)。平均土地面積は 25.0 坪 (昨年 21.5 坪から +16.2 ％増)。平均建物面積は 21.9 坪 (昨年 24.8 坪から -11.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 17.0 分 → 2025年 14.0 分、-17.6 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 37.8 年 → 2025年 56.3 年、+49.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示