【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR湖西線 (近江塩津駅～大津京駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.3万円/坪(17.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +0.5％( +0.3万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 169 件(１年前(2024年)に比べて -63.5％( -294件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 25.8年から +8.5 ％増)。平均土地面積は 65.2 坪 (昨年 75.7 坪から -13.9 ％減)。平均建物面積は 37.9 坪 (昨年 42.5 坪から -10.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。ほとんどの駅において下落した。近江今津駅、近江舞子駅、和邇駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは志賀駅で昨年に比べ +173.4 ％、坪単価は 139 万円/坪となった。
上位 2 駅(志賀駅、和邇駅)は +125.9 ％(坪単価 +56.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(北小松駅、マキノ駅)は -77.7 ％(坪単価 -21.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 0.7 ％ → 2025年 1.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.7 ％ → 2025年 5.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 34.6 ％ → 2025年 39.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 26.6 ％ → 2025年 29.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった志賀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 139万円/坪(42.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +173.4％( +88.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北小松駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.5万円/坪(1.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -85.2％( -20.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR湖西線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 近江塩津駅 | - | 13.5万/坪 (34.5年/72.6坪) | - |
| 永原駅 | - | 0.03万/坪 (0年/118坪) | 5.4万/坪 (53.3年/90.8坪) |
| マキノ駅 | 9.4万/坪 (23.0年/126坪) | 31.7万/坪 (29.4年/126坪) | 18.2万/坪 (28.6年/123坪) |
| 近江中庄駅 | 42.2万/坪 (35.8年/74.6坪) | 47.6万/坪 (29.2年/74.5坪) | 65.1万/坪 (33.0年/134坪) |
| 近江今津駅 | 41.5万/坪 (33.9年/94.2坪) | 28.5万/坪 (33.7年/95.3坪) | 28.9万/坪 (36.3年/85.3坪) |
| 新旭駅 | 15.5万/坪 (45.1年/284坪) | 49.5万/坪 (23.9年/121坪) | 16.9万/坪 (35.6年/106坪) |
| 安曇川駅 | 11.3万/坪 (30.9年/89.2坪) | 12.8万/坪 (37.4年/116坪) | 21.8万/坪 (33.3年/93.1坪) |
| 近江高島駅 | 18.6万/坪 (42.3年/174坪) | 47.4万/坪 (21.7年/90.4坪) | 30.0万/坪 (19.8年/130坪) |
| 北小松駅 | 3.5万/坪 (54.0年/52.9坪) | 23.9万/坪 (43.8年/80.9坪) | 21.2万/坪 (44.9年/137坪) |
| 近江舞子駅 | 28.1万/坪 (49.0年/110坪) | 20.9万/坪 (38.7年/130坪) | 41.4万/坪 (32.6年/121坪) |
| 比良駅 | - | 11.5万/坪 (39.8年/108坪) | 16.5万/坪 (48.8年/60.5坪) |
| 志賀駅 | 139万/坪 (34.8年/80.2坪) | 50.9万/坪 (15.4年/170坪) | 16.4万/坪 (43.2年/82.3坪) |
| 蓬莱駅 | 61.7万/坪 (7.0年/90.8坪) | - | 30.0万/坪 (36.6年/172坪) |
| 和邇駅 | 56.6万/坪 (34.4年/53.7坪) | 31.7万/坪 (33.0年/114坪) | 34.9万/坪 (35.3年/66.5坪) |
| 小野駅 | 49.3万/坪 (30.8年/62.4坪) | 50.5万/坪 (30.9年/64.9坪) | 40.5万/坪 (37.2年/78.3坪) |
| 堅田駅 | 58.2万/坪 (28.8年/49.4坪) | 63.8万/坪 (18.5年/64.1坪) | 111万/坪 (24.6年/66.1坪) |
| おごと温泉駅 | 64.9万/坪 (24.5年/64.5坪) | 59.0万/坪 (27.2年/79.1坪) | 57.7万/坪 (29.5年/85.8坪) |
| 比叡山坂本駅 | 57.0万/坪 (25.0年/62.5坪) | 69.6万/坪 (25.4年/61.4坪) | 62.1万/坪 (23.4年/50.5坪) |
| 唐崎駅 | 81.0万/坪 (17.6年/36.1坪) | 77.4万/坪 (16.0年/64.2坪) | 66.6万/坪 (24.1年/44.6坪) |
| 大津京駅 | 70.4万/坪 (27.6年/44.4坪) | 76.5万/坪 (23.6年/70.0坪) | 81.2万/坪 (29.7年/61.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
志賀駅 139.3 万/坪(昨年同期比 +173.4 ％)
志賀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 139万円/坪(42.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +173.4％( +88.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.8年(昨年 15.4年から +125.4 ％増)。平均土地面積は 80.2 坪 (昨年 170.4 坪から -53.0 ％減)。平均建物面積は 8.3 坪 (昨年 74.1 坪から -88.8 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 15.4 年 → 2025年 34.8 年、+125.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 11.7 分 → 2025年 15.5 分、+32.9 ％と大きく増加)
和邇駅 56.6 万/坪(昨年同期比 +78.4 ％)
和邇駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.6万円/坪(17.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +78.4％( +24.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2024年)に比べて -23.1％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.4年(昨年 33.0年から +4.4 ％増)。平均土地面積は 53.7 坪 (昨年 114.0 坪から -52.9 ％減)。平均建物面積は 28.0 坪 (昨年 35.2 坪から -20.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 32.0 分 → 2025年 11.7 分、-63.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 41.7 ％ → 2025年 40.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 41.7 ％ → 2025年 50.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 16.7 ％ → 2025年 10.0 ％)
北小松駅 3.5 万/坪(昨年同期比 -85.2 ％)
北小松駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.5万円/坪(1.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -85.2％( -20.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 54.0年(昨年 43.8年から +23.4 ％増)。平均土地面積は 52.9 坪 (昨年 80.9 坪から -34.6 ％減)。平均建物面積は 22.7 坪 (昨年 15.9 坪から +42.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 19.2 分 → 2025年 2.0 分、-89.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 43.8 年 → 2025年 54.0 年、+23.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 ％ → 2025年 100.0 ％)
マキノ駅 9.4 万/坪(昨年同期比 -70.3 ％)
マキノ駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.4万円/坪(2.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -70.3％( -22.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.0年(昨年 29.4年から -21.7 ％減)。平均土地面積は 125.5 坪 (昨年 125.5 坪から +0.0 ％減)。平均建物面積は 62.8 坪 (昨年 34.4 坪から +82.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 29.4 年 → 2025年 23.0 年、-21.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 19.0 分 → 2025年 33.5 分、+76.3 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示