【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期のJR紀勢本線 (亀山駅～鵜殿駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 43.8万円/坪(13.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +10.0％( +4.0万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 63 件(１年前(2024年)に比べて -32.3％( -30件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.2年(昨年 28.9年から +8.2 ％増)。平均土地面積は 115.9 坪 (昨年 88.3 坪から +31.2 ％増)。平均建物面積は 65.5 坪 (昨年 42.4 坪から +54.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。高茶屋駅、鵜殿駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは相賀駅で昨年に比べ +900.0 ％、坪単価は 16.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(相賀駅、紀伊長島駅)は +722.9 ％(坪単価 +18.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(栃原駅、神志山駅)は -71.6 ％(坪単価 -13.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.4 ％ → 2025年 8.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 32.1 ％ → 2025年 39.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 17.3 ％ → 2025年 14.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった阿漕駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 148万円/坪(44.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +186.0％( +96.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -42.9％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった栃原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.3万円/坪(0.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -80.7％( -9.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR紀勢本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 亀山駅 | - | 50.8万/坪 (23.2年/137坪) | 22.1万/坪 (34.6年/94.3坪) |
| 下庄駅 | 10.7万/坪 (50.0年/66.6坪) | - | - |
| 一身田駅 | 45.4万/坪 (20.0年/59.7坪) | 63.5万/坪 (18.8年/79.9坪) | 64.5万/坪 (23.3年/82.6坪) |
| 津駅 | 71.0万/坪 (24.9年/91.2坪) | 76.9万/坪 (21.8年/105坪) | 55.9万/坪 (36.8年/110坪) |
| 阿漕駅 | 148万/坪 (14.0年/148坪) | 51.7万/坪 (19.5年/64.2坪) | 31.5万/坪 (35.8年/92.9坪) |
| 高茶屋駅 | 49.8万/坪 (32.5年/129坪) | 24.9万/坪 (35.5年/64.5坪) | 27.6万/坪 (37.6年/99.2坪) |
| 六軒駅 | 30.1万/坪 (24.5年/141坪) | - | 18.8万/坪 (32.5年/126坪) |
| 松阪駅 | 44.3万/坪 (32.2年/97.0坪) | 41.3万/坪 (28.1年/74.5坪) | 51.2万/坪 (26.9年/85.2坪) |
| 徳和駅 | 45.2万/坪 (22.2年/101坪) | 43.0万/坪 (37.0年/51.4坪) | 29.1万/坪 (31.0年/59.3坪) |
| 多気駅 | - | 124万/坪 (1.0年/66.6坪) | - |
| 相可駅 | 31.3万/坪 (27.7年/305坪) | 12.9万/坪 (27.0年/81.7坪) | - |
| 佐奈駅 | - | - | - |
| 栃原駅 | 2.3万/坪 (52.0年/424坪) | 11.9万/坪 (24.0年/193坪) | - |
| 川添駅 | 1.7万/坪 (34.0年/133坪) | - | - |
| 三瀬谷駅 | - | 3.8万/坪 (63.0年/34.8坪) | 0.8万/坪 (62.0年/148坪) |
| 滝原駅 | - | 12.4万/坪 (46.0年/363坪) | - |
| 阿曽駅 | - | 7.2万/坪 (38.0年/142坪) | - |
| 伊勢柏崎駅 | - | - | - |
| 大内山駅 | - | - | - |
| 梅ケ谷駅 | - | - | - |
| 紀伊長島駅 | 25.3万/坪 (31.0年/109坪) | 3.9万/坪 (36.0年/144坪) | 24.7万/坪 (42.6年/88.4坪) |
| 三野瀬駅 | - | - | - |
| 船津駅 | - | - | 2.0万/坪 (54.0年/180坪) |
| 相賀駅 | 16.5万/坪 (41.0年/98.3坪) | 1.7万/坪 (55.0年/60.5坪) | 9.6万/坪 (47.0年/41.6坪) |
| 尾鷲駅 | 2.8万/坪 (0年/22.7坪) | 7.0万/坪 (44.5年/41.3坪) | 9.9万/坪 (50.0年/206坪) |
| 大曽根浦駅 | - | - | - |
| 九鬼駅 | - | 2.9万/坪 (0年/37.8坪) | - |
| 三木里駅 | 2.8万/坪 (42.0年/60.5坪) | - | 9.6万/坪 (58.0年/333坪) |
| 賀田駅 | - | - | - |
| 二木島駅 | - | - | 1.2万/坪 (0年/66.6坪) |
| 新鹿駅 | 0.04万/坪 (0年/39.3坪) | - | - |
| 波田須駅 | - | - | - |
| 大泊駅 | 10.1万/坪 (27.0年/160坪) | - | - |
| 熊野市駅 | 15.0万/坪 (55.0年/93.8坪) | 23.0万/坪 (0年/99.8坪) | - |
| 有井駅 | - | 102万/坪 (2.0年/70.3坪) | 15.6万/坪 (38.0年/59.0坪) |
| 神志山駅 | 9.9万/坪 (31.0年/48.4坪) | 26.4万/坪 (56.0年/81.7坪) | - |
| 紀伊市木駅 | 2.6万/坪 (52.4年/128坪) | - | - |
| 阿田和駅 | - | - | - |
| 紀伊井田駅 | - | - | - |
| 鵜殿駅 | 19.3万/坪 (47.5年/49.9坪) | 10.8万/坪 (40.4年/87.7坪) | 20.1万/坪 (46.0年/103坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
相賀駅 16.5 万/坪(昨年同期比 +900.0 ％)
相賀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.5万円/坪(5.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +900.0％( +14.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 41.0年(昨年 55.0年から -25.5 ％減)。平均土地面積は 98.3 坪 (昨年 60.5 坪から +62.5 ％増)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 30.3 坪から +10.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 55.0 年 → 2025年 41.0 年、-25.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 120.0 分 → 2025年 6.5 分、-94.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
紀伊長島駅 25.3 万/坪(昨年同期比 +545.9 ％)
紀伊長島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.3万円/坪(7.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +545.9％( +21.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.0年(昨年 36.0年から -13.9 ％減)。平均土地面積は 108.9 坪 (昨年 144.2 坪から -24.5 ％減)。平均建物面積は 90.8 坪 (昨年 31.8 坪から +185.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 36.0 年 → 2025年 31.0 年、-13.9 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 32.0 分 → 2025年 5.0 分、-84.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
栃原駅 2.3 万/坪(昨年同期比 -80.7 ％)
栃原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.3万円/坪(0.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -80.7％( -9.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 52.0年(昨年 24.0年から +116.7 ％増)。平均土地面積は 423.5 坪 (昨年 192.6 坪から +119.9 ％増)。平均建物面積は 393.3 坪 (昨年 37.1 坪から +961.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 42.7 分 → 2025年 23.0 分、-46.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 24.0 年 → 2025年 52.0 年、+116.7 ％と大きく増加)
神志山駅 9.9 万/坪(昨年同期比 -62.5 ％)
神志山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.9万円/坪(3.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -62.5％( -16.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 31.0年(昨年 56.0年から -44.6 ％減)。平均土地面積は 48.4 坪 (昨年 81.7 坪から -40.7 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 15.1 坪から +100.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 56.0 年 → 2025年 31.0 年、-44.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 11.0 分 → 2025年 16.0 分、+45.5 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示