【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期の名古屋市東山線 (高畑駅～藤が丘駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 121万円/坪(36.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -1.8％( -2.2万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 551 件(１年前(2023年)に比べて -15.0％( -97件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 17.9年から -5.0 ％減)。平均土地面積は 54.9 坪 (昨年 55.0 坪から -0.3 ％減)。平均建物面積は 63.1 坪 (昨年 58.2 坪から +8.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が小幅増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 13 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。栄駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新栄町駅で昨年に比べ +107.4 ％、坪単価は 255 万円/坪となった。
上位 2 駅(新栄町駅、栄駅)は +67.2 ％(坪単価 +98.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(千種駅、伏見駅)は -65.5 ％(坪単価 -428.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 26.8 ％ → 2024年 25.1 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 14.8 ％ → 2024年 13.1 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 12.3 ％ → 2024年 10.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.9 ％ → 2024年 35.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった栄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 309万円/坪(93.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +27.1％( +65.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて +60.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった岩塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.4万円/坪(27.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -2.9％( -2.7万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 40 件(１年前(2023年)に比べて -4.8％( -2件/坪)と小幅に減少しています。)。
| 名古屋市東山線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 高畑駅 | 94.9万/坪 (13.2年/44.2坪) | 97.2万/坪 (16.7年/58.3坪) | 95.6万/坪 (18.1年/44.4坪) |
| 八田駅 | 90.9万/坪 (20.8年/47.1坪) | 99.0万/坪 (12.3年/42.3坪) | 102万/坪 (13.0年/48.3坪) |
| 岩塚駅 | 89.4万/坪 (16.8年/56.9坪) | 92.1万/坪 (19.3年/46.9坪) | 107万/坪 (11.4年/46.1坪) |
| 中村公園駅 | 95.9万/坪 (9.5年/42.4坪) | 89.4万/坪 (15.2年/49.8坪) | 91.8万/坪 (9.6年/41.5坪) |
| 中村日赤駅 | 99.3万/坪 (19.2年/49.8坪) | 97.1万/坪 (20.9年/30.6坪) | 125万/坪 (5.3年/34.1坪) |
| 本陣駅 | 117万/坪 (9.2年/46.1坪) | 101万/坪 (18.2年/49.2坪) | 104万/坪 (22.4年/48.8坪) |
| 亀島駅 | 90.9万/坪 (25.0年/23.4坪) | 153万/坪 (14.3年/48.6坪) | 539万/坪 (32.8年/76.8坪) |
| 名古屋駅 | 237万/坪 (21.2年/55.9坪) | 206万/坪 (32.7年/51.2坪) | 276万/坪 (38.4年/44.6坪) |
| 伏見駅 | 197万/坪 (38.4年/79.7坪) | 383万/坪 (43.1年/53.3坪) | 359万/坪 (36.9年/106坪) |
| 栄駅 | 309万/坪 (31.1年/60.5坪) | 243万/坪 (32.3年/78.0坪) | 1,198万/坪 (42.8年/130坪) |
| 新栄町駅 | 255万/坪 (23.1年/40.5坪) | 123万/坪 (27.6年/52.3坪) | 154万/坪 (9.5年/54.5坪) |
| 千種駅 | 143万/坪 (19.6年/20.6坪) | 815万/坪 (35.3年/103坪) | 91.7万/坪 (24.5年/48.2坪) |
| 今池駅 | 101万/坪 (29.4年/55.3坪) | 110万/坪 (23.3年/46.8坪) | 127万/坪 (19.0年/51.8坪) |
| 池下駅 | 124万/坪 (24.5年/44.4坪) | 171万/坪 (17.4年/49.9坪) | 137万/坪 (23.2年/51.8坪) |
| 覚王山駅 | 155万/坪 (19.9年/48.8坪) | 209万/坪 (15.4年/45.8坪) | 164万/坪 (22.6年/58.4坪) |
| 本山駅 | 156万/坪 (19.5年/92.0坪) | 137万/坪 (26.3年/57.8坪) | 196万/坪 (13.4年/74.5坪) |
| 東山公園駅 | 146万/坪 (28.7年/54.3坪) | 193万/坪 (25.1年/102坪) | 125万/坪 (23.7年/69.8坪) |
| 星ケ丘駅 | 115万/坪 (18.2年/71.1坪) | 112万/坪 (16.7年/54.6坪) | 119万/坪 (14.0年/66.5坪) |
| 一社駅 | 119万/坪 (20.9年/77.7坪) | 140万/坪 (17.6年/57.0坪) | 161万/坪 (16.2年/62.8坪) |
| 上社駅 | 123万/坪 (14.6年/52.9坪) | 129万/坪 (12.4年/50.0坪) | 132万/坪 (12.3年/54.6坪) |
| 本郷駅 | 143万/坪 (12.6年/52.0坪) | 133万/坪 (15.2年/66.9坪) | 123万/坪 (14.4年/84.1坪) |
| 藤が丘駅 | 112万/坪 (17.6年/55.8坪) | 112万/坪 (19.9年/67.7坪) | 105万/坪 (18.2年/65.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新栄町駅 254.8 万/坪(昨年同期比 +107.4 ％)
新栄町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 255万円/坪(77.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +107.4％( +132.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -60.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.1年(昨年 27.6年から -16.2 ％減)。平均土地面積は 40.5 坪 (昨年 52.3 坪から -22.7 ％減)。平均建物面積は 88.9 坪 (昨年 112.8 坪から -21.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 27.6 年 → 2024年 23.1 年、-16.2 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 7.5 分 → 2024年 5.0 分、-33.3 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 25.0 ％)
栄駅 309.2 万/坪(昨年同期比 +27.1 ％)
栄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 309万円/坪(93.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +27.1％( +65.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて +60.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.1年(昨年 32.3年から -3.9 ％減)。平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 78.0 坪から -22.5 ％減)。平均建物面積は 150.8 坪 (昨年 285.6 坪から -47.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 37.5 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 ％ → 2024年 42.9 ％)
千種駅 143.0 万/坪(昨年同期比 -82.4 ％)
千種駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 143万円/坪(43.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -82.4％( -671.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.6年(昨年 35.3年から -44.6 ％減)。平均土地面積は 20.6 坪 (昨年 103.4 坪から -80.1 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 119.5 坪から -72.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 35.3 年 → 2024年 19.6 年、-44.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 16.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 4.3 分 → 2024年 7.0 分、+61.5 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 33.3 ％)
伏見駅 196.7 万/坪(昨年同期比 -48.6 ％)
伏見駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 197万円/坪(59.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -48.6％( -185.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -62.5％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.4年(昨年 43.1年から -10.8 ％減)。平均土地面積は 79.7 坪 (昨年 53.3 坪から +49.4 ％増)。平均建物面積は 282.3 坪 (昨年 133.5 坪から +111.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 43.1 年 → 2024年 38.4 年、-10.8 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 66.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示