【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期の名古屋市名港線 (名古屋港駅～金山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 88.4万円/坪(26.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -2.1％( -1.9万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 34 件(１年前(2024年)に比べて -8.1％( -3件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 18.6年(昨年 17.4年から +7.3 ％増)。平均土地面積は 53.7 坪 (昨年 46.2 坪から +16.4 ％増)。平均建物面積は 61.1 坪 (昨年 64.9 坪から -5.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。金山駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは金山駅で昨年に比べ +38.0 ％、坪単価は 218 万円/坪となった。
上位 2 駅(金山駅、六番町駅)は +26.9 ％(坪単価 +37.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(名古屋港駅、築地口駅)は -56.2 ％(坪単価 -25.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.8 ％ → 2025年 5.9 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 9.2 分 → 2025年 11.7 分、+26.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 19.4 ％ → 2025年 9.4 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 8.3 ％ → 2025年 3.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった金山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 218万円/坪(65.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +38.0％( +60.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった名古屋港駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.0万円/坪(0.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -92.6％( -37.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| 名古屋市名港線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 名古屋港駅 | 3.0万/坪 (64.3年/25.7坪) | 40.8万/坪 (23.3年/60.5坪) | 68.1万/坪 (31.3年/333坪) |
| 築地口駅 | 55.7万/坪 (16.8年/28.7坪) | 69.4万/坪 (10.3年/39.3坪) | 47.9万/坪 (27.8年/32.5坪) |
| 港区役所駅 | - | 123万/坪 (12.6年/49.9坪) | 124万/坪 (0.25年/45.4坪) |
| 東海通駅 | 106万/坪 (9.3年/42.9坪) | 95.7万/坪 (13.0年/38.9坪) | 82.2万/坪 (23.3年/49.9坪) |
| 六番町駅 | 113万/坪 (12.2年/26.4坪) | 97.4万/坪 (15.8年/32.9坪) | 110万/坪 (7.4年/30.5坪) |
| 日比野駅 | 65.0万/坪 (25.3年/84.4坪) | 68.0万/坪 (20.1年/51.0坪) | 66.9万/坪 (23.4年/43.2坪) |
| 金山駅 | 218万/坪 (4.3年/13.6坪) | 158万/坪 (26.6年/61.5坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
金山駅 217.8 万/坪(昨年同期比 +38.0 ％)
金山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 218万円/坪(65.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +38.0％( +60.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 4.3年(昨年 26.6年から -84.0 ％減)。平均土地面積は 13.6 坪 (昨年 61.5 坪から -77.9 ％減)。平均建物面積は 25.7 坪 (昨年 267.2 坪から -90.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 26.6 年 → 2025年 4.3 年、-84.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 5.0 分 → 2025年 10.0 分、+100.0 ％と大きく増加)
六番町駅 112.7 万/坪(昨年同期比 +15.8 ％)
六番町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 113万円/坪(34.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +15.8％( +15.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 10 件(１年前(2024年)に比べて +150.0％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.2年(昨年 15.8年から -22.9 ％減)。平均土地面積は 26.4 坪 (昨年 32.9 坪から -19.8 ％減)。平均建物面積は 58.7 坪 (昨年 34.0 坪から +72.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 15.8 年 → 2025年 12.2 年、-22.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 10.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.5 分 → 2025年 10.8 分、+27.1 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 40.0 ％)
名古屋港駅 3.0 万/坪(昨年同期比 -92.6 ％)
名古屋港駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.0万円/坪(0.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -92.6％( -37.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 64.3年(昨年 23.3年から +176.3 ％増)。平均土地面積は 25.7 坪 (昨年 60.5 坪から -57.5 ％減)。平均建物面積は 16.6 坪 (昨年 51.4 坪から -67.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 5.0 分 → 2025年 4.0 分、-20.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 23.3 年 → 2025年 64.3 年、+176.3 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
築地口駅 55.7 万/坪(昨年同期比 -19.7 ％)
築地口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.7万円/坪(16.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -19.7％( -13.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.8年(昨年 10.3年から +63.4 ％増)。平均土地面積は 28.7 坪 (昨年 39.3 坪から -26.9 ％減)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 30.3 坪から +40.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 10.3 年 → 2025年 16.8 年、+63.4 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示