【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の名古屋市名港線 (名古屋港駅~金山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.9万円/坪(27.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +9.4%( +7.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 41 件(1年前(2024年)に比べて +41.4%( +12件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.7年(昨年 18.5年から +0.9 %増)。平均土地面積は 44.3 坪 (昨年 58.3 坪から -24.0 %減)。平均建物面積は 40.2 坪 (昨年 46.3 坪から -13.1 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。東海通駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは築地口駅で昨年に比べ +491.4 %、坪単価は 86.9 万円/坪となった。
上位 1 駅(築地口駅)は +491.4 %(坪単価 +72.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(日比野駅)は -8.7 %(坪単価 -6.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 39.3 % → 2025年 41.5 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 21.4 % → 2025年 10.5 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.6 % → 2025年 2.6 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった東海通駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 115万円/坪(34.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +39.7%( +32.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2024年)に比べて +20.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった日比野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.6万円/坪(21.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -8.7%( -6.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 10 件(1年前(2024年)に比べて -33.3%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 名古屋市名港線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 名古屋港駅 | 48.2万/坪 (40.0年/41.3坪) | - | - |
| 築地口駅 | 86.9万/坪 (10.0年/51.8坪) | 14.7万/坪 (54.0年/10.6坪) | 48.6万/坪 (37.0年/23.7坪) |
| 港区役所駅 | 57.9万/坪 (45.0年/103坪) | - | - |
| 東海通駅 | 115万/坪 (4.0年/39.3坪) | 82.6万/坪 (19.6年/35.4坪) | 108万/坪 (3.8年/41.3坪) |
| 六番町駅 | 103万/坪 (18.5年/37.1坪) | 98.9万/坪 (12.0年/38.8坪) | 112万/坪 (7.8年/35.8坪) |
| 日比野駅 | 71.6万/坪 (22.0年/51.3坪) | 78.4万/坪 (18.9年/79.3坪) | 83.1万/坪 (9.6年/38.8坪) |
| 金山駅 | 115万/坪 (19.5年/39.3坪) | 104万/坪 (14.5年/40.8坪) | 130万/坪 (16.0年/46.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
築地口駅 86.9 万/坪(昨年同期比 +491.4 %)
築地口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.9万円/坪(26.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +491.4%( +72.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2024年)に比べて +300.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 10.0年(昨年 54.0年から -81.5 %減)。平均土地面積は 51.8 坪 (昨年 10.6 坪から +389.3 %増)。平均建物面積は 48.4 坪 (昨年 27.2 坪から +77.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 54.0 年 → 2025年 10.0 年、-81.5 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 2.0 分 → 2025年 12.8 分、+537.5 %と大きく増加)
日比野駅 71.6 万/坪(昨年同期比 -8.7 %)
日比野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.6万円/坪(21.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -8.7%( -6.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 10 件(1年前(2024年)に比べて -33.3%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.0年(昨年 18.9年から +16.2 %増)。平均土地面積は 51.3 坪 (昨年 79.3 坪から -35.3 %減)。平均建物面積は 35.8 坪 (昨年 45.4 坪から -21.0 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 28.6 % → 2025年 20.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 18.9 年 → 2025年 22.0 年、+16.2 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 13.7 分 → 2025年 17.7 分、+28.9 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 % → 2025年 40.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 35.7 % → 2025年 30.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示