【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期の近鉄名古屋線 (米野駅～近鉄弥富駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.5万円/坪(25.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -11.0％( -10.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 51 件(１年前(2023年)に比べて +41.7％( +15件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.7年(昨年 14.2年から +11.1 ％増)。平均土地面積は 54.2 坪 (昨年 66.3 坪から -18.2 ％減)。平均建物面積は 40.3 坪 (昨年 47.4 坪から -15.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。烏森駅は、昨年から 5 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは米野駅で昨年に比べ +219.2 ％、坪単価は 120 万円/坪となった。
上位 2 駅(米野駅、烏森駅)は +114.5 ％(坪単価 +46.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(近鉄弥富駅、近鉄蟹江駅)は -26.7 ％(坪単価 -23.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 17.6 ％ → 2024年 17.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 14.2 年 → 2024年 15.7 年、+11.1 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.8 ％ → 2024年 12.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 44.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった富吉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 157万円/坪(47.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -9.7％( -16.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった佐古木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.9万円/坪(7.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -9.5％( -2.7万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 近鉄名古屋線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 米野駅 | 120万/坪 (16.1年/28.7坪) | 37.5万/坪 (62.8年/28.7坪) | 77.8万/坪 (26.8年/84.7坪) |
| 黄金駅 | 134万/坪 (0.8年/36.3坪) | 129万/坪 (11.1年/103坪) | 104万/坪 (14.4年/41.8坪) |
| 烏森駅 | 124万/坪 (8.8年/63.5坪) | 113万/坪 (49.8年/51.4坪) | 45.5万/坪 (47.8年/22.7坪) |
| 近鉄八田駅 | - | - | 124万/坪 (0.8年/28.7坪) |
| 伏屋駅 | 74.6万/坪 (13.3年/68.1坪) | 77.5万/坪 (11.4年/66.7坪) | 80.4万/坪 (10.8年/44.9坪) |
| 戸田駅 | 83.4万/坪 (16.0年/38.0坪) | 96.9万/坪 (15.0年/40.5坪) | 96.1万/坪 (6.4年/37.8坪) |
| 近鉄蟹江駅 | 50.2万/坪 (51.8年/78.7坪) | 61.3万/坪 (8.8年/22.7坪) | 44.6万/坪 (31.0年/64.7坪) |
| 富吉駅 | 157万/坪 (8.1年/95.8坪) | 173万/坪 (4.3年/115坪) | 115万/坪 (0.8年/51.4坪) |
| 佐古木駅 | 25.9万/坪 (44.1年/65.0坪) | 28.7万/坪 (44.8年/52.2坪) | 58.1万/坪 (16.8年/41.6坪) |
| 近鉄弥富駅 | 64.6万/坪 (12.3年/44.2坪) | 99.6万/坪 (0.25年/49.9坪) | 68.7万/坪 (22.5年/39.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
米野駅 119.6 万/坪(昨年同期比 +219.2 ％)
米野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 120万円/坪(36.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +219.2％( +82.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.1年(昨年 62.8年から -74.4 ％減)。平均土地面積は 28.7 坪 (昨年 28.7 坪から +0.0 ％減)。平均建物面積は 35.8 坪 (昨年 22.7 坪から +57.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 62.8 年 → 2024年 16.1 年、-74.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 2.0 分 → 2024年 7.7 分、+283.3 ％と大きく増加)
烏森駅 124.0 万/坪(昨年同期比 +9.8 ％)
烏森駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 124万円/坪(37.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +9.8％( +11.0万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 8.8年(昨年 49.8年から -82.4 ％減)。平均土地面積は 63.5 坪 (昨年 51.4 坪から +23.5 ％増)。平均建物面積は 48.4 坪 (昨年 36.3 坪から +33.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 49.8 年 → 2024年 8.8 年、-82.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 4.0 分 → 2024年 10.0 分、+150.0 ％と大きく増加)
近鉄弥富駅 64.6 万/坪(昨年同期比 -35.2 ％)
近鉄弥富駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 64.6万円/坪(19.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -35.2％( -35.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2023年)に比べて +233.3％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.3年(昨年 0.3年から +4786.7 ％増)。平均土地面積は 44.2 坪 (昨年 49.9 坪から -11.5 ％減)。平均建物面積は 33.0 坪 (昨年 36.3 坪から -9.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 66.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 0.3 年 → 2024年 12.3 年、+4786.7 ％と大きく増加)
近鉄蟹江駅 50.2 万/坪(昨年同期比 -18.1 ％)
近鉄蟹江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.2万円/坪(15.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -18.1％( -11.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 51.8年(昨年 8.8年から +491.3 ％増)。平均土地面積は 78.7 坪 (昨年 22.7 坪から +246.7 ％増)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 25.7 坪から +70.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 13.5 分 → 2024年 5.0 分、-63.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 8.8 年 → 2024年 51.8 年、+491.3 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示