【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期のしなの鉄道線 (軽井沢駅～篠ノ井駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.9万円/坪(24.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +4.0％( +3.1万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 64 件(１年前(2023年)に比べて -51.5％( -68件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.4年(昨年 29.4年から +6.6 ％増)。平均土地面積は 149.0 坪 (昨年 150.9 坪から -1.2 ％減)。平均建物面積は 53.5 坪 (昨年 42.0 坪から +27.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。軽井沢駅、御代田駅、戸倉駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは大屋駅で昨年に比べ +168.5 ％、坪単価は 37.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(大屋駅、御代田駅)は +127.8 ％(坪単価 +29.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(信濃国分寺駅、上田駅)は -75.3 ％(坪単価 -49.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.1 ％ → 2024年 31.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 32.2 ％ → 2024年 36.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 19.5 ％ → 2024年 10.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった軽井沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 224万円/坪(67.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +54.0％( +78.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて -18.2％( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった滋野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.4万円/坪(2.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -73.6％( -20.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| しなの鉄道線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 軽井沢駅 | 224万/坪 (33.2年/133坪) | 146万/坪 (32.9年/205坪) | 127万/坪 (39.0年/194坪) |
| 中軽井沢駅 | 126万/坪 (27.9年/195坪) | 202万/坪 (24.8年/227坪) | 151万/坪 (27.5年/250坪) |
| 信濃追分駅 | 119万/坪 (31.2年/240坪) | 101万/坪 (31.5年/222坪) | 59.8万/坪 (36.4年/311坪) |
| 御代田駅 | 76.1万/坪 (24.8年/275坪) | 40.6万/坪 (34.0年/140坪) | 130万/坪 (21.0年/106坪) |
| 平原駅 | - | - | - |
| 小諸駅 | 21.3万/坪 (39.8年/91.4坪) | 40.2万/坪 (34.2年/179坪) | 34.4万/坪 (33.8年/123坪) |
| 滋野駅 | 7.4万/坪 (43.8年/68.1坪) | 28.0万/坪 (31.8年/138坪) | 40.1万/坪 (23.8年/194坪) |
| 田中駅 | 23.8万/坪 (56.8年/87.7坪) | 21.6万/坪 (32.8年/84.7坪) | 39.7万/坪 (35.8年/142坪) |
| 大屋駅 | 37.6万/坪 (20.0年/135坪) | 14.0万/坪 (41.6年/204坪) | 45.9万/坪 (28.0年/122坪) |
| 信濃国分寺駅 | 23.4万/坪 (52.8年/57.5坪) | 95.4万/坪 (13.6年/80.2坪) | 94.8万/坪 (-0.25年/66.6坪) |
| 上田駅 | 9.0万/坪 (51.3年/234坪) | 36.1万/坪 (30.9年/98.8坪) | 31.5万/坪 (37.7年/194坪) |
| 西上田駅 | - | 20.1万/坪 (43.8年/106坪) | - |
| テクノさかき駅 | 21.2万/坪 (34.8年/75.6坪) | 17.8万/坪 (44.0年/97.3坪) | 21.6万/坪 (32.8年/575坪) |
| 坂城駅 | 8.6万/坪 (47.3年/88.7坪) | 12.6万/坪 (40.8年/140坪) | - |
| 戸倉駅 | 42.3万/坪 (20.8年/126坪) | 26.9万/坪 (29.0年/89.8坪) | 13.6万/坪 (40.8年/97.7坪) |
| 千曲駅 | 46.4万/坪 (27.1年/178坪) | 71.4万/坪 (11.8年/90.8坪) | 104万/坪 (11.3年/136坪) |
| 屋代駅 | 47.6万/坪 (28.8年/84.7坪) | 51.2万/坪 (11.2年/73.8坪) | 106万/坪 (12.3年/72.6坪) |
| 屋代高校前駅 | - | 26.4万/坪 (55.8年/194坪) | 21.4万/坪 (45.8年/110坪) |
| 篠ノ井駅 | 59.9万/坪 (25.1年/121坪) | 67.7万/坪 (18.1年/89.7坪) | 60.4万/坪 (25.9年/75.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
大屋駅 37.6 万/坪(昨年同期比 +168.5 ％)
大屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.6万円/坪(11.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +168.5％( +23.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -63.6％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.0年(昨年 41.6年から -51.8 ％減)。平均土地面積は 135.4 坪 (昨年 203.5 坪から -33.5 ％減)。平均建物面積は 48.4 坪 (昨年 34.8 坪から +39.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 41.6 年 → 2024年 20.0 年、-51.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 84.0 分 → 2024年 71.5 分、-14.9 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 55.6 ％ → 2024年 25.0 ％)
御代田駅 76.1 万/坪(昨年同期比 +87.2 ％)
御代田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.1万円/坪(23.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +87.2％( +35.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.8年(昨年 34.0年から -27.1 ％減)。平均土地面積は 275.3 坪 (昨年 140.4 坪から +96.1 ％増)。平均建物面積は 62.9 坪 (昨年 43.7 坪から +43.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 34.0 年 → 2024年 24.8 年、-27.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.0 ％ → 2024年 25.0 ％)
信濃国分寺駅 23.4 万/坪(昨年同期比 -75.4 ％)
信濃国分寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.4万円/坪(7.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -75.4％( -71.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -83.3％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 52.8年(昨年 13.6年から +289.3 ％増)。平均土地面積は 57.5 坪 (昨年 80.2 坪から -28.3 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 37.1 坪から -10.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 28.7 分 → 2024年 23.0 分、-19.8 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 13.6 年 → 2024年 52.8 年、+289.3 ％と大きく増加)
上田駅 9.0 万/坪(昨年同期比 -75.1 ％)
上田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.0万円/坪(2.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -75.1％( -27.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -84.6％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 51.3年(昨年 30.9年から +65.8 ％増)。平均土地面積は 234.4 坪 (昨年 98.8 坪から +137.3 ％増)。平均建物面積は 78.7 坪 (昨年 70.5 坪から +11.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 39.2 分 → 2024年 24.0 分、-38.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 30.9 年 → 2024年 51.3 年、+65.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示