【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期の北しなの線 (長野駅~黒姫駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.7万円/坪(16.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -11.4%( -7.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 25 件(1年前(2024年)に比べて -44.4%( -20件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 28.7年から -4.9 %減)。平均土地面積は 101.8 坪 (昨年 100.8 坪から +1.0 %増)。平均建物面積は 40.5 坪 (昨年 43.4 坪から -6.8 %減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。北長野駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは北長野駅で昨年に比べ +34.8 %、坪単価は 107 万円/坪となった。
上位 1 駅(北長野駅)は +34.8 %(坪単価 +27.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(黒姫駅)は -40.5 %(坪単価 -9.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 39.5 % → 2025年 17.4 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.3 % → 2025年 21.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 27.9 % → 2025年 39.1 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 4.7 % → 2025年 4.3 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった北長野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +34.8%( +27.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2024年)に比べて -25.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった黒姫駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 14.6万円/坪(4.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -40.5%( -9.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
| 北しなの線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 長野駅 | 63.2万/坪 (25.5年/71.6坪) | 70.4万/坪 (27.6年/89.5坪) | 60.2万/坪 (27.0年/139坪) |
| 北長野駅 | 107万/坪 (1.3年/59.5坪) | 79.6万/坪 (28.0年/58.2坪) | 89.6万/坪 (20.3年/61.7坪) |
| 三才駅 | 50.1万/坪 (31.3年/69.1坪) | 52.9万/坪 (23.0年/63.3坪) | 34.5万/坪 (50.3年/121坪) |
| 豊野駅 | - | 101万/坪 (0.25年/106坪) | 22.0万/坪 (62.3年/60.5坪) |
| 牟礼駅 | 20.6万/坪 (38.8年/112坪) | 31.7万/坪 (25.8年/182坪) | 16.6万/坪 (32.3年/219坪) |
| 古間駅 | - | 43.6万/坪 (64.3年/63.5坪) | - |
| 黒姫駅 | 14.6万/坪 (36.8年/251坪) | 24.5万/坪 (40.6年/263坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
北長野駅 107.2 万/坪(昨年同期比 +34.8 %)
北長野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +34.8%( +27.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2024年)に比べて -25.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.3年(昨年 28.0年から -95.5 %減)。平均土地面積は 59.5 坪 (昨年 58.2 坪から +2.2 %増)。平均建物面積は 32.8 坪 (昨年 26.1 坪から +25.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 28.0 年 → 2025年 1.3 年、-95.5 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 % → 2025年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 16.2 分 → 2025年 22.3 分、+37.4 %と大きく増加)
黒姫駅 14.6 万/坪(昨年同期比 -40.5 %)
黒姫駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 14.6万円/坪(4.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -40.5%( -9.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 36.8年(昨年 40.6年から -9.4 %減)。平均土地面積は 251.1 坪 (昨年 263.2 坪から -4.6 %減)。平均建物面積は 67.7 坪 (昨年 52.4 坪から +29.1 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 52.5 分 → 2025年 28.0 分、-46.7 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 % → 2025年 50.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 % → 2025年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示