【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期のJR中央本線 (信濃境駅～田立駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.5万円/坪(10.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -14.9％( -6.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 35 件(１年前(2024年)に比べて -87.2％( -238件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.3年(昨年 33.1年から +18.9 ％増)。平均土地面積は 101.1 坪 (昨年 136.8 坪から -26.1 ％減)。平均建物面積は 66.9 坪 (昨年 49.0 坪から +36.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。南木曽駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは上諏訪駅で昨年に比べ +136.5 ％、坪単価は 57.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(上諏訪駅、南木曽駅)は +116.2 ％(坪単価 +18.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(岡谷駅、塩尻駅)は -51.9 ％(坪単価 -31.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 42.4 分 → 2025年 35.6 分、-15.9 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.6 ％ → 2025年 8.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 37.8 ％ → 2025年 19.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 33.1 年 → 2025年 39.3 年、+18.9 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 39.4 ％ → 2025年 67.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 10.2 ％ → 2025年 3.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった上諏訪駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.5万円/坪(17.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +136.5％( +33.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -86.8％( -33件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南木曽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.8万円/坪(2.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +95.8％( +4.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| JR中央本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 信濃境駅 | - | 28.2万/坪 (44.2年/234坪) | 18.6万/坪 (47.3年/196坪) |
| 富士見駅 | 42.0万/坪 (21.5年/69.6坪) | 37.4万/坪 (27.5年/187坪) | 36.1万/坪 (20.5年/234坪) |
| すずらんの里駅 | - | 49.7万/坪 (30.4年/99.3坪) | 50.7万/坪 (28.0年/121坪) |
| 青柳駅 | - | 43.3万/坪 (32.8年/129坪) | 30.9万/坪 (37.9年/78.7坪) |
| 茅野駅 | 37.8万/坪 (35.0年/145坪) | 44.4万/坪 (30.9年/161坪) | 55.2万/坪 (29.0年/175坪) |
| 上諏訪駅 | 57.5万/坪 (39.8年/59.6坪) | 24.3万/坪 (38.8年/90.2坪) | 33.5万/坪 (33.6年/119坪) |
| 下諏訪駅 | 26.9万/坪 (51.5年/117坪) | 40.5万/坪 (36.6年/93.8坪) | 34.8万/坪 (34.6年/72.2坪) |
| 岡谷駅 | 22.0万/坪 (46.0年/59.0坪) | 47.8万/坪 (26.1年/109坪) | 33.6万/坪 (36.4年/118坪) |
| みどり湖駅 | - | 44.3万/坪 (30.3年/191坪) | 28.1万/坪 (34.4年/128坪) |
| 塩尻駅 | 38.3万/坪 (41.9年/91.0坪) | 76.3万/坪 (23.6年/102坪) | 68.4万/坪 (23.8年/88.5坪) |
| 洗馬駅 | - | 24.6万/坪 (23.6年/40.1坪) | 22.8万/坪 (35.2年/95.6坪) |
| 日出塩駅 | - | - | - |
| 贄川駅 | - | - | - |
| 木曽平沢駅 | - | - | 6.8万/坪 (52.0年/120坪) |
| 奈良井駅 | - | 9.5万/坪 (59.5年/61.3坪) | 6.6万/坪 (0年/18.2坪) |
| 藪原駅 | - | 4.0万/坪 (51.0年/107坪) | - |
| 宮ノ越駅 | - | 8.3万/坪 (41.8年/271坪) | - |
| 原野駅 | - | - | 16.1万/坪 (30.6年/109坪) |
| 木曽福島駅 | - | 17.1万/坪 (35.3年/240坪) | 18.9万/坪 (45.1年/147坪) |
| 上松駅 | 4.7万/坪 (41.0年/37.8坪) | - | 12.3万/坪 (63.4年/61.3坪) |
| 倉本駅 | - | - | - |
| 須原駅 | - | 2.5万/坪 (47.3年/231坪) | - |
| 大桑駅 | - | - | - |
| 野尻駅 | - | 12.6万/坪 (32.0年/101坪) | 5.1万/坪 (42.1年/250坪) |
| 十二兼駅 | - | 1.1万/坪 (48.3年/148坪) | - |
| 南木曽駅 | 8.8万/坪 (50.5年/109坪) | 4.5万/坪 (41.9年/201坪) | 4.5万/坪 (69.2年/74.6坪) |
| 田立駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
上諏訪駅 57.5 万/坪(昨年同期比 +136.5 ％)
上諏訪駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.5万円/坪(17.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +136.5％( +33.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -86.8％( -33件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.8年(昨年 38.8年から +2.5 ％増)。平均土地面積は 59.6 坪 (昨年 90.2 坪から -34.0 ％減)。平均建物面積は 32.7 坪 (昨年 71.5 坪から -54.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 27.3 分 → 2025年 19.4 分、-29.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 54.3 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 31.4 ％ → 2025年 50.0 ％)
南木曽駅 8.8 万/坪(昨年同期比 +95.8 ％)
南木曽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.8万円/坪(2.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +95.8％( +4.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 50.5年(昨年 41.9年から +20.6 ％増)。平均土地面積は 108.9 坪 (昨年 201.2 坪から -45.9 ％減)。平均建物面積は 38.6 坪 (昨年 37.1 坪から +4.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 68.0 分 → 2025年 17.0 分、-75.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 41.9 年 → 2025年 50.5 年、+20.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
岡谷駅 22.0 万/坪(昨年同期比 -53.9 ％)
岡谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.0万円/坪(6.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -53.9％( -25.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -96.2％( -25件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 46.0年(昨年 26.1年から +76.4 ％増)。平均土地面積は 59.0 坪 (昨年 109.3 坪から -46.0 ％減)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 64.2 坪から -36.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 26.3 分 → 2025年 21.0 分、-20.2 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 26.1 年 → 2025年 46.0 年、+76.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.4 ％ → 2025年 100.0 ％)
塩尻駅 38.3 万/坪(昨年同期比 -49.8 ％)
塩尻駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.3万円/坪(11.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -49.8％( -38.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -81.2％( -26件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.9年(昨年 23.6年から +77.2 ％増)。平均土地面積は 91.0 坪 (昨年 101.8 坪から -10.6 ％減)。平均建物面積は 40.1 坪 (昨年 49.2 坪から -18.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 25.2 分 → 2025年 20.8 分、-17.4 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 23.6 年 → 2025年 41.9 年、+77.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.8 ％ → 2025年 83.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示