
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期の相鉄・JR直通線 (新宿駅~西大井駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 478万円/坪(145万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +24.3%( +93.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 24 件(1年前(2023年)に比べて +41.2%( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.0年(昨年 24.3年から +11.3 %増)。平均土地面積は 54.5 坪 (昨年 35.1 坪から +55.5 %増)。平均建物面積は 81.2 坪 (昨年 68.3 坪から +18.9 %増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。恵比寿駅、大崎駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大崎駅で昨年に比べ +95.8 %、坪単価は 371 万円/坪となった。
上位 1 駅(大崎駅)は +95.8 %(坪単価 +181.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(新宿駅)は -33.7 %(坪単価 -177.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 29.4 % → 2024年 22.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 24.3 年 → 2024年 27.0 年、+11.3 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.4 % → 2024年 36.4 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 29.4 % → 2024年 9.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった渋谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 650万円/坪(197万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -6.5%( -45.0万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて +100.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった西大井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 276万円/坪(83.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +12.9%( +31.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -20.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
相鉄・JR直通線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
新宿駅 | 349万/坪 (34.8年/36.3坪) | 526万/坪 (27.5年/44.2坪) | 551万/坪 (42.8年/33.3坪) |
渋谷駅 | 650万/坪 (36.8年/39.7坪) | 695万/坪 (15.8年/34.0坪) | 4,384万/坪 (47.8年/154坪) |
恵比寿駅 | 575万/坪 (20.7年/82.0坪) | 464万/坪 (21.1年/57.0坪) | 328万/坪 (33.8年/40.2坪) |
大崎駅 | 371万/坪 (36.4年/48.7坪) | 190万/坪 (35.8年/26.2坪) | 415万/坪 (36.0年/58.0坪) |
西大井駅 | 276万/坪 (20.8年/23.8坪) | 245万/坪 (20.2年/20.3坪) | 242万/坪 (27.8年/39.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
大崎駅 371.3 万/坪(昨年同期比 +95.8 %)
大崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 371万円/坪(112万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +95.8%( +181.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて +66.7%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.4年(昨年 35.8年から +1.9 %増)。平均土地面積は 48.7 坪 (昨年 26.2 坪から +85.8 %増)。平均建物面積は 103.9 坪 (昨年 29.2 坪から +255.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 10.3 分 → 2024年 7.6 分、-26.5 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 % → 2024年 33.3 %)
新宿駅 348.9 万/坪(昨年同期比 -33.7 %)
新宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 349万円/坪(106万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -33.7%( -177.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.8年(昨年 27.5年から +26.4 %増)。平均土地面積は 36.3 坪 (昨年 44.2 坪から -17.9 %減)。平均建物面積は 61.3 坪 (昨年 120.0 坪から -48.9 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 27.5 年 → 2024年 34.8 年、+26.4 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 7.2 分 → 2024年 8.0 分、+10.3 %と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示