この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の東急田園都市線 (渋谷駅～南町田グランベリーパーク駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 322万円/坪(97.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +3.7％( +11.4万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 158 件(１年前(2024年)に比べて -52.8％( -177件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.2年(昨年 21.1年から -8.9 ％減)。平均土地面積は 44.4 坪 (昨年 45.9 坪から -3.3 ％減)。平均建物面積は 45.1 坪 (昨年 55.6 坪から -18.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。駒沢大学駅、用賀駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは用賀駅で昨年に比べ +26.9 ％、坪単価は 395 万円/坪となった。
上位 2 駅(用賀駅、駒沢大学駅)は +26.1 ％(坪単価 +83.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(二子玉川駅、つくし野駅)は -9.5 ％(坪単価 -31.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.7 ％ → 2025年 15.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 15.6 ％ → 2025年 20.3 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 5.8 ％ → 2025年 3.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった渋谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 712万円/坪(215万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +3.6％( +24.5万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -78.6％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となったつくし野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 147万円/坪(44.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -1.4％( -2.1万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 15 件(１年前(2024年)に比べて -28.6％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 東急田園都市線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 渋谷駅 | 712万/坪 (34.4年/36.3坪) | 687万/坪 (25.8年/51.9坪) | 613万/坪 (20.2年/47.6坪) |
| 池尻大橋駅 | 415万/坪 (18.0年/32.3坪) | 409万/坪 (22.3年/55.6坪) | 311万/坪 (27.1年/32.5坪) |
| 三軒茶屋駅 | 374万/坪 (20.5年/34.9坪) | 339万/坪 (22.0年/43.7坪) | 340万/坪 (22.8年/37.5坪) |
| 駒沢大学駅 | 416万/坪 (24.3年/40.5坪) | 332万/坪 (23.2年/40.8坪) | 340万/坪 (19.7年/46.9坪) |
| 桜新町駅 | 368万/坪 (14.0年/47.2坪) | 333万/坪 (23.3年/62.8坪) | 315万/坪 (23.6年/44.9坪) |
| 用賀駅 | 395万/坪 (23.7年/63.5坪) | 311万/坪 (21.4年/37.7坪) | 325万/坪 (18.4年/38.7坪) |
| 二子玉川駅 | 285万/坪 (12.0年/32.2坪) | 346万/坪 (15.2年/46.2坪) | 308万/坪 (12.8年/38.0坪) |
| つくし野駅 | 147万/坪 (23.6年/54.6坪) | 149万/坪 (24.7年/56.1坪) | 134万/坪 (26.4年/64.2坪) |
| すずかけ台駅 | 163万/坪 (15.4年/54.7坪) | 155万/坪 (15.8年/44.1坪) | 143万/坪 (23.7年/64.4坪) |
| 南町田グランベリーパーク駅 | 168万/坪 (13.0年/38.6坪) | 153万/坪 (16.0年/42.8坪) | 146万/坪 (20.3年/45.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
用賀駅 395.1 万/坪(昨年同期比 +26.9 ％)
用賀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 395万円/坪(120万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +26.9％( +83.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 21 件(１年前(2024年)に比べて -64.4％( -38件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.7年(昨年 21.4年から +10.6 ％増)。平均土地面積は 63.5 坪 (昨年 37.7 坪から +68.6 ％増)。平均建物面積は 47.8 坪 (昨年 40.6 坪から +17.8 ％増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.3 ％ → 2025年 20.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.5 ％ → 2025年 10.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 21.4 年 → 2025年 23.7 年、+10.6 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 13.8 ％ → 2025年 20.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 32.8 ％ → 2025年 35.0 ％)
駒沢大学駅 415.8 万/坪(昨年同期比 +25.2 ％)
駒沢大学駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 416万円/坪(126万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +25.2％( +83.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 22 件(１年前(2024年)に比べて -69.4％( -50件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.3年(昨年 23.2年から +4.7 ％増)。平均土地面積は 40.5 坪 (昨年 40.8 坪から -0.7 ％減)。平均建物面積は 43.5 坪 (昨年 42.4 坪から +2.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 43.3 ％ → 2025年 33.3 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.0 ％ → 2025年 9.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.9 ％ → 2025年 23.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 9.7 ％ → 2025年 4.5 ％)
二子玉川駅 285.4 万/坪(昨年同期比 -17.6 ％)
二子玉川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 285万円/坪(86.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -17.6％( -60.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 18 件(１年前(2024年)に比べて -45.5％( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.0年(昨年 15.2年から -21.1 ％減)。平均土地面積は 32.2 坪 (昨年 46.2 坪から -30.3 ％減)。平均建物面積は 29.5 坪 (昨年 51.7 坪から -43.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 15.2 年 → 2025年 12.0 年、-21.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 18.1 分 → 2025年 15.8 分、-12.9 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 21.9 ％ → 2025年 11.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 27.8 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 9.4 ％ → 2025年 5.6 ％)
つくし野駅 147.2 万/坪(昨年同期比 -1.4 ％)
つくし野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 147万円/坪(44.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -1.4％( -2.1万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 15 件(１年前(2024年)に比べて -28.6％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.6年(昨年 24.7年から -4.1 ％減)。平均土地面積は 54.6 坪 (昨年 56.1 坪から -2.8 ％減)。平均建物面積は 37.0 坪 (昨年 40.0 坪から -7.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.5 ％ → 2025年 20.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 23.8 ％ → 2025年 26.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 40.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示