【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期の京成押上線 (押上駅～京成高砂駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 188万円/坪(56.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +5.6％( +10.1万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 55 件(１年前(2024年)に比べて +12.2％( +6件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 20.0年(昨年 23.6年から -15.1 ％減)。平均土地面積は 20.0 坪 (昨年 31.0 坪から -35.6 ％減)。平均建物面積は 28.1 坪 (昨年 39.2 坪から -28.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。京成立石駅、青砥駅、京成高砂駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは京成高砂駅で昨年に比べ +60.8 ％、坪単価は 198 万円/坪となった。
上位 2 駅(京成高砂駅、京成立石駅)は +47.1 ％(坪単価 +58.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(押上駅、四ツ木駅)は -32.8 ％(坪単価 -131.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 23.6 年 → 2025年 20.0 年、-15.1 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 35.6 ％ → 2025年 23.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 22.2 ％ → 2025年 27.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった押上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 255万円/坪(77.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -46.6％( -223.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて +75.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった京成曳舟駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 163万円/坪(49.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -2.0％( -3.3万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -11.1％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
| 京成押上線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 押上駅 | 255万/坪 (22.6年/17.9坪) | 478万/坪 (44.3年/93.0坪) | 163万/坪 (23.3年/25.7坪) |
| 京成曳舟駅 | 163万/坪 (35.0年/12.7坪) | 166万/坪 (27.0年/16.8坪) | 180万/坪 (13.9年/16.6坪) |
| 八広駅 | 205万/坪 (24.0年/21.4坪) | 201万/坪 (5.9年/19.7坪) | 202万/坪 (13.1年/42.8坪) |
| 四ツ木駅 | 170万/坪 (6.5年/20.7坪) | 210万/坪 (19.3年/44.6坪) | 170万/坪 (6.5年/22.4坪) |
| 京成立石駅 | 170万/坪 (9.3年/18.9坪) | 128万/坪 (20.3年/18.2坪) | 152万/坪 (27.0年/34.0坪) |
| 青砥駅 | 168万/坪 (21.8年/21.9坪) | 132万/坪 (23.9年/32.4坪) | 166万/坪 (18.8年/24.0坪) |
| 京成高砂駅 | 198万/坪 (19.0年/26.4坪) | 123万/坪 (22.1年/25.4坪) | 131万/坪 (21.1年/28.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
京成高砂駅 198.3 万/坪(昨年同期比 +60.8 ％)
京成高砂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 198万円/坪(60.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +60.8％( +75.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -36.4％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.0年(昨年 22.1年から -14.0 ％減)。平均土地面積は 26.4 坪 (昨年 25.4 坪から +3.6 ％増)。平均建物面積は 22.0 坪 (昨年 30.5 坪から -27.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 22.1 年 → 2025年 19.0 年、-14.0 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 28.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 10.7 分 → 2025年 12.1 分、+13.2 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 27.3 ％ → 2025年 14.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.0 ％ → 2025年 14.3 ％)
京成立石駅 170.3 万/坪(昨年同期比 +33.4 ％)
京成立石駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 170万円/坪(51.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +33.4％( +42.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -11.1％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 9.3年(昨年 20.3年から -54.3 ％減)。平均土地面積は 18.9 坪 (昨年 18.2 坪から +4.2 ％増)。平均建物面積は 27.4 坪 (昨年 23.6 坪から +16.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 20.3 年 → 2025年 9.3 年、-54.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 ％ → 2025年 62.5 ％)
押上駅 255.1 万/坪(昨年同期比 -46.6 ％)
押上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 255万円/坪(77.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -46.6％( -223.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて +75.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.6年(昨年 44.3年から -49.1 ％減)。平均土地面積は 17.9 坪 (昨年 93.0 坪から -80.7 ％減)。平均建物面積は 37.2 坪 (昨年 122.1 坪から -69.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 44.3 年 → 2025年 22.6 年、-49.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 75.0 ％ → 2025年 28.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.8 分 → 2025年 9.3 分、+37.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 28.6 ％)
四ツ木駅 170.4 万/坪(昨年同期比 -18.9 ％)
四ツ木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 170万円/坪(51.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -18.9％( -39.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて +16.7％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 6.5年(昨年 19.3年から -66.0 ％減)。平均土地面積は 20.7 坪 (昨年 44.6 坪から -53.5 ％減)。平均建物面積は 27.0 坪 (昨年 43.0 坪から -37.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 19.3 年 → 2025年 6.5 年、-66.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 42.9 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.8 分 → 2025年 14.3 分、+61.7 ％と大きく増加)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 ％ → 2025年 14.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示