【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年7月〜9月期の京成押上線 (押上駅～京成高砂駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 186万円/坪(56.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +13.3％( +21.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 65 件(１年前(2022年)に比べて +41.3％( +19件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.2年(昨年 15.5年から +11.1 ％増)。平均土地面積は 50.0 坪 (昨年 43.8 坪から +14.2 ％増)。平均建物面積は 63.5 坪 (昨年 74.3 坪から -14.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。京成曳舟駅、京成立石駅、京成高砂駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは京成立石駅で昨年に比べ +39.0 ％、坪単価は 186 万円/坪となった。
上位 2 駅(京成立石駅、京成高砂駅)は +34.1 ％(坪単価 +46.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(四ツ木駅、八広駅)は -3.6 ％(坪単価 -6.5 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 15.5 年 → 2023年 17.2 年、+11.1 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 13.6 ％ → 2023年 21.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 28.3 ％ → 2023年 15.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった押上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 264万円/坪(79.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +4.6％( +11.5万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて +50.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった青砥駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 150万円/坪(45.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +3.6％( +5.2万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2022年)に比べて +71.4％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 京成押上線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 押上駅 | 264万/坪 (7.9年/53.4坪) | 252万/坪 (8.8年/30.6坪) | 254万/坪 (22.5年/40.2坪) |
| 京成曳舟駅 | 211万/坪 (19.6年/42.0坪) | 174万/坪 (8.5年/27.2坪) | 145万/坪 (27.0年/47.1坪) |
| 八広駅 | 183万/坪 (6.6年/24.8坪) | 178万/坪 (14.6年/69.2坪) | 164万/坪 (12.5年/30.0坪) |
| 四ツ木駅 | 163万/坪 (14.1年/73.1坪) | 181万/坪 (7.9年/67.7坪) | 139万/坪 (14.4年/28.9坪) |
| 京成立石駅 | 186万/坪 (18.4年/49.5坪) | 134万/坪 (20.3年/26.3坪) | 126万/坪 (22.9年/20.2坪) |
| 青砥駅 | 150万/坪 (30.1年/67.8坪) | 145万/坪 (22.2年/30.5坪) | 139万/坪 (8.9年/19.1坪) |
| 京成高砂駅 | 183万/坪 (17.7年/22.9坪) | 142万/坪 (15.2年/37.8坪) | 130万/坪 (17.2年/36.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
京成立石駅 186.3 万/坪(昨年同期比 +39.0 ％)
京成立石駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 186万円/坪(56.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +39.0％( +52.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2022年)に比べて -30.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.4年(昨年 20.3年から -9.6 ％減)。平均土地面積は 49.5 坪 (昨年 26.3 坪から +88.0 ％増)。平均建物面積は 51.4 坪 (昨年 40.5 坪から +26.9 ％増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 10.0 ％ → 2023年 14.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 ％ → 2023年 14.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 8.2 分 → 2023年 9.1 分、+11.5 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 30.0 ％ → 2023年 14.3 ％)
京成高砂駅 183.4 万/坪(昨年同期比 +29.2 ％)
京成高砂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 183万円/坪(55.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +29.2％( +41.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて -14.3％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 17.7年(昨年 15.2年から +16.1 ％増)。平均土地面積は 22.9 坪 (昨年 37.8 坪から -39.3 ％減)。平均建物面積は 23.2 坪 (昨年 63.1 坪から -63.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 10.7 分 → 2023年 8.3 分、-22.2 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 14.3 ％ → 2023年 16.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 15.2 年 → 2023年 17.7 年、+16.1 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 28.6 ％ → 2023年 50.0 ％)
四ツ木駅 162.7 万/坪(昨年同期比 -10.1 ％)
四ツ木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 163万円/坪(49.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -10.1％( -18.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 12 件(１年前(2022年)に比べて +50.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.1年(昨年 7.9年から +77.6 ％増)。平均土地面積は 73.1 坪 (昨年 67.7 坪から +8.0 ％増)。平均建物面積は 84.6 坪 (昨年 135.3 坪から -37.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 7.9 年 → 2023年 14.1 年、+77.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 6.9 分 → 2023年 10.8 分、+57.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 14.3 ％ → 2023年 25.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 8.3 ％)
八広駅 183.4 万/坪(昨年同期比 +3.0 ％)
八広駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 183万円/坪(55.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +3.0％( +5.3万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2022年)に比べて +25.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 6.6年(昨年 14.6年から -54.9 ％減)。平均土地面積は 24.8 坪 (昨年 69.2 坪から -64.2 ％減)。平均建物面積は 43.3 坪 (昨年 118.7 坪から -63.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 14.6 年 → 2023年 6.6 年、-54.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 37.5 ％ → 2023年 60.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 10.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 7.1 分 → 2023年 8.1 分、+13.7 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 37.5 ％ → 2023年 30.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 10.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示