【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期の東京メトロ銀座線 (渋谷駅～浅草駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 637万円/坪(193万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +18.1％( +97.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 111 件(１年前(2023年)に比べて +15.6％( +15件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 35.5年(昨年 31.4年から +13.1 ％増)。平均土地面積は 47.0 坪 (昨年 46.2 坪から +1.5 ％増)。平均建物面積は 108.8 坪 (昨年 122.6 坪から -11.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 12 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。虎ノ門駅、新橋駅、末広町駅、上野広小路駅、浅草駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは青山一丁目駅で昨年に比べ +178.9 ％、坪単価は 2,034 万円/坪となった。
上位 2 駅(青山一丁目駅、神田駅)は +177.7 ％(坪単価 +874.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(外苑前駅、表参道駅)は -25.9 ％(坪単価 -223.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 6.9 分 → 2024年 5.9 分、-13.8 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.5 ％ → 2024年 38.7 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.4 ％ → 2024年 6.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 31.4 年 → 2024年 35.5 年、+13.1 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.7 ％ → 2024年 44.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 8.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった青山一丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2,034万円/坪(615万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +178.9％( +1305.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった稲荷町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 270万円/坪(81.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +15.8％( +37.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 東京メトロ銀座線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 渋谷駅 | 703万/坪 (26.1年/48.9坪) | 613万/坪 (20.2年/47.6坪) | 1,560万/坪 (31.7年/85.0坪) |
| 表参道駅 | 950万/坪 (31.1年/74.3坪) | 1,156万/坪 (28.9年/91.0坪) | 816万/坪 (29.1年/69.6坪) |
| 外苑前駅 | 468万/坪 (48.5年/37.8坪) | 708万/坪 (29.6年/56.0坪) | 776万/坪 (23.8年/60.6坪) |
| 青山一丁目駅 | 2,034万/坪 (67.6年/43.9坪) | 729万/坪 (23.2年/27.2坪) | 403万/坪 (24.5年/25.0坪) |
| 赤坂見附駅 | - | 381万/坪 (20.5年/112坪) | 588万/坪 (0.5年/24.2坪) |
| 溜池山王駅 | 699万/坪 (27.6年/89.2坪) | - | 336万/坪 (42.3年/49.9坪) |
| 虎ノ門駅 | 1,470万/坪 (25.5年/12.9坪) | 1,143万/坪 (50.8年/22.7坪) | 425万/坪 (21.3年/78.7坪) |
| 新橋駅 | 832万/坪 (38.0年/75.4坪) | 575万/坪 (34.3年/33.1坪) | 842万/坪 (21.4年/28.0坪) |
| 銀座駅 | 1,251万/坪 (25.4年/71.1坪) | 1,179万/坪 (41.9年/26.5坪) | 855万/坪 (58.5年/22.7坪) |
| 京橋駅 | - | 496万/坪 (58.8年/46.9坪) | 406万/坪 (40.8年/34.0坪) |
| 日本橋駅 | - | 569万/坪 (61.5年/21.7坪) | - |
| 三越前駅 | - | - | 280万/坪 (47.3年/68.1坪) |
| 神田駅 | 695万/坪 (43.0年/32.1坪) | 252万/坪 (10.5年/66.9坪) | 363万/坪 (39.6年/33.6坪) |
| 末広町駅 | 656万/坪 (28.0年/38.1坪) | 355万/坪 (27.4年/30.0坪) | 332万/坪 (27.6年/27.5坪) |
| 上野広小路駅 | 673万/坪 (36.9年/40.1坪) | 398万/坪 (26.9年/31.8坪) | 897万/坪 (40.7年/46.9坪) |
| 上野駅 | 626万/坪 (52.2年/29.5坪) | 284万/坪 (50.5年/22.7坪) | 282万/坪 (15.5年/12.9坪) |
| 稲荷町駅 | 270万/坪 (46.2年/21.0坪) | 233万/坪 (36.3年/21.9坪) | 296万/坪 (27.0年/24.2坪) |
| 田原町駅 | 347万/坪 (51.9年/81.7坪) | 325万/坪 (41.8年/39.7坪) | 209万/坪 (53.3年/25.7坪) |
| 浅草駅 | 363万/坪 (37.0年/35.5坪) | 215万/坪 (33.7年/37.9坪) | 311万/坪 (34.5年/51.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
青山一丁目駅 2034.3 万/坪(昨年同期比 +178.9 ％)
青山一丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2,034万円/坪(615万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +178.9％( +1305.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 67.6年(昨年 23.2年から +191.4 ％増)。平均土地面積は 43.9 坪 (昨年 27.2 坪から +61.1 ％増)。平均建物面積は 19.7 坪 (昨年 42.9 坪から -54.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 6.0 分 → 2024年 3.0 分、-50.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 23.2 年 → 2024年 67.6 年、+191.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
神田駅 695.2 万/坪(昨年同期比 +176.4 ％)
神田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 695万円/坪(210万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +176.4％( +443.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 43.0年(昨年 10.5年から +309.5 ％増)。平均土地面積は 32.1 坪 (昨年 66.9 坪から -52.0 ％減)。平均建物面積は 124.0 坪 (昨年 139.2 坪から -10.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 10.5 年 → 2024年 43.0 年、+309.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
外苑前駅 467.6 万/坪(昨年同期比 -34.0 ％)
外苑前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 468万円/坪(141万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -34.0％( -240.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +25.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 48.5年(昨年 29.6年から +63.9 ％増)。平均土地面積は 37.8 坪 (昨年 56.0 坪から -32.4 ％減)。平均建物面積は 100.1 坪 (昨年 128.1 坪から -21.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 29.6 年 → 2024年 48.5 年、+63.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.2 分 → 2024年 7.0 分、+33.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 80.0 ％)
表参道駅 950.1 万/坪(昨年同期比 -17.8 ％)
表参道駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 950万円/坪(287万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -17.8％( -205.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 15 件(１年前(2023年)に比べて +7.1％( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 31.1年(昨年 28.9年から +7.6 ％増)。平均土地面積は 74.3 坪 (昨年 91.0 坪から -18.3 ％減)。平均建物面積は 112.8 坪 (昨年 124.7 坪から -9.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 61.5 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 6.3 分 → 2024年 7.1 分、+12.4 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.4 ％ → 2024年 33.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 21.4 ％ → 2024年 20.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示