この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています

【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の東京メトロ丸ノ内分岐線 (中野坂上駅~方南町駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 235万円/坪(71.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -10.2%( -26.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 19 件(1年前(2024年)に比べて -83.0%( -93件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 20.5年から +16.3 %増)。平均土地面積は 37.4 坪 (昨年 35.9 坪から +4.3 %増)。平均建物面積は 58.4 坪 (昨年 52.8 坪から +10.4 %増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が増加。
値上がりした駅数は 0 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全ての駅において下落した。中野坂上駅、中野富士見町駅は、昨年から 10 %以上の値下がり。最も値下がりしたのは中野新橋駅で昨年に比べ -25.0 %、坪単価は 186 万円/坪となった。
上位 1 駅(中野坂上駅)は -6.6 %(坪単価 -21.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(中野新橋駅)は -25.0 %(坪単価 -62.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.8 % → 2025年 5.6 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2024年 26.1 % → 2025年 26.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 20.5 年 → 2025年 23.8 年、+16.3 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.9 % → 2025年 27.8 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 32.4 % → 2025年 27.8 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった中野坂上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 297万円/坪(89.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -6.6%( -21.0万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 6 件(1年前(2024年)に比べて -72.7%( -16件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった中野新橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 186万円/坪(56.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -25.0%( -62.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -95.0%( -19件/坪)と大幅に減少しています。)。
東京メトロ丸ノ内分岐線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
中野坂上駅 | 297万/坪 (18.8年/48.4坪) | 318万/坪 (22.6年/43.8坪) | 271万/坪 (18.9年/26.4坪) |
中野新橋駅 | 186万/坪 (33.0年/27.2坪) | 249万/坪 (20.4年/40.7坪) | 323万/坪 (29.1年/42.9坪) |
中野富士見町駅 | 249万/坪 (27.4年/45.9坪) | 271万/坪 (23.2年/34.6坪) | 280万/坪 (22.9年/44.0坪) |
方南町駅 | 195万/坪 (25.1年/28.4坪) | 245万/坪 (19.4年/31.6坪) | 234万/坪 (17.9年/32.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
中野坂上駅 297.2 万/坪(昨年同期比 -6.6 %)
中野坂上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 297万円/坪(89.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -6.6%( -21.0万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 6 件(1年前(2024年)に比べて -72.7%( -16件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.8年(昨年 22.6年から -16.4 %減)。平均土地面積は 48.4 坪 (昨年 43.8 坪から +10.5 %増)。平均建物面積は 84.4 坪 (昨年 77.5 坪から +9.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 22.6 年 → 2025年 18.8 年、-16.4 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 % → 2025年 33.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 % → 2025年 16.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 6.4 分 → 2025年 7.3 分、+14.1 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 38.1 % → 2025年 33.3 %)
中野新橋駅 186.5 万/坪(昨年同期比 -25.0 %)
中野新橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 186万円/坪(56.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -25.0%( -62.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -95.0%( -19件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.0年(昨年 20.4年から +62.0 %増)。平均土地面積は 27.2 坪 (昨年 40.7 坪から -33.1 %減)。平均建物面積は 59.0 坪 (昨年 72.7 坪から -18.8 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 20.4 年 → 2025年 33.0 年、+62.0 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.5 分 → 2025年 10.0 分、+52.7 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.5 % → 2025年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示